SDカードを使って録音・再生ができる唯一のレシーバー
「ONKYO(オンキヨー) NFR-9TX」
を、レビューを基に評価してみたいと思います。
かつてミニコンポはカセットテープやMDを使って、
簡単に録音・再生を楽しむことができました。
時代が変わりSDが主流となったのですが、
いつの間にかそれも次々と姿を消し、
今では録音のできない再生専用のものが一般的。
その中でNFR-9TXは唯一SDカードが使え、
本機で録音したものに限らず、
パソコンで録音したデータも再生できるモデルとして、
貴重な存在になっていますね。
見た感じ、ごく一般のミニコンポのレシーバーに見えますが、
他社のスピーカーなど色々な機器と接続できるよう、
端子はしっかり本格的なものを装備しているんです。
例えばスピーカー端子は、本格的な
バナナプラグに対応しているんですよ。
なりは小さくてもしっかりハイレゾにも対応、
USBメモリーに入れたハイレゾ音源も再生可能です。
それでは、実際の使い勝手・音質は
どんなものでしょうか?
愛用しているユーザーの皆さんのレビューを
参考にしながら、NFR-9TXに迫ってみましょう。
★「FRシリーズは、モデルが新しくなるたびに新機能が増えているが、その操作を前面パネルとリモコンに上手くまとめている。慣れれば、使い勝手に問題を感じない。音はONKYOらしく、高音はシャープで中低音は細い。トータルではきめの細かい音であり、日本人が好きな音はコレなのかと言う感じだ。」
★「音質や機能は、この価格帯では優れていると感じる。機械を思わせない、疲れない音と思う。値段の張る単体のコンポのような厚みのある音ではないが、普通に聴くには十分満足だ。ただ、トーンコントロールやタイマー予約などの機能は、取説を見ないと分かりづらい。」
★「SDカードに録音中は他の操作をすることができず、ほかのソースの音を聴くこともできない。しかも、録音に凄く時間がかかってしまう。」
★「スピーカーを、手作りしたエンクロージャーにFOSTEXのユニットを取り付けたもので聴いているが、クラシック・ポピュラー・ジャズなど良い音で再現してくれる。ただ、低音の響きを期待するには少し物足りない。FM放送は手作りのアンテナで、基地局から60km離れていてもノイズもほとんどなく、きれいな音声で聴けている。」
さて、いかがでしょうか。
小型サイズの組み合わせると、デザイン的にマッチする
コンパクトサイズのレシーバー。
本機はネットワークレシーバーではないので、
パソコンと連携したりネットラジオを楽しめません。
出力も控え目の19W + 19W(4Ω時)ですから、
デスクトップやリビングサイドでの使用が
ちょうど良いのではないかと思います。
音質は解像度も高くクリアですが、
エネルギーは中高音に寄った感じですね。
ひずみが少なくて聴きやすく、1日中
BGMを流す使いかたにピッタリでしょう。
環境により低音不足を感じる場合は
サブウーファー端子を使いサブウーファーを追加すると、
迫力あるサウンドを楽しむことができます。
次に使い勝手を見てみましょう。
前面パネルには、ファンクション切り替えスイッチ、
録音・再生ボタンがずらりと並んでいます。
あらゆる操作を、小さなボタンの
リモコンだけに頼らなくても済むのは良いと思います。
ボリュームつまみが
大型のアルミ削り出しになっているのも、
使いやすくて良いですね。
そして、このレシーバーの最大の特徴としては、
SDカードを利用してCDやFM番組が録音・再生できること。
本機で録音したものばかりでなく、パソコンで集めた音源も
SDカードに入れて再生できるんです。
大容量のカードに一杯データを入れれば、
ミュージックサーバーのように本機を活用できますよ。
ハイレゾにもちゃんと対応しているのですが、
パソコンにあるハイレゾ音源をUSBケーブルではなく、
簡単にUSBメモリーを介して入力が可能。
ハイレゾ対応ヘッドホンやスピーカーを使って、
手軽に高音質を味わえます。
価格が安いだけあって、さすがに
高級コンポのような奥行きのある音は期待できませんが、
初心者の方なら十分納得できるモデルと言えるでしょう。
※この商品は、現在販売されておりません
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