『パナソニック SC-RS60』レビュー:SC-RS55とSC-RS60の違いとは?

オーディオコンポに興味があるとは言え、
部屋のスペースに限りがあったり、

気軽にCDを楽しみたいことで、
一体型を望むあなたもいることでしょう。

 

ならば「パナソニック SC-RS60」は、
そんなあなたに相応しい、
コンパクトステレオシステムかも知れません。

 

SC-RS60にはすでに、同じ形をして評判の良かった
旧型のSC-RS55が存在していました。

今回は、SC-RS60をユーザーレビューで評価して、
SC-RS55との違いも明らかにして述べたいと思います。




 

SC-RS55とSC-RS60の違いはどこにある?

 

SC-RS60は、SC-RS55と共通する特長として
薄型ボディ構造にあります。

高さはわずか107mmしかないことで、65mm口径の
小さなフルレンジスピーカーしか搭載していません。

普通これでは、まともな重低音再生はできません。

 

そこでSC-RS60は本体の奥行を長く取り、
ツイステッドポートと呼ぶバックロードホーン構造とし、
足りない低音をこれで補っています。

 

また、この本体だけでハイレゾ再生ができるのですが、
そのために14mmのドームツイーターを追加、
50kHzまでの高音を再現可能にしているのです。

 

基本は、CD再生を中心に考えられたステレオシステム。

 

そこで、CDトレーが1つしかないのを次々と5枚を録音し、
それを終えると連続して再生ができる、
デジタル5チェンジャー機能を内蔵しています。

もちろん最近のステレオシステムと同様、
USBメモリーに入れたソースや、
スマホに溜めたソースを再生できるBluetoothも搭載。

決して、CDステレオシステムに特化した
仕様にしている訳ではありません。

 

で、ここからSC-RS55と
SC-RS60の違いを述べましょう。

 

一番の違いは、CDを録音できる速度を2倍速と高速化し、
結果、半分の録音時間で済むようになったのです。

 

それから、クリアサラウンド機能を加え
音質の変化にバリエーションを追加したり、

MP3リ.マスター機能でUSBメモリーに入れた
ハイレゾ音源の高音域をより高音質化しました。

 

あとは、コンデンサーの改良で電源ノイズを低減したり、
ボディカラーを明るいゴールドカラーだったのを
ホワイトカラーに変更(ブラックカラーはそのままです)。

その程度なので、使い勝手や音質の違いを実感するには、
両機を並べて比較しないと分からないかも知れません。

 

パナソニック SC-RS60のユーザーレビュー

 

それではここで、SC-RS60を使っているユーザーの
皆さんのレビューを集めたので、
音質や使い心地を確かめてみることにしましょう。

そのあとで、本機の製品評価をすることにします。

 

★「期待していた以上の音質で最初は硬い音だったが、1週間くらいで柔らかさや奥行が出て来てギターソロの音が見違えるほどに。サラウンド機能を使わなくても奥行が感じられ、本体のサイズから想像出来ない広さを再現する。低音再生能力も、サイズから考えれば上出来だ。パワーも必要充分。ただ外部入力とSDが使えない。」

★「ディスクトレイは本体上部のボタンだけで、リモコンには開閉ボタンは付いていない。しかし、CDの出し入れは本体まで行かないと出来ないので、特段不便と感じたことはない。音質は、音量を上げれば五臓六腑にまで響き渡る様な感覚で、以前のBOSEウェーブ・ミュージックシステム同様のレベルに有る。高音に関しては、突き抜けるようなクリアな音。BOSEウェーブ・ミュージックシステムよりも勝っていると感じる。」

★「価格が価格だから多くは望めないが、ブルートゥースへの接続が上手くいかないし、5枚まで本体収録可能のCD操作もなかなか容易ではない。スピーカーも貧弱だ。ハイレゾ音源に対応するとのことだが、貧弱なスピーカーでは効果を期待できない。大きさも中途半端。ポータブルという、持ち運びが容易なものともいえないし・・・。」

★「特別音が良いとは感じないが、初期設定で低音強調になっていた。高望みしなければ、しっかりと使えると思う。駆動音もうるさくなく、本体も軽いので満足している。」

 

パナソニック SC-RS60の評価

 

SC-RS60はSC-RS55の改良型である訳ですが、
ブラックを選べば外観では全く見分けが付きません。

 

操作性も全く同じ。

 

強いて言えば、デジタル5チェンジャーの録音が
等倍速から2倍速になったことで、
手間を惜しむ時間が半分になったことでしょう。

 

これが、最も大きな違いなのではないでしょうか。

 

ただ、どうせなら2倍速ではなく4倍速や6倍速だと、
それこそアッと言う間に録音が済むことで、
より高評価できたことでしょうね。

 

しかし敢えてそうしなかったのは、
製造コストが上昇することで、

製品価格に影響を与えたくなかった、
メーカーの配慮とも考えられます。

 

クリアサラウンドやMP3リ.マスターは、
機能としては新しいのかも知れませんが、実際に
更なる高音質に貢献しているかは分かりません。

もしかしたら、
SC-RS55からSC-RS60へ進化を遂げたと言う、
宣伝口上に使っているだけなのかも知れません。

 

このように述べてしまうと、SC-RS60はあまり
魅力がないオーディオシステムに感じてしまいますね。

 

でも、決してそんなことはありません。

 

パナソニックとしては廉価な製品ではありますが、
背の低い薄っぺらなデザインながらボディ構造を工夫して、
見た目以上の迫力あるサウンドを提供しています。

低重心であっても高音の伸びは悪くなく、
全体的に柔らかめ音質に嫌みを覚えないのです。

 

これは旧型のSC-RS55でも同じ。

 

価格が安いだけに、ハイレゾ音質を感じ取るのは困難ですが、
「別にハイレゾでなくても、十分な音質じゃん」
と、言えるくらいの実力は有していると筆者は思います。

また感心したのは、ミニコンポのように、
ディスクトレーを手前に引き出す仕様にしたことです。

 

上部のふたを開けて、
CDを出し入れするタイプより高級感があるし、

BOSEのようにスロットインタイプにすると、
CDが引っかかるトラブルが生じる場合があります。

 

パナソニックの製品であるだけに、
安っぽくない仕上がりの良さも評価できるところ。

 

価格が安いからSC-RS60を選ぶのではなく、
スペースを取らないオシャレなデザインで、

気軽にCDを楽しみたいと思う音楽ファンなら、
不満なくリスニングできることでしょう。

 

なお、SC-RS60には上級機にSC-RS75がありますが、
これはあまりおすすめできません。

違いは、SC-RS75の方にはSC-RS60にはない、
サウンドジャンプLinkが追加されているだけなんです。

 

これは、同じパナソニックのブルーレイデッキDIGAから、
パソコンを介さずに直接ハイレゾ音源を取り込めるもの。

DIGAを持っていないユーザー取っては、
何のメリットもない機能ですよ。

 

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