本格的にオーディオを楽しみたいけど、
ミニコンポほどの大きさで、
デスクトップで使いたい方もいるでしょう。
ニアフィールドリスニングとするなら、
スピーカーはとても小さな
こんなモデルも良いかも知れません。
それは
「ヤマハ NS-BP182」です。
今回はこのNS-BP182に付いて、
ユーザーレビューをを参考に
音質を評価してみようと思います。
ヤマハ NS-BP182の特徴とNS-BP200との比較
NS-BP182は、ヤマハとしては
エントリークラスに入る
スピーカーシステムになります。
デスクトップに相応しい
12cmウーファーと3㎝ツイーターの、
小型のブックシェルフモデル。
ブラックのパネルにホワイトのウーファーは、
いかにもヤマハらしいデザインと言えますね。
小型エンクロージャーで低音が不足するのを
バスレフポートを装備して補っています。
そして無駄な低音の響きで
音が濁るのを防ぐため、
内部に復号構造体を設置。
これは、振動を抑える
押さえ板のようなものです。
ツイーターはこのクラスでは貴重な
ハイレゾ再生が可能になっています。
ニアフィールドで
PCオーディオを構築したい方にも、
注目のスピーカーですよ。
ところでNS-BP182には、
NS-BP200と言う姉妹機があります。
BP182と同様に12㎝ウーファーと、
3㎝ツイーターの組み合わせです。
見た目で違うのはウーファーのカラーで、
BP200は一般的なブラックであるのに対し、
BP182はあざやかなホワイトなんですね。
両機を比較してみると色以外に、
ウーファーの違いは見当たりません。
エンクロージャーの大きさは、
両機とも縦・横ともにほぼ同じ。
バスレフ方式と言うのも同じですね。
ですが奥行きはBP200の方が5.7㎝大きく、
その分、箱の容量が大きいのです。
そして重量は3.9㎏と600g重い。
そのせいでしょうか。
音を鳴らしてみると、
少し低音の量が豊かなんです。
BP182の方は少し控えめな鳴り方ですが、
その代わり締まり具合はこちらが上。
再生周波数帯域を見ても、
BP200は55Hz~28kHz。
対してBP182は60Hz~40kHzと、
若干ですが低音再生能力は低いです。
ツイーターはBP182の方はハイレゾ仕様で、
高域再生能力が高く高音の伸びが良い
設計になっているのがお分かりでしょう。
インピーダンスと最大入力は
6Ω・110Wと両機とも同じですが、
出力音圧レベルはBP182が83dBで、
2dBこちらが低い値になっています。
では、実際にBP182は
どんな音を奏でるのでしょうか?
すでにユーザーとなっている皆さんの、
レビューを見てみたいと思います。
その後で、私が本機の評価を
してみることにしましょう。
ヤマハ NS-BP182のユーザーレビュー
★「謳い文句通りのナチュラルサウンドだ。いろいろなジャンルの音楽に対応出来そうだ。パンチの効いた音楽には物足りなさを感じるかも知れないが、音質調整をすれば大丈夫かと思う。当方インテリアをブラックで統一しているので、見た目も気に入った。正直BP200と迷ったが、サランネットのデザインが好きでは無かったのでこちらにした。」
★「やっぱりスピーカーはYAMAHA!今回CDレシーバーはデノンにしたんだけど・・・。澄み渡るような高音!鳴りっぷりの良い低音!クラシック・ジャズ・ポップスと、ジャンルを選ばず鳴ってくれる。低音が足りなければ、サブウーファーを考えていたけど・・・経過を見たいと思う。」
★「すっかりYAMAHAのスピーカー信者になっている。ベストセラーのNS-BP200より、NS-BP182の方が個人的には好きだ。低音がタイトでクリアーだから、狭い部屋では迫力が上だ。PC用として使っている。繊細で上品なのは全機種共通だが、特にリズム系音楽やポップミュージックを迫力で鳴らすには一番良い様に思う。」
★「高域は、フワッとした空気感を醸し出すハイレゾ音源特有の柔らかさや、微小な残響音もスムーズに再生できる。低音はやや引き締まった硬めの印象で、箱鳴りも多めだ。箱の響きでしっかりと量感を出している感があるが、中域は少し線が細く腰高な印象だ。HiFi的な聴き方をするユーザーなら、もう少し緩やかな低域と中域の厚みが欲しくなるかもしれない。一方、ハイレゾ音源の解像度はよく分かる。そうした狙いのチューニングのように思う。」
ヤマハ NS-BP182の評価
NS-BP182はおおざっぱに言えば、
小型のブックシェルフながら
ヤマハが目指すナチュラルサウンド
に近い音質だと思います。
ウーファーそのものが小さいことで、
バスレフ方式で低音不足を補っていますが
かつての大型機NS-1000Mのような
密閉型に近い締まった低音です。
ヤマハの特徴であるしっとりとした
音質にこだわらない方なら、
BP200の方が低音の量は多いので、
スケールが大きく快感に感じるでしょう。
しかし、誇張のない自然な音が持ち味の
ヤマハらしい音が好きと言う方なら、
P182の方が満足感が高いはずです。
そもそも品番の冒頭を “NS” としたのは、
ナチュラルサウンドを意味しますからね。
BP182はハイレゾ再生ができるだけに、
ドンシャリすることなく、
高音の伸びを楽しめるのも特長です。
「小さいのに良く鳴る」と言う点では
BP200の方に一歩譲りますが、
小気味良く自然に鳴る音が好きな方なら
BP182をおすすめしたいと思います。
NS-BP182はNS-BP200と同様に価格は安くても、
スピーカー端子はしっかりケーブルを
接続することができるバナナプラグ対応です。
また底部には3点支持のインシュレーターが付き、
本体がガタ付かないように配慮されているのも、
ヤマハ品質の高さを表していると言えるでしょう。
※この商品は、現在販売されておりません
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