【オーディオセッティングの基本】アンプやスピーカーの設置のしかた!

 

オーディオコンポは、
セッティング次第で大きく音質が変わること、
あなたはご存じでしょうか?

 

100万円を超えるコンポを揃えても、
ただ部屋に適当に設置するのでは、
価格相応の音質で鳴らすことはできません。

逆に数万円のミニコンポでも、
手を掛けてしっかりセッティングすることで、
価格以上の音で楽しむことができるんです。

 

今回は、オーディオ上級者でも意外にやっていない、
オーディオ機器セッティング基本に付いて、
アンプやスピーカーの設置のしかたを述べましょう。




 

CONTENTS

オーディオのセッティングの基本は、やっぱり置き方にあり

 

オーディオのセッティングと言えば、まずは
スピーカーの置き方から始まるでしょう。

 

例えば、本体の背面をあまり壁に近づけない、
部屋の隅に置かない、ツイーターは耳の高さに調整するなど、
雑誌やネット上などで色々言われていますね。

当ブログでも分かりやすく、
「スピーカーセッティングのコツ」ページで
あれこれ述べています。

 

それから床や棚に置く場合、直(じか)置きにせず
スピーカースタンドに置いたり、

インシュレーターを噛ますことで、
低音の出方がガラリと変わるものです。

当ブログでは、
「スピーカーインシュレーター効果と音質」ページで
ご紹介しています。

 

あと、重要なことをひとつ。

それは、スピーカーを鳴らすことで起こる振動が、
コンポ機材へ悪影響を及ぼすことです。

 

この振動はアンプやCDプレーヤーなど、
他の機器の動作を不安定にさせてしまいます。

これを少しでも防ぐために、なるべく硬くて
しっかりしたラックや台の上に置くことが重要。

 

例えば
台と機器の間にオーディオボードを
敷くことが効果的ですね。

こちらは、
「オーディオボードで音が変わる?」ページで、
その効果を紹介しています。

 

これらのことは初心者の方には初耳かも知れませんが、
実は、上級者やマニアの方に取っては当たり前のこと。

「何だ、そんなことだったら、大げさに
ページを割いてまでして言うことでもないんじゃ?」
と、あなたは思うかも知れませんね。

 

しかし今回は、これだけでは終わりませんよ。

ひとつだけ、上級者でも意外に実践していない、
オーディオセッティングの基本があるんです。

 

それは、スピーカーとその他の機器との間に
距離を置いて設置することなんです。

 

たったこれだけのことですが、
これを実際にやっている方って、
私はあまり見たことがありません。

 

スピーカーとその他の機器を離れさせることが基本

 

まずは、下の写真をご覧下さい。

出典:Room Clipさん

 

オーディオラックに
アンプやレコードプレーヤーと一緒に、
スピーカーが1列に並んでいますね。

このシステムを見ると、オーディオに
詳しい方のコンポだと思われます。

 

でも、2台のプレーヤーはかなりスピーカーに近いので、
大きな音で鳴らすと振動がアームやカートリッジに伝わり、
音に悪影響を及ぼすことでしょう。

場合によっては、ハウリングが起こるかも知れません。

 

振動の影響を受けずクリアな音を再生するには、
このラックを音を聴くソファーの近くに置いて、

スピーカーはソファーと向き合う形で、
距離を置きセッティングするのが良いのです。

 

写真では、スピーカーが小型で
コンクリートブロックに置いてあることで、
振動による影響は少ないかも知れません。

しかし、スピーカーを離すことで
音質はもっと向上することでしょう。

 

次に、こちらの写真をご覧になって下さい。

 

これは、私の部屋にあるスピーカーの置き方です。

重量のあるしっかりしたサイドボードの上に、
小型のスピーカーを置いてあります。

 

写真では分かりづらいですが、ボードとスピーカーの間には
ちゃんと硬質ゴム製のインシュレーターを使い、できるだけ
振動がサイドボードに伝わらないようにしています。

 

アンプやCDプレーヤーなどの機器は、
少し距離を置いてセッティングしてあるため、
スピーカーの影響を少なくしています。

 

この写真の真ん中にあるのはPCプリンターですから、
音に関する影響は関係ありません。

でも音楽再生中は、かなりプリンター本体が震えていて、
これがCDプレーヤーやレコードプレーヤーだったら
きっと相当な影響を受けることに違いないでしょう。




以上のように、しっかりと安定した場所に、
オーディオコンポを置くことはとても重要なことです。

 

さらに、アンプやCDプレーヤー・レコードプレーヤーなど
操作を必要とする機器はあなたの手元に設置して、

振動を起こすスピーカーは、
離れた位置にセッティングするのが基本です。

 

お部屋のスペースの都合上、
難しいこともあるでしょう。

それでも、
少しでもクリアな音を楽しみたいと考えるなら、
理想的なセッティング方法となるんですよ。

 

 

3件のコメント

  • 山ノ口 博文

    10畳程度の部屋(コンクリート壁、天井)に、オーデイオ機器を設置して欲しいのですが、どうすれば良いでしょうか。
    スピーカー ;ダイアトーン DSー8000N
    パワーアンプ;ラックスマン C-7・M-7
    CDプレイヤー;DENON   DCD-S1   です。
    機器回りの配線は、全てメーカー品で揃っています。

    • オーディオ情報屋

      山ノ口 博文 様、こんにちは。ブログ管理人の 林 と申します。
      お持ちのコンポは、かなりハイクラスのもののようですね。
      あなたのおっしゃる「オーデイオ機器を設置して欲しいのですが、どうすれば良いでしょうか」の真意が分かりかねますが、「配線ができない」と言うことでしょうか?
      どう言う経緯でこれらを手に入れたのか存じませんが、もしあなたがオーディオの知識に疎いからと言うことであれば、正直申し上げて無事鳴らすことができても、これらコンポの持つポテンシャルを理解できないのでは?と思います。
      取りあえず、とにかくご自分で配線ができないからと言うのであれば、これらコンポの仕入れ先の方にご相談すると良いと思います。
      高級機ばかりですが、配線そのものは低価格の製品と基本は同じなので、難しくはありません。
      なので、できれば身近な方に協力してもらい、ご自分で設置される方が、オーディオの面白さを堪能できるのではないでしょうか。
      よろしくお願いします。

      • 山ノ口 博文

        最初に購入し、設置してもらいました日本橋のステレオ電気屋さんの仕入先は、残念ながらもう有りません。昨年引っ越したので、一途の望みでメールし一蹴されましたが、ご意見たいへん参考になりました。
        音は最高に良いです。
        有難うございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください