オーディオコンポと言うと、
ミニコンポを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし買ってみたものの、スピーカーの音質に
今ひとつ満足できないと言う声も聞かれます。
ならば、初めからアンプやレシーバー・CDプレーヤー、
そしてスピーカーが全て別になったコンポで揃えるのが、
最もあなたの好みに合った音作りができるでしょう。
でも予算があまりなかったし、コンポのことを良く知らず、
ミニコンポを選んだあなたもきっといますよね?
そんな場合は、ミニコンポのスピーカーだけでも
取り替えてみるのはいかがでしょう?
低コストでありながら、迫力ある人気の
高音質スピーカーって、いくつもあるんです。
今回は、私 “オーディオ情報屋” が選ぶ2019年
「ブックシェルフスピーカーベストバイモデル」
5機種を、ご紹介いたしましょう。
ヤマハ NS-BP200:小型ながら豊かな低音が魅力
ヤマハ NS-BP200は、
120mm径ウーファーと30mm径ツイーター構成の、
2ウェイバスレフスピーカー。
正面から見たスタイルは小さいながらも、
見た目以上の迫力ある低音を再生します。
秘密は、エンクロージャー(キャビネット)
にあります。
それは、奥行を長く取って、
大きな容積を確保しているからなんですね。
加えてバスレフ方式を採用しているので、
ユニットの後方から出る低音エネルギーを
効率良く生かしています。
ただ、奥行サイズが高さサイズを上回っており、
デスクトップに置くには多少スペースがいるのを
覚悟しないといけません。
また、高音はスッキリ伸びていますが、
中音はやや控え目な音となっています。
価格は2台1組のペアで、結線が便利な
バナナプラグに対応しています。
詳しくはこちら ⇒ ヤマハ NS-BP200
デノン SC-M41:サイズを超えたスケール感ある音質
デノン SC-M41は120mm径のウーファー、そして
25mm径のソフトドームツイーターの2ウェイ構成です。
全域に渡って印象に残るのは、力強い音であること。
低音の量感はそれほど多い訳ではありませんが、
エネルギー感があるので、耳に残る低音再生ができます。
中高音も同様でエネルギッシュな鳴り方をしますから、
元気な音のスピーカーと言えるでしょう。
なので、音楽ジャンルは繊細なクラシックよりも、
ジャズやロック・ポップスに向いていると思います。
このモデルも価格はペアとなっています。
詳しくはこちら ⇒ デノン SC-M41
マッキー CR3:アンプ内蔵で、高音質なPCスピーカーとして使える
マッキー CR3は、
80mm径ウーファー・20mm径ツイーターで構成された、
2ウェイバスレフ式のアクティブスピーカーシステム。
他のモデルと違うのは、合計50Wもある
ハイパワーステレオアンプを内蔵していることです。
そのため、別途にプリメインアンプが用意不要で、
CDプレーヤーなどオーディオプレーヤーを
直接つないで音を鳴らすことが可能なんです。
パソコン用のスピーカーとして利用するのも便利。
その音質は、他のオーディオコンポの
スピーカーに引けを取らないものですよ。
低音が力強く、わずか80mのウーファーなのに
十分不満のない重低音が楽しめます。
中高音もしっかり再現されるのですが、
全体的に誇張された音なので、
モニタースピーカーとして使うには
少し不自然な感じを覚えるかも知れません。
低コストで、ゴキゲンなサウンドが
欲しい方に相応しいモデルです。
2台1セット商品。
詳しくはこちら ⇒ マッキー CR3
JBL STAGE A130:小型化しても往年のモデルの迫力を残している
JBLの製品と言えば、大型モデルでスケール感の大きい
迫力抜群と言ったイメージがありますね。
なので、このSTAGE A130も小さくコンパクトながら、
スケール感を損なわない音作りがなされています。
ウーファーは130mm径、
ツイーターは25mm径のドーム型を採用。
JBLお得意の、ホーン型ツイーターではありません。
乾いた迫力ある中低音に対し、
高音は繊細で透明感のある音質です。
エンクロージャーの設計が上手いので、バスレフ式ながら
密閉式のような歯切れの良い重低音も実現しています。
ただ全体的にきらびやかな味付けなので、
ゆったりと聴き込む用途には不向きかも知れません。
ガンガン鳴らして気持ちを高揚させたい時にピッタリな、
小型ブックシェルフスピーカーと言えるでしょう。
以前からからJBLサウンドが好きな方なら、
しっくりなじめる音に違いないと思います。
価格はペア価格となっています。
なお、基本的にバナナプラグには非対応です。
詳しくはこちら ⇒ JBL STAGE A130
フォステクス P1000K+P1000-BH:自作して楽しむバックロードホーンキット
最後は、FOSTEX P1000KとP1000-BHを組み合わせた
フルレンジスピーカーのセット。
これは、フォステクス独自のスピーカーユニットと
エンクロージャーを選んで自作するキットになっています。
自作するキットとは言っても、
初心者の方にも容易に作ることができるので、
安心して購入できますよ。
100mm径のフルレンジユニットと
バックロードホーンキャビネットが、
音響定位の優れたサウンドと、
豊かな低音域を奏でることが可能です。
完成品ではなかなかお目にかかれない
バックロードホーン独特の音質が、
あなたを魅了してしまうことでしょう。
バックロードホーンは、低音の迫力が
密閉式やバスレフ式とは違いますから、
ジャズやロック好きの方なら
きっと印象に残るスピーカーだと思います。
小型のバックロードホーンとは言っても、
ラフにデスクトップに置いてしまうと
ボヤけた締まりのない低音になってしまいます。
スピーカーインシュレーターなどを使い、
しっかりと固定をしないといけません。
気を使いますが、設置がバッチリ決まれば、
サイズを超えた迫力ある音を
堪能することができるでしょう。
販売は1台ずつバラ売りなので、
2セット分購入する必要があります。
詳しくはこちら ⇒ FOSTEX P1000K+P1000-BH
まとめ
20年ほど前までは、
スケール感のある迫力サウンドを手に入れようと、
ブックシェル型フスピーカーでも
大きなウーファーを搭載したモデルが主流でした。
現在はコンポのパーソナル化が進み、
また住宅事情の変化も重なって、
小型のモデルが重宝される時代になっています。
そんな訳で、今回は
小型で低価格ながらも高音質なスピーカーを、
私の独断と偏見でご紹介しました。
低価格の製品とは言え、ミニコンポに付属する
スピーカーと聴き比べれば、やはり音質が違うもの。
機会があれば、一度量販店で実際の音質を聴いて、
違いを実感していただきたいと思います。
コメントを残す