『SONY SS-CS3フロア型スピーカー』レビュー評価:音色より迫力を重視している!

 

オーディオスピーカーと言うと、最近は置き場所の
自由度が高いブックシェルフ型が人気ですね。

しかし、スケール感を重視するなら、
やはりフロア型スピーカーの方が上手(うわて)で、
注目したいところです。

 

今回は、内容が濃い割に価格が安くて人気の
「SONY SS-CS3」を、
ユーザーレビューで評価してみようと思います。




 

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SONY SS-CS3はフロア型ながら、スリムなトールボーイ型でかさばらない

 

一般にフロア型スピーカーは大型であり、
直接床に置くことが多いため、
設置場所を確保することが難しいと言われます。

 

でもSS-CS3は高さこそ922mmあるものの、
幅は230mmしかなく、

奥行だって260mmとスリムなデザインです。

 

棚やデスクに置くことはさすがに無理ですが、
オーディオラックや大型テレビのサイドに置くのなら、
さほどかさばることはありません。

それだけに、ウーファーは130mm口径と
小さなものが搭載されています。

 

これじゃあ十分な低音再生は無理だと思うかも知れませんが、
それを補うためユニットを2個並べ、エンクロージャーも
バスレフ型として低音不足にならない設計になっています。

バスレフダクトは、一般的に背面に設置するのを前面に設け、
より低音エネルギーを感じられるようにしています。

ただ、ダクトを前面に設けると低音がボワつくことがあり、
設計は慎重に行わないといけない難しさがあるんですよ。

 

ユニットは他に25mmドームツイーターを配し、
更にその上に19mmのスーパーツイーターを配すことで、
50.000Hzまでの再生ができるようにしてハイレゾに対応。

 

また、スリムである割に11.5kgとやや重量がありますから、
デザインだけ格好の良い “なんちゃって
フロア型スピーカー” ではないことが伺えます。

スピーカー端子はバナナプラグ対応としていますが、
+とーの2つしかありませんから、
残念ながらバイワイヤリング接続はできません。

 

では次に、すでに使用しているユーザーの皆さんは、
どんな感想を持っているのでしょうか。

あちこちから集めたユーザーレビューをご覧になり、
そのあとでSS-CS3を評価しましょう。

 

SONY SS-CS3のユーザーレビュー

 

★「デザインは良くもなく悪くもなく、目立った特徴もない無印良品的な感じ。質感は、値段の割に安っぽさがなくて良いと思う。高音は指向性が広く、部屋全体どこでも一様に広がる。耳が疲れるような硬い音は出ない。明瞭度・分解能はあまり高くはない。中音は元気に前に出る感じがなく、ボーカルは奥まって聞える。低音はイコライザーがなくても、適度な締まりのある音が出る。音量を上げるとかなり迫力がある。もう少し明瞭感や量感が欲しいところだが、この価格・ウーファーサイズでは十分と思う。」

★「買った当初はボーカルが遠く聞えたが、今ではきっちり前に出るようになった。ギターの音色もつやがある。まあまあ、いーやーんという感じだ。」

★「いざ音を出してみると、やはり価格相応の感じがした。気になる欠点がいろいろ見えてきた。①低域に比べて、バランス的に高域が強すぎる。②1kHz超の辺りにかなりのピークがある。これがボーカルに被って、変な突っ張り感がある。③中域がごっそり抜け落ちている。声の帯域がスッカスッカに聞える。④これは良い点だが、低域が良質。量感的には多くは無いが、詰まった感じのない抜けの良いダンピングの効いた低域が出る。」

★「値段が値段だけに高級感はないが、すっきりとして良いデザイン。高音はハイレゾ再生時に帯域の広さを感じる。中音はミルト・ジャクソンのヴィブラホンが凄く綺麗!このサイズなので重厚な低音は期待できないが、引き締まった質の良い低音だ。」

 

SONY SS-CS3の評価

 

ブックシェルフ型と比べSS-CS3の良いところは、
フロア型であるだけに、やはり
スケール感のある音を奏でることでしょう。

 

とは言えトールボーイ型ですから、迫力は
さすがに大型フロア型モデルにはかないませんが、

同じくらいの大きさのユニットを使った
ブックシェルフ型モデルと比べれば迫力は違います。

 

このスピーカーに限らず他の機種も同じですが、少し
エージングさせることで、本来の威力を発揮します。

 

ボンボン響くような音ではないものの、
量的に不足感はなく、
歪みが少ない締まりのある低音が出ます。

中音は、若干張りのなさを思わせるので、
ボーカルは少し苦手のようですね。

 

その代わり高音は良く伸びており、
キツさを感じさせないきらびやかさがあります。

 

ただ実際に聴いてみると、
全体的にやや人工的な味付けがなされた感じもして、

純粋にピュアオーディオを楽しみたい方から見れば、
何となく違和感を覚えるかも知れませんね。

 

元々このスピーカーは、
ホームシアター向けに開発されたこともあり、

映画の再生時に使用すると迫力があって
ちょうど良い感じに聞えるようです。

 

もちろんパッと聴いて
メリハリを感じる音が好きと言う人なら、
何の抵抗もないでしょう。

でも、楽器本来の音色を大切にしたい人だと、
どうかな?とは思いますね。

 

とは言うものの、
これからオーディオを趣味として始めたい人には、
きっと心地良く耳に響くのではないでしょうか。

ベテランオーディオファン向きではないものの、
初心者なら、
まず購入候補に入れて欲しい
スピーカーシステムと言っても良いでしょう。

 

なお、販売価格は1台のものなので、
ペアで揃えるなら2台購入する必要があります。

 

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または

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