オーディオの手始めに、ミニコンポを購入したものの、
スピーカーの低音不足に不満を持つ人もいるでしょう。
かと言って、高価で大きなスピーカーだったら
持て余してしまいますよね?
しかし、コスパの良い小型ブックシェルフ型で
不満が解消されるとしたら、
買い換えを考えても良いのではありませんか?
ならば、こんなモデルを
候補に入れても良いかも知れません。
それは「ヤマハ NS-BP200」です。
2台1組で1万円を下回る価格ながら、
オーディオコンポとして
しっかりラインナップされている製品なんです。
今回は、このNS-BP200の魅力に追って、
ユーザーレビューで評価してみたいと思います。
ヤマハ NS-BP200はどんなスピーカー?
NS-BP200は、120mm口径のウーファーと
30mm口径のツイーターからなる、
2ウェイバスレフ型スピーカーシステム。
艶のあるブラックカラーで、
ネットを外せば高級感も漂う製品です。
小型なのでデスクトップで使うのが似合いそうですが、
実際に置くと意外に大きさを感じます。
それは横幅154mm x 高さ274mmであるのに対し、
奥行が284mmと高さを上回っているからなんですね。
パソコンのスピーカーとしてモニターの両サイドに置くと
少々圧迫感を覚えるので、やはりミニコンポなど、
オーディオ機器のスピーカーとして使うのが良さそうです。
メーカーでは大きさを超えた低音再生が可能
とうたっています。
それはユニットの大きさに比べて
エンクロージャーの容積が意外に大きく、
しかもバスレフ型になっていることが
根拠になっていると思います。
底には、初めから3点式のインシュレーターが装備されて、
デスクや棚にじかに置いても、余分な振動が伝わらない設計。
安いながらもチープさを感じさせないところが、
ヤマハ製品の良さと言えるでしょう。
ヤマハ NS-BP200のユーザーレビュー:低音にゆとり
では、実際にどんな音を奏でるのでしょうか。
あちこちから集めた、ユーザーの皆さんの
レビューで確かめてみることにましょう。
★「光沢ピアノブラックは、このクラスでは個性があって良い。ただ、ダルマ形サランネットはポロポロ外れて(マグネット式)扱いづらい。差し込み式だと良かった。高音は素直で、スッキリした音質で良い。この価格帯なら上出来の部類。ボーカルを聴くと線は細いがクセのない印象で、やはりスッキリしている。そしてサイズの割に、コシのある豊かな低音を聞かせてくれる。ダブ付かず、節度のある低音だ。」
★「現在主流となっている、10cm前後のウーファーを使ったスピーカーの中では、エンクロージャーは大きめ。そのためか低音も若干ゆとりがあるようで、ティンパニの音も歯切れ良く再生してくれる。ジャズセッションの再現演奏でも、奏者の位置が小気味良く再現され好感が持てる。」
★「ピアノブラック仕上げはさすがヤマハだが、透明感のないモヤモヤした音でイライラする。これならもっと小さくて安い、卓上型のパワードスピーカーの方がマシだ。個人的にスノーマンのサランネットも不細工だと思う。」
★「接続はバナナケーブル対応で、しかも奥まっているので壁にぶつけにくい。バスレフポートは背面にあり、ポートからのイヤな音が聞こえない。低音は12cmなので限界があるものの、手弾きのエレキベース音がなかなか巧く表現される。ツイーターはまるで2ウェイでないかのごとく、ウーファーと一体になって聞こえる。シャリシャリ感は皆無で、解像度は甘いもののストレスは感じない。」
ヤマハ NS-BP200の評価:サイダーのような清涼感のある音
NS-BP200を実際に聴いてみると、エージングを終え
しっかりとした台にセッティングすれば、
ペアで1万円を切る製品とは思えない音だと分かります。
さすがに重低音ガンガンと言う訳にはいきませんが、
量感のある低音が出ることは確かですね。
高音もスッキリ伸びていますが、
中音は少し控え目になる感じです。
音全体をひとことで言うと、サイダーを飲んだ時の
清涼感のある感じにも似ているでしょうか。
別の表現をするなら、
ゴキゲンに踊りたくなるような音ではなく、
じっくり耳を傾けたくなる音でもあります。
ただ、接続するアンプと相性があるのか、
ものによってはポロッと
立体感のない音になる傾向があるようです。
高級アンプであれば良いかと言えばそうではなく、
あくまで相性なんでしょう。
他のレビューで、中国製のアンプを使っても、
しっかり芯のある音を再生すると言うのがありました。
本体そのものは小型でも、重量は3.9kgと見た目より重く、
大きめの音で聴いても箱鳴りがしないのは良いですね。
音圧レベルが低いせいか、
少しボリュームを上げないと音が小さい感じがするので、
パワーのあるアンプを使った方が良いかも知れませんね。
外観も中身もコストパフォーマンスの高い製品で、
オーディオ初心者にもすすめられるし、
上級者のサブスピーカーとして購入しても、
部屋の飾りものに終わらない製品と言えるでしょう。
ただし、あくまでも
エントリークラスの商品としての評価ですから、
過剰な期待はしないように。
または
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