サイズを超えた高音質の小型ブックシェルフスピーカー
「DENON(デノン) SC-M41」の魅力に迫り、
ユーザーレビューで評価してみましょう。
デノンは数年前までは、ブックシェルフと言えども比較的
大型のスピーカーに力を入れ、好評を博していたものでした。
私も以前、SC-R88Zと言う36㎝ウーファーを使った
3ウェイスピーカーを愛用していました。
バスレフ型ながら比較的タイトな低音を再生し、
歪みの少ないサウンドを奏でていたのを覚えています。
その後、同社では時代のニーズと共に小型化へシフト、
音も少しずつ変化、最近のモデルでは
中低音にバランスを置くようになりました。
今回ご紹介のSC-M41も、その流れを汲むものです。
DENON SC-M41とは、どんなスピーカーシステムなのか?
わずか12㎝のペーパーコーンウーファーと、
2.5㎝ソフトドームツイーターを組み合わせ、
さらにエンクロージャー(キャビネット)の設計にも力を入れ、
結果、サイズを超えたスケール感を得るのに成功しています。
スピーカーシステムはいくらユニットが優れていても、
肝心のエンクロージャーがきゃしゃで弱々しいようでは、
重心の低い音を出すことはできません。
ではまず、本体の大きさをイメージしていただくため、
下の動画をご覧になって確認してみて下さい。
協力 Novomusica Tienda de Sonidoさん
DENON SC-M41のユーザーレビュー
次に、実際にはどんな音質で、
私たちを楽しませてくれるのでしょうか?
すでに使いこなし、
愛用しているユーザーの皆さんのレビューを集め、
SC-M41を検証してみたいと思います。
★「”最近のブックシェルフは、こんなに良い音なのか!” 20数年ぶりに追加した、このスピーカーで思った。アンプはソニーのSTR-DH770だ。正直こんなに低音がビンビン伝わって来るとは、思いもよらなかった。オーケストラ・ジャズ・フュージョン・ポップスなど、ジャンルを問わずに良く鳴ってくれる。高音は残響で拡がるが耳を刺激することはなく、女性ボーカルも澄んだ声が通り息遣いまで再現される。低音は決して出過ぎることはなく、デノン特有の重い低音をこのサイズと思えないほど響かせてくれる。」
★「JVCのミニコンポEX-HR9をしばらく使っていたが、ウッドコーンスピーカーの音色が自分好みでなかったので、SC-M41を購入。サイズが小さく価格も安いので、正直あまり期待していなかったが、良い買い物をしたと思う。音が軽く鋭角的な高音のウッドコーンに対し、こちらは中低音に厚みがあり、刺さるような高音もなく優しい柔らかな音がする。」
★「同社のレシーバーRCD-M41と一緒に使用しているが、バスレフダクトに付属のスポンジを入れないと低音がキツ過ぎる。ただスポンジを詰めると、音の抜けが悪くなるように感じる。」
★「価格が2本1組で1万円弱なので、期待できる音なのか心配だったが予想以上だった。全体的にバランスの良い音で、高音もなめらかで聴き疲れがしない。低音もこのサイズにしては良く出ていると思う。」
DENON SC-M41の評価
では、あれこれ語ってみましょう。
ひとことで言ってしまえば、低価格ながら
良く鳴る優れたスピーカーだと思います。
深く聴き込めばサイズが小さいこともあり、
スケール感・臨場感は大型モデルに叶いません。
しかし、わずか横14.5㎝・縦23.8㎝大きさからすれば、
充分に納得できる音の拡がりを再現しています。
音のバランスが中低音寄りではありますが、
高音不足を感じることはない印象ですね。
ソフトドーム型ツイーター独特の
柔らかな音が、耳に心地良く響きます。
全域に渡り厚みのある音であり、低音も重めなことで、
中低音にエネルギーを感じる音質になっています。
いかに原音に忠実であるかと言うことよりも、
いかに音の印象を良くするかにポイントを置いた設計で、
価格から見れば、高評価を与えられることでしょう。
オーディオ上級者でも、それなりに
納得するスピーカーシステムだと思います。
または
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