『Marantz PM6007』レビュー評価:音質はPM6006やDENONと比較してどう違う?

昔と比べ、オーディオ製品を製造するメーカーは、日本では随分と少なくなりました。

現在オーディオコンポで、ハイエンドからエントリーまでラインナップするのは、デノン・マランツ・ヤマハの3社くらいです。

 

後のメーカーは、あってもハイエンドかエントリーのどちらかしかない有様ですね。

私としてはとても寂しい思いですが、そんな中でも元気の良い、マランツ(Marantz)の新しいプリメインアンプが好評になっています。

 

そのアンプとは、エントリークラスの「PM6007」です。

フルサイズコンポに属しながらも全高を抑え、コンパクトなイメージのピュアオーディオモデル。

 

時代に合わせてデジタル音源再生に対応しながら、基本をアナログアンプ構成とした、オーディオ初心者に相応しい内容のアンプなのです。

今回はこのPM6007にスポットを当て、どのような音質で奏でるのか、ユーザーレビューも交えて検証・評価してみたいと思います。




 

Marantz PM6007と旧PM6006との違い

 

 

PM6007PM6006の後継機となる訳ですが、外観や仕様に付いてはほぼ同じで変化はありません。

同軸によるデジタル入力が1系統・光デジタル入力が2系統で、192kHz/24bitPCMまでのハイレゾ再生が可能なのも同じです。

 

 

違うのは内部回路で、初心者には難しいので詳しくは述べませんが、上級機と同じ回路構成のプリアンプとパワーアンプを新しく搭載しています。

音声信号の素早い増幅処理を実現しています。

 

 

またデジタル入力回路とアナログ回路を、しっかり分断した構成にしたことも大きな違いです。

アナログ入力回路を使う際は、デジタル回路の電源供給をストップさせることで、内部で起こるノイズの発生を少なくしています。

 

 

さらに本機はPM6006と同様、MM型カートリッジ用フォノイコライザーを内蔵していますが、これを新開発のものに変更してノイズの低減に努めました。

両機を比べると、音質そのものには大きな変化はないものの、一段とノイズの少ないサウンドが楽しめると言うことになるでしょう。

 

 

とは言え、実際にリスナーの耳でそれを確かめるのは難しいかも知れませんね。

解像度が高く、歪の少ない中高音が特徴なところは継承されています。

 

Marantz PM6007とDENONアンプとの違い

これはPM6007との比較と言うより、MarantzとDENONとの比較とする方が分かりやすいでしょう。

現在MarantzとDENONは、両社で手を結んでD&Mホールディングを作り、経営を統合しています。

 

しかし、両社はアプリなどソフトウェアは共有しているものの、ハードウェアの点では共通していません。

なのでアンプだけ見ても、両社の音質のコンセプトは異なっています。

 

両社を音質で違いを比較すれば、スッキリ正確に楽器や歌声を再現し、中高音がきらびやかなのはMarantz。

対して中低音に重心を置き、安定感のある音質を特徴とするのはDENONですね。

 

ちなみにPM6007の比較対象機種となるDENONのアンプは、同じエントリークラスのPMA-600NEが相当するでしょう。

どちらが正しい音・良い音であるかを検証するより、どちらの音が好きかで選ぶのが正しい購入のしかただと言えます。


DENON PMA-600NE

 

そんなところで、PM6007を開封し音を鳴らすまでのユーザーの動画がありますので、見ていただきましょう。

これで実際の音質が確認できるものではありませんが、再生音の雰囲気は感じ取れることと思います。

 


協力 bardens_hiro Musicさん

 

次に、PM6007を愛用している他のユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか?

いくつかピックアップしましたので、次の頁で確かめてみて下さい。

 

Marantz PM6007のユーザーレビュー

 

★「PM6005からの買い替え。このPM6005は意外に本格的な再生ができることに驚いたけど、美しい高域は時にキツさ冷たさにつながる面があり、その部分で他ブランドに目が向くことが多かった。この点がPM6007ではずいぶん改善された感があり、全域にわたってニュートラル繊細で、解像度も高い音質が得られている。重低音やパンチ感重視のリスナーには向かないが、この価格帯でクラシックを本格的に聴けるアンプであるのは立派だ。」

★「これは素晴らしい。過不足は無いのではないか。イギリスの有力誌Whats HiFiでAwardを受賞しているのはそれなりの理由がある。特にDACを通して聴くと、全体域を通じてNaturalに再生してくれる。若干高音域がきらびやかに感じるが、これがマランツ色と言うことであろうか。あるいは分離の良さと言っても良いのかもしれない。」

★「20年以上前のサンスイのアンプからの乗り換え。躯体的にも値段的にも半分のアンプの割には、今どきのDレンジの広い応答性の求められるソースについてきている感はあるけど、トランスやコンデンサが小さくなった分、やはり音の厚みがなくなった感がある。すっきりした音になっているけど、皆が真空管アンプに拘る気持ちが今日の聴き比べでちょっとだけ理解できた。」

★「CDプレーヤーがマランツのCD6006なので、それに合わせての購入だ。音質の違いを楽しむために(?)アナログ・オプチカル・コアキシャル全ての接続にした。アナログは少し温もりを感じる音質、オプチカルとコアキシャルはより高音質で正確な音との印象を受けた。3種類の接続ではコアキシャルが最も高音質と言われているようだが、私にはさほどの違いはないように思う。買って良かったと思った1台だ。1つのリモコンでアンプとCDプレーヤーの両方を操作できることも、同じブランドの製品だから可能な技だろう。」

 

Marantz PM6007の評価

ここからは以上の情報を踏まえて、私がPM6007の評価をしてみたいと思います。

本機は、エントリークラスのプリメインアンプながら仕上げは良く、操作性にも安っぽさを感じさせない所有感を満たす製品ですね。

 

パワーは45W+45W(8Ω)と、決して高出力モデルではありません。

しかし、よほどインピーダンスや音圧レベルの低いスピーカーを使わない限り、パワー不足を感じさせないだけの実力は有しています。

 

音質は中高音にかけ高解像度でナチュラルな音であり、ヤマハのアンプに近いサウンドと言っても良いでしょう。

ただ悪く表現すれば痩せた音とも言え、人によっては低音が不足気味に聞こえることがあるかも知れません。

そのため、中低域のしっかりしたスピーカーシステムと組み合わせると、低音から高音までバランス良く聞こえると思います。

 

とは言え本機は、低音より中高音の解像度を重視するリスナー向けに開発された製品。

なので、本機と相性の良いスピーカーを探すと、DALI OBERON1Klipsch R-51Mあたりが似合うのではないでしょうか。

 

もし、高音のきらびやかさも低音の響きもしっかり欲しいと考えるなら、メーカー問わずフロア型スピーカーを選んだり、サブウーファーを追加すれば解決できます。

でもそうではなく、そもそも低音のドッシリ感を最優先するのであれば、本機よりDENONのアンプをチョイスした方が後悔しないでしょう。

例えば同じクラスで選ぶなら、やはり既述のPMA-600NEなどがおすすめですね。

 

総合的にはPM6007は、コストパフォーマンスが非常に高い製品。

ドンシャリではないピュアなサウンドを求めるのなら、間違いなく優れたアンプとして評価できるでしょう。

 

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