バイワイヤリングは効果ない?実際に自分で接続してみた!

 

あなたは、アンプとスピーカーを接続する方法として、
“バイワイヤリング” と言うのをご存知でしょうか?

 

一般にアンプとスピーカーの接続は、
+-(プラスマイナス)が並行にならんだケーブルを、
左右1組ずつ使いますよね。

これを低音用に1組、そして高音用にもう1組、つまり
1台のスピーカーに2組のケーブルをつなぐ方法
を、バイワイヤリング接続と呼ぶのです。

 

これを行うと音質が向上するとのことですが、
現実にはどうなんでしょうか?

今回私が実際に試して、オーディオ初心者のあなたに
分かりやすくレポートしてみたいと思います。




 

バイワイヤリングが効果的と言われる理由

 

バイワイヤリング接続方式が開発されたのは
それほど古いことではなく、1976年のことです。

当時、”オーレックス” と言うブランドで
コンポを販売していた「東芝」が開発元ですね。

 

アンプからスピーカーへ信号が送られ初めて音が出るのですが、
オーディオスピーカーはウーファーとツイーターの2ウェイ、
または、それらの間にスコーカーを加えた3ウェイが一般的。

ウーファーは低音信号を再生する時、
前後に大きくコーンと呼ばれる振動板を震わせます。

 

その時、同時にスピーカーユニットにあるムービングコイルも
一緒に共振し、これが “逆起電力” と言う電気を発生させます。

これが、一緒につながっているツイーターに悪影響を及ぼし、
音を濁らせ音質を低下させるんですね。

 

『ならば、いっそうのこと低音用と高音用のケーブルを離して、
別々に信号を送れば、ツイーターはウーファーの逆起電力の
影響を受けることなく、より音がクリアになるのでは?』

 

こんな発想が、
バイワイヤリングの始まりとなったのです。

 

実際にバイワイヤリングすることで得られる効果は・・・、

 

■高音がスッキリとして、良く伸びるようになる

■ボーカルの定位が良くなる

■ウーファーの歪みも減って、引き締まるようになる

 

こんな風に、オーディオメーカーや
オーディオ専門誌は説明しています。

 

しかし、それは機器によって効果は
かなり違うと言うマニアの声も。

また、そんなのはメーカーの策略であって、
効果などほとんどないと言う人もいますね。

 

バイワイヤリング接続するために必要な条件とは?

 

バイワイヤリングするためには、アンプとスピーカーに
それができる仕様になっていないといけません。

 

容易にバイワイヤリングが行える条件に、
まずアンプ側にAとB、
2系統のスピーカー端子が設けられていること。

そして、スピーカー側にLOWとHIGHに分けられた、
計4つの入力端子があることが最低条件になります。

 

ミニコンポでは、なかなかこの条件を
クリアするモデルは少ないのですが、

アンプとスピーカーそれぞれ別々に購入するコンポなら、
条件を満たすモデルが多いと思います。

 

あなたがすでにコンポをお持ちで、
バイワイヤリングに興味があるのなら、
1度確かめてみて下さいね。

 

バイワイヤリング接続のしかた

 


出典:D&Mホールディングス

 

バイワイヤリング接続をするには、上の図を
参照していただくと良く分かると思います。

スピーカーには、ウーファーとツイーターの信号を混合させる
ショートバーと呼ばれる金具が付いているので、
最初にこれを全て取り外してしまいましょう。

 

そして、アンプのスピーカーA左端子からケーブルを伸ばし、
左スピーカーのLOW端子に接続します。

同じように、スピーカーA右端子から
右スピーカーLOW端子にもつなぎます。

 

今度は、スピーカーB左端子からもケーブルを伸ばし、
左スピーカーHIGH端子に接続します。

同様に、スピーカーB右端子からも
ケーブルを右スピーカーHIGH端子につなぎます。

 

スピーカー側の端子には、
LOWとHIGHの表記がなされていないモデルもありますが、
一般的に下の端子がLOW、上の端子がHIGHと解釈して下さい。

アンプ側のスピーカーAとスピーカーBは特性が同じですから、
AをHIGHへ、BをLOWへつないでも差し支えありません。

 

なお、ウーファー用信号を流すLOW端子へ接続するケーブルは、
ツイーター用信号を流すHIGH端子に使うそれよりは、
太めのものを使うことをおすすめします。

 

その方が、低音エネルギーを良く出せるのです。

 

実際に自分でもバイワイヤリングしてみた

 

さて、バイワイヤリングは本当に専門家が言うように
効果があるものなのか、それともないのか、
実際に私が試してみることにしました。

私が使っている小型スピーカー「CELESTION F10」が、
バイワイヤリングに対応しているのでこれを使いました。

 

まずは、バイワイヤリングを行う前の端子部分の写真。

まだ、ショートバーを取り付けたままの状態です。

 

普通にケーブルを接続した状態での音質は、
低音から高音までまずまずのバランスで、
10㎝の小さなウーファーながら低音の迫力を感じます。

しかし、高音が少しおとなしく、もう少し
ハイハットの伸びがあれば良いなぁと思っていました。

 

これを次の写真のように、ショートバーを外して
2組のケーブルをつなぎました。

 

そして、その結果はいかに?




 

う~ん、正直言って、第1印象としては
そんなに変化がない感じです。

でも少し聴き込んで行くと、やや
高低のバランスに変化があることに気付きました。

 

高音が伸びるようになり、ストリングスや
アルトサックスが前に出て来たようです。

その代わり、若干ボーカルが
後ろへ引っ込んだ感じですね。

 

そして低音はと言うと、
ダイナミックスさがやや欠けるものの、
締まりは出て来た様子。

悪く言えば、迫力が少し衰えたみたいですが、
でもその分、歪みが減ってベース音がクッキリ
聴こえるようになりました。

 

総じて言うなら、ややスケール感・迫力が低下したものの、
その代わりに締まりが出て高音も幾分伸びたってことです。

 

まあ、これはこれで、バイワイヤリングの
効果はあったと言って良いでしょう。

機種が違えば、また効果の度合いも
当然変わって来るんでしょうね。

 

この効果で変化したサウンドが気に入るかどうかで、
人の評価はきっと分かれるものと思います。

それでも、もしあなたが現在愛用している
オーディオコンポに少しでも不満を感じているなら、
接続は簡単なので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう?

 

 

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