『SONY SS-CS5』レビュー評価:ソニーに珍しい手堅く真面目な音質!

 

聴いていてゴキゲンなスピーカーは、
一般受けするものです。

しかし一般受けするからと言って、
それが必ずしも全ての人に好まれる
音質だとは限りませんよね。

 

楽器やボーカルの音色を、できるだけ
リアルに表現することに徹した
スピーカーを欲しがる人もいるのです。

そんな真面目なサウンドを
求めたモデルがあります。

 

その1つに
「SONY SS-CS5」があります。

 

今回はSS-CS5の魅力を
ユーザーレビューで探り、
持ち味を評価してみたいと思います。




 

CONTENTS

SONY SS-CS5はハイレゾ再生のためにスーパーツイーターを搭載

 

エントリーモデルのSS-CS5
13㎝のウーファーに2.5㎝のツイーター、

あと1.9㎝のスーパーツイーターを加えた
3wayスピーカー構成になっています。

 

エントリーモデルならコストの兼ね合いで
2way構成にするモデルが多いところを、

本機では余裕のあるハイレゾ再生を行うため、
あえて3wayとしています。

 

よってシステムとしての再生帯域を、
53Hz~50kHzまで可能にしました。

エンクロージャー(キャビネット)は、
小型機種に多いバスレフ型構造。

 

インピーダンスは6Ωとし、
音圧出力レベルは87dBで
高能率スピーカーに仕上げています。

 

特徴はやはりスーパーツイーターにあり、
ユニットの形を工夫することで
大きな音の広がりを実現しています。

スピーカー正面のリスナーだけでなく、
周りにいるリスナーにもハイレゾの魅力を
余すことなく味わえる設計です。

 

またそのために本体端の部分で発生し
音を歪ませる屈折現象を抑えるため、

エンクロージャーの表面板の
形にも工夫が込められています。

 

それに合わせウーファーも
MRC(発砲マイカ)素材を使って、

バスレフ型でありながらタイトな
低音再生を目指しました。

 

 

さらに出力される音を十分支えるため、
エンクロージャーの素材には
厚みのあるMDF木材を使用しています。

内部の補強もしっかり行い、
吸音と制振にも十分配慮した作りです。

 

では、本体の説明はこれくらいにして、
実際にはどんな音を奏でるのでしょうか。

すでにユーザーとなっている
皆さんのレビューで確かめてみましょう。

 

SONY SS-CS5のユーザーレビュー

 

★「高音は、バランスよくまとめられた音質だと感じる。キンキン響くような感じはない。中音の輪郭がクッキリしている。低音は普通に聴く分には、十分な再生能力だと思う。低音を強くしたい方は、やはりサブウーファーが要ると思う。SONYというとスピーカーのイメージはあまりなかったのだが、聴きやすく存在感のある音質だ。低音から高音まで、バランスよく再現されると思う。」

★「レビューで比較的高評価であったのと価格も手頃なので、リビングのテレビ用に購入した。質感は思ったより悪くない。比較的大型の端子を取り付いているので、太めのスピーカーケーブルでも問題ない。音質は中高音はすっきりしていて、非常に良いバランスだと思う。変な癖がないのがありがたい。低音はこのサイズとは思えない低音の出音だと思う。無理に出している感じがしない。適度にしまりある出方をする。映画を見るとき以外はサブウーファーは必要なさそうだ。」

★「音に関しては、少しこもっている感じがする。音の滑らかさ・音場の広さについては評価できるが、高音中音ともクリアさ解像度があまりない。ヤマハのNS-200に明らかに負けている。低音は乾いた音で、伸びがなく不自然に感じてしまう時がある。エイジングでそこまで変わるとは思えないので手放すことにする。」

★「価格から言えば、ミニコンポ付属スピーカーとしても安価なくらいだが、どうしてどうして、2チャンネルピュアオーディオ用としても十分使える質感を持っている。高域はもちろん、低域も量感はともかくしっかりした質感を持った響きを聞かせてくれる。奥行きサイズがもう5センチほどあれば、響きのゆとりも増したかも知れないが、それはこのスピーカーがシアター用として、センタースピーカー・サブウーファースピーカーとの組み合わせを前提に開発されたための制約かも知れない。音離れの良さ(要するに余分な付帯音を出さないこと)は見事だと思う。」

 

 

SONY SS-CS5の評価

 

ソニーのスピーカーは、一般に低音タップリ
中高音ドンシャリのイメージがありますが、

SS-CS5に限って言えば
これが当てはまらないようです。

 

低音からハイレゾ音域の超高音まで
張りのある音で再生するものの、

決して出しゃばらない、優等生的な
鳴り方をするスピーカーと言えます。

 

バスレフ型でありながら、
まるで密閉型のような締りのある低音は、

ボンボンと鳴るのではなくズンッズンッと、
量感より重さを優先した鳴り方です。

 

聴く人によってこれが低音不足と
感じる場合があるのですが、
本来ならこれが正当な低音です。

ですが、もっと押し出しが強い
低音を好む人もいるかも知れません。

 

そんな場合は、アンプの
トーンコントロールで調整するか、

サブウーファーを追加すると
ゴキゲンな低音になるでしょうね。

 

中高音も低音にならってキツい
鳴り方をしないので刺激的ではなく、

ハードロックのギンギンのギターだと、
少し物足りない感じもあります。

 

その代わり聴き疲れがしないので、
長時間のリスニングでも気になりません。

ジャンルを選ぶことはありませんが、
しっとり大人の音楽が合うと思います。

 

ちょっとヤマハのスピーカーに似た傾向の
音質と言えばピッタリ来るでしょうか。

価格的に安いクラスの製品だけに、
全体的に高級感はありませんが、
スピーカー端子はしっかりしています。

 

残念ながらバナナプラグは対応しませんが、
比較的太いケーブルでも使え

ネジ式でしっかり締めるので、
安っぽい作りではないのが幸いです。

 

ペアに相応しいアンプは価格に合わせて、同じ
ソニーのSTR-DH190ならバランス良い音になり、
コスパの高い組み合わせになるでしょう。

 

またもう少し予算が許すなら、
マランツのPM-6006を組み合わせれば、

よりピュアオーディオ的な音質を味わえ、
ちょっと贅沢な音に感じると思います。

 

価格が安いコンポの組み合わせでも
手堅く真面目な音質を楽しみたい方なら、
満足度の高いスピーカーになるでしょう。

 

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または

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