『DALI OBERON1』レビュー:バナナプラグ可!癖のない音で選ぶ小型ブックシェルフ

近年、ウーファーが10㎝前後の、
小型ブックシェルフスピーカーが
とても良く売れています。

 

これはPCオーディオの人気で、
デスクトップ上にスピーカーを

置いて楽しむ人達が増えたことが
要因になっているものでしょう。

 

スピーカーとリスナーの距離が近いことで、
“ニアフィールドで音を楽しむ”
なんて言葉も生まれていますよね。

今このような小型スピーカーが多数ある中で、
また、新型が登場して話題になっています。

 

それが「DALI OBERON1」です。

 

今回はこのOBERON1の実力を、
ユーザーレビューを参考に評価して
行こうと思います。

 

 

CONTENTS

DALI OBERON1は銘機ZENSOR1の後継機

 

DALIは、デンマークの
オーディオスピーカー専門メーカーで、

日本ではZENSOR(センソール)シリーズで
有名になり、ヒットしました。

 

今回のOBERON1は、
OBERON(オベロン)シリーズの、
最も小さい機種になります。

 

カラーも好みに合わせて4種類用意。

 

そしてZENSOR1の後継機、
つまりモデルチェンジ版ですね。

モデルチェンジ版だけに、
キャビネットの大きさや重量はほぼ同じ。

 

よってウーファーの大きさも、
13㎝で変わりません。

小型ブックシェルフ型だけに、
低音を補うバスレフ構造としており、
このあたりの仕様も変更はなしです。

 

ではOBERON1ZENSOR1では、
何が違うのかと言えば、
それはユニットの内製化です。

 

これまではDALIの製品の多くは、
スピーカーユニットを外注していましたが、

OBERONシリーズでは
全モデルが自社生産になりました。

 

DALI社がより製品の高音質を目指すには、
ユニットの内製化が必須だったのです。

本機は同社が好む、
ウッドファイバーコーンを使用。

 

ZENSOR1も同様のものを使っていましたが、
本機は木の繊維がコーンの表面に傷のように見え、
見た目で違うユニットだと分かります。

全体的なデザインは両機とも良く似ており、
パッと見、区別が付かないかも知れませんね。

 

背面にあるスピーカー端子は
ガッシリしたものが付けられ、
バナナプラグにも対応しています。

価格は
新しいモデルと言うこともあってか、
ZENSOR1よりもやや高めです。

でも時が経つにつれ、次第に
安くなって行くことでしょう。

 

ではここで、本機の
全貌が分かる動画がありますので、
ご覧いただきたいと思います。

動画のモデルはホワイトです。


協力 Novomusica Tienda de Sonidoさん

 

次に実際にどんな音を奏でるのか
音質や使い心地を、

ネットで集めたユーザーのレビューで、
確かめてみましょう。

 

その後で、本機の評価をしてみます。

 

DALI OBERON1のユーザーレビュー

 

★「オベロン1を聴き始めて100時間程度、ようやくウーハーが動き出した感じ、構造的にゴムエッジが細く硬い、センソール1もそうだったが、ウーハーのエージングに時間がかかる。このスピーカーは兎に角優等生だ。中高域に癖がなく綺麗な音を出す。ジャズ系の管楽器はあっさりしすぎて、説得力がない、綺麗すぎる傾向がここに出てくる。ボーカルもリアルであるが、若干細身、ダイアナ・クラールのドスの効いた色気が不足する。低域は期待できるぞ、ただスタンドなどにベタ置きだと、解像度は極めて悪くなる。少々高めのスパイクとスパイク受けがいいかも。ベースとバスドラの解像度が上がり、ツィーターとのつながりもよくなる。」

★「シックな感じの色合い、風合いで、落ち着いた雰囲気がとてもお気に入りだ。コンパクトなので、自己主張が強すぎず、部屋のインテリアとのバランスも取りやすいデザインになっていると思う。音質はもう文句の付けようがない。低音から高音までキッチリと鳴る。特に全体のバランスが絶妙で、各楽器の音が綺麗に聞こえてくる。クリアすぎず、そして派手すぎず、僕にはちょうど良い。」

★「高音は、メインで使うスピーカーほどではないが、気持ちよく素直に伸びる感じだ。バイオリンやチェロ、トランペットが気持ちよく聴ける。ただホールで聴く生の楽器の音とは、感覚的に差があるような・・・。中音は女性ボーカルの声が、とても気持ちよい。低音は豊かすぎることもなく、長時間のリスニングにはちょうど良い感じだ。またアンプの組み合わせによって、印象が変わる感じも持った。同じ曲でも純A級アンプでは低音がより豊かにしっとりと、最近のAVアンプだとよりスマートというか素直な感じを受けた。」

★「音質は全体的にマイルドな柔らかい音で、高音が強いとか低音だけがズンズンと響くような感じはなく、バランスが良く耳あたりの良い心地よい音を届けてくれる。高音から中音域の解像度が高く、それに加えて、ゆとりのあるきめ細かい低音がまわりを包み込み、スピーカーの真ん中にいなくとも、聞き取りやすい気持ちの良いサウンドが部屋を包む。定位が広く、BGM用にも良いと思う。ジャンルを問わず幅広く音楽を楽しみたい人に、ピッタリなスピーカーだと思う。」

 

DALI OBERON1の評価

 


出典:日本ショッピングサービス

 

DALI OBERON1は木工細工に定評の
デンマーク製品らしく、

仕上げが良く、価格以上の
高級感をかもし出しています。

 

そんなところから
立派な家具を置いたリビングにもなじみ、
しっくり来る良さがありますね。

音質は全域に渡りクセがなく、
聴いていて心地良いサウンドです。

 

この傾向は、旧モデルの
ZENSOR1から同じだと思います。

しかしユニットを内製化した効果で、
低音の響き・重量感が進化しています。

 

ZENSOR1
それなりに低音が充実していましたが、
やや重量感不足の傾向にありました。

それがOBERON1では、
より低重心な低音が再現され、あたかも
低音の量感が増したように聞こえます。

 

エンクロージャーの容量はほぼ変わらないので、
実際には低音の量は増えてはいないでしょう。

ですが、マグネットが強化されたことで、
重低音が良く出るようになったのだと思います。

 

とは言え、中高音域との
つながり具合は悪くなく自然です。

少し高音がきつく出るところがありますが、
低音のガッシリ感でバランスを取っています。

 

ZENSOR1と比べると聴いた時の快感は、
数ステップアップしました。

 

OBERON1に限らず
DALI全製品に共通するのは、

あまりでしゃばることのない、
真面目な音と感じること。

 

もっと良い表現をするなら、原音に対して
ウソが付けない音質なのだと思います。

 

そんなことから音楽のジャンルを問わないし、
BGM的に長時間聴き続けても疲れない、
ブックシェルフスピーカーと言えるでしょう。

 

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