ここ数年の流れで、高価なオーディオコンポを購入する人でも、
スピーカーは小型ブックシェルフを選ぶことが増えています。
その理由は、小さくても高音質で
鳴るモデルが多く登場したからでしょう。
日本の住宅事情を考えると、音が良いのなら
小型のモデルが売れるのは当然です。
ところが、いざ部屋に設置してみると、
スケール感がなく低音が不足気味だ!と、
ガッカリする人も少なくありません。
いくら評判の良い小型スピーカーと言えども、
どんな環境でも十分な性能を発揮するとは限りません。
置き方を変えてみるなど、色々工夫する努力は必要ですが、
どうしても満足できない時のひとつの方法として、
アクティブサブウーファーを追加するのも良いです。
今回は、重低音サウンドが好きな人へ、
サブウーファーの
効果や接続方法・置き方をお伝えしましょう。
サブウーファーの効果とは?
サブウーファーは、主に20Hz~200Hzまでの超低域、
つまり重低音だけを再生するスピーカーを呼んでいます。
エンクロージャー(スピーカーボックス)の容積が少なく、
ウーファーも小さいスピーカーシステムでは、
タップリとした重低音を再生するには限界があります。
ですから、
自分の耳で聴いてどうしても低音に不満が残る場合、
不足する音域をサブウーファーを追加するだけで、
簡単に補うことが可能なんですね。
と、ここまで述べてしまえば、お話は終わってしまうのですが、
実際再生してみると「あれ、何か最初のイメージと違うぞ?」
と、思うことがあります。
それは、音が何となく
低音の厚塗りに聞こえてしまうこと。
つまり、低音がダブって強調されような
不自然な音になってしまうのです。
ですから、
あなたがサブウーファーを購入しようと思っているなら、
今すぐこの機器の作動イメージを変えて下さい。
サブウーファーが自己主張するほど、
大きな音量で鳴らさないようにすることです。
サブウーファーから、明らかに低音が聞こえていると
分かるくらいのレベルで鳴らしてしまっては、
良質なオーディオコンポの音でなくなってしまいます。
一見、サブウーファーから何も聞こえない、
手を近づけるとやっと
振動を感じる程度の音量に調節することです。
こうすることで、左右のスピーカーの再生音が
改善されたように聞こえて来るのです。
そして、不思議なことに低音が改善されるだけでなく、
中高音までも粒立ちの良い広がりのある音になるんです。
これが、サブウーファーの効果と言うものです。
サブウーファーとの接続は?
あなたが使用している、
アンプ(プリメインアンプ)の裏面をご覧下さい。
そこには、「SUBWOOFER」と記された
1つの端子があるでしょうか?
あったら、RCAケーブル1本で
サブウーファーと接続することができます。
昔ながらのアナログアンプをお使いなら、
「PREOUT」と記された端子(L/R分かれている)があれば、
ここから信号を出力します。
サブウーファー側の入力端子は、1つのモノラル端子であったり
L/Rが分かれた端子の場合もありますが、超低域は指向性がほぼなく
人間の耳では分別できないので、基本モノラル接続となっています。
機種によって、両端がL/Rの2つに分かれている
ケーブルを使ったり、一方の端が混合されて
1本になっているケーブルとを使い分けて下さい。
では、アンプにSUBWOOFER端子や
PREOUT端子がない場合、
接続はどうすれば良いのでしょうか?
そんな場合、次の条件が
満たされれば接続は可能です。
1)アンプ側に2系統のスピーカー端子が搭載されている
2)サブウーファー側にスピーカー端子が搭載されている
この2つが満たされていれば、
スピーカーケーブルを利用して接続できるんです。
サブウーファーを購入する前に、
これらを確認して下さいね。
サブウーファーの置き方
サブウーファーの置き場所は、基本的に
左右のスピーカーの間と言われています。
しかし実際には、
左右のスピーカーと大きく離れていないのなら、
どこへ設置しても問題はありません。
先ほど述べたように、超低域にはほぼ指向性がないので、
前方に向けていれば設置場所による音の影響はないのです。
ただし、部屋の片隅は音がこもってしまうので、
できるだけ置かない方が良いでしょう。
置き方に関しては、音圧が大きいので
しっかりした安定した床に置く方が、
効果的な重低音を再生することができます。
低音が出すぎて仕方がない場合は、
壁から離したり床との間に台をかませて、
少し高く設置すると響きが少なくなって、
スッキリした低音になりますよ。
置き方には少なからず音に影響を受ける機器なので、
これはあなた自身で色々工夫すると良いと思います。
まとめ
筆者の私も、現在小型スピーカーを愛用していて、
低音不足を補うためサブウーファーを利用しています。
左右のスピーカーは、サイドボードの上に載せているため、
サブウーファーはサイドボードのとなり、
左側スピーカーの外側に当たる位置に置いています。
最初に設置した時は、
サブウーファーの音量を小さくしたのに、濃いめの
メイクみたいな厚塗りの重低音が不満でした。
そこで、インシュレーターをかませて
サブウーファーを持ち上げたり、
アンプのトーンコントロールのBASS(低音)を
9時の位置まで思い切って減らしてみました。
で、逆にサブウーファーのレベルを少し上げたら、
とても高低バランスの良い音になりました。
さらに、左右のスピーカーをバイワイヤリング接続させたら、
低域の歪みが減って、中高音は、よりクリアになりましたよ。
このように、あれこれ手を掛けると音に変化が出て、
オーディオと言う趣味は本当に面白くなります。
あなたも色々と試してみて下さいね。
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