バイアンプの効果とは?またバイワイヤリングとの違いって何!?

 

近頃売れている人気のスピーカーと言えば、
小型ブックシェルフタイプのものですね。

昔と違い、コンパクトなモデルでも単なる
サブピーカー・リアスピーカー的な扱いをせず、
高音質を考えた設計になっているからでしょう。

 

その根拠の1つは、
背面の接続端子にも表れています。

 

簡単にガッチリ接続できる
バナナプラグ対応になっていたり、

端子を4つ装備してバイワイヤリングが
可能になっているのです。

 

もし、あなたがそんなスピーカーをお持ちなら、
より高音質化が期待できるバイワイヤリングや、

もう1つ!

良く似た高音質化ができるAVアンプを使った
バイアンプを試してみてはいかがでしょう?

 

と言う事で、今回はバイアンプの
バイワイヤリングとの違いや、

バイアンプの効果について
述べてみたいと思います。

 

バイワイヤリングに関して詳しくは
「バイワイヤリングは効果ない?」をご覧下さい。




 

CONTENTS

バイアンプとバイワイヤリングの違い

 

 

バイワイヤリングは先にも述べたように、
スピーカーの接続端子が4つあれば可能です。

あと必要な条件は、アンプ側に2系統の
スピーカー端子があること。

 

低音側ケーブルと高音側ケーブルに分け、
ウーファーが出す「逆起電力」を抑えることで、
ツイーターが担う高音を鮮明にできるのです。

また、ウーファー自体も低周波歪を少なくでき、
締まりの良い低音を響かせてくれます。

 

そして、それをもっと効果的にできるのが
バイアンプ化なんですね。

 

バイワイヤリングは、高音と低音の信号を
別々のケーブルで送り出していますが、
出力元は同一のパワーアンプから行います。

(お使いのアンプがプリメインアンプなら、
パワーアンプ部と言った方が正解ですね)

 

ところが、バイアンプはプリアンプは同一でも、
その先は高音用と低音用と分けた
別の2つのパワーアンプから出力します。

(つまり、左右1組のスピーカーを駆動するのに、
パワーアンプが2台必要となるのです)

 

そうすることで、ツイーターは
ウーファーからの逆起電力の影響を低下でき、
クリアな高音域が期待できる訳です。

ウーファー自体の歪も改善されて、
低音の締まりを向上できます。

 

では反対に、バイアンプの
デメリットは何でしょうか?

 

もうお分かりですね。

そう、パワーアンプを2台導入する
資金が必要になることです。

 

「それじゃぁ、バイアンプ化するなんて、
初心者には現実的じゃないじゃん??」

 

あなたは、そう思うかも知れませんね。

でも、少し待って下さい。

 

もし、あなたが使っているのが7.1chなどのAVアンプで、
スピーカー端子が2台分空いているのならそれを使い、
フロントスピーカーだけでもバイアンプ化できるのです。

 

そこで次の項では、
AVアンプでのバイアンプ化に付いて
詳しく述べることにしましょう。

 

AVアンプで行うバイアンプの効果とは?

 

ここでお断りしておきますが、
私のコンポはバイワイヤ化はしていますが、
バイアンプ化はしていません。

していないと言うか、
2chプリメインアンプしか持っていないので、
バイアンプ化できないのです。

 

ただバイワイヤ化しただけでも、
低音の量感は減ったもののしっかり感が出て、
高音はそれまでより伸びが良くなりましたよ。

(ほんのちょっとですが・・・)

 

現在のところは自分自身、
これはこれで満足しています。

 

なので、今回は知り合いのマニアで、
AVアンプを使いバイアンプ化した方がいるので、
試聴させて貰うことにしました。

 

接続はカンタンです。

 

アンプのフロントスピーカー用端子からケーブルを伸ばし、
それぞれ左右のスピーカーの高音用端子につなげます。

次に、空いているリアスピーカー用端子から
ケーブルを、今度は低音用端子につなげるのです。

 

これで同じスピーカーを、
高音と低音と別々のパワーアンプから駆動する
バイアンプシステムができ上りました。

 

して、AVアンプを使った
バイアンプの効果はいかに?

 

それは、我が家のシステムでないこともあり、
著しい効果を感じることはできませんでした。

もちろん、バイアンプ化する前の音を、
じっくり試聴して耳に覚えさせもしたのですが、
私には違いを感じなかったのが正直な感想です。

 

しかし、オーナーであるマニアの方は、
「全体的に少し硬いが聴きやすい音になったぞ」
と、おっしゃっていましたね。

そう言われて私も、
「少し解像度が上がり低音も高音もクリアになった」
気がして来ました。

 

ハッキリ認識できたのは、
「バイアンプ化しても音は不自然にならない」
ことですね。

 

まぁ、バイアンプを体験して思ったのは、
「バイアンプ化はやらないよりやった方が良い」
と言うことでしょう。

 

短時間であったのでこんな印象でしたが、
これが数日にかけて試聴するなら、
また違う印象を受けたかも知れません。




まとめ

 

本格的にバイアンプの効果を実感したいのなら、
プリメインアンプのプリアンプだけを使い、
パワーアンプを2台導入した方が良いでしょう。

ただそれには、よっぽど
お金持ちでないと難しいですよね。

 

でも手元にあるアンプがAVアンプで、
スピーカー2台分のチャンネルが空いているなら、

バイワイヤリング仕様のスピーカーを使い
バイアンプ化に挑戦してみると面白いです。

 

ハードが揃っているのなら、
付け足すのはケーブルだけですからね。

 

オーディオに興味のない方にすれば、
「何を下らないことに手間暇掛けてんだ」、
と思われるかも知れません。

でも、これが “オーディオ” と言う趣味なのです。

 

お金にものを言わせ極めるのもオーディオですが、
お金をあまり掛けずに手間と暇を掛けて、
自分の音を作り上げるのもオーディオなんです。

 

あなたも、ぜひはまり込んで下さい。

 

 

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