あなたが気に入って購入したスピーカーシステム、
背面を見たらバイワイヤリング仕様になっていた。
アンプ側は2つの端子から出力するのに、
スピーカー側の端子は4つ。
「でも自分は、バイワイヤリングに興味がないので
シングルワイヤリングにしたいのだけど、
どの端子につなげば良い音が出せるのだろう?」
そんな風に疑問を感じた
あなたもいるかも知れませんね。
バイワイヤリング仕様の端子は、普通、
上側にある端子が高域用、
下側にある端子が低域用になっています。
これをケーブル1本でシングルワイヤリングする際、
上か下かどちら側につなげば良い音で接続できるのか、
私が今回、実際に試してみました。
で、やってみた結果、
どちらの接続でも大きな差はありません
でした。
しかし、段々聴き込んで行くうちに、
微妙に音質は違って来たようです。
どんな風に違うのか、
今回レポートしてみようと思います。
なお、バイワイヤリング接続に付いて、
その接続方法と効果をお知りになりたいあなたは、
「バイワイヤリングは効果ない?
実際に自分で接続してみた!」をご覧下さい。
シングルワイヤリングにするなら、+もーも下側端子につなごう
私は、バイワイヤできるCELESTION F10
と言うスピーカーシステムを持っているので、
これで試してみました。
取扱説明書を見ると、シングルワイヤリングする場合は、
上下の端子を短絡させるショートバーを装着した状態で
下側端子に接続するようです。
ケーブルを下側端子に接続したイラストがあったので、
シングル接続する時はここに接続すると思ったのです。
文章としては、特に明記されていません。
で、この状態でアンプと接続すると、
高域と低域のバランスが良く、自然に音が聞こえます。
これを今度は、
上側端子に接続してみましょう。
結果、ほとんど違いはみられませんでした。
強いて言うなら、ちょっとエネルギーが
高域側に寄ったかな?と感じた程度。
まぁ、あくまでも私の主観の感想なので、
もしかしたら空耳かも知れないですが・・・。
そりゃそうでしょう。
だって、ショートバーで、
高域側端子と低域側端子を短絡させているんですから、
本来なら変化がある方がおかしいです。
取扱説明書のイラストでも下側端子に接続されてたのですが、
これはスピーカーケーブルはそれなりに重いので、
できるだけ下に配線した方が、
端子に負担を与えないとの意味もあるのかも知れません。
では今度は、ショートバーを外した状態で、
上下の接続を変えたら音質はどう変化するのか、
実験結果をお伝えしましょう。
ショートバーを外した状態での、シングルワイヤリングの音質の変化
シングルワイヤリングする場合は、取扱説明書では
ショートバーを装着することになっています。
(逆に、バイワイヤリング接続する時は、
ショートバーを外すことと書かれています)
それをあえて取り外してシングル接続した結果、
このような音になりました。
この接続でも、”劇的な音の変化” はありません。
強いて言うと、
上側端子へ接続すると低域エネルギー感が減って、
高域のシャリシャリ感が強調された感じです。
反対に下側端子につなぐと、やや高音不足で
立体感の足りないような音になってしまいました。
ちなみにたすき掛けと言いますか、
マイナス側ケーブルを下側・プラス側ケーブルを上側、
また、マイナス側ケーブルを上側・プラス側ケーブルを
下側へつないでもみました。
その結果は、何だが訳が分からなくなって、
意味不明な感じに聞えてしまいました。
いずれにせよ、
ショートバーを外してシングルワイヤリングしても、
音質的に貢献しないことは間違いありません。
まとめ
今回は、バイワイヤリングできるスピーカーを、
シングルワイヤリングで良い音を出す方法を検証
してみました。
結果は、ショートバーを装着したまま
基準となる下側端子に接続する方法が自然に聞え、
高低バランスの良い音になることが分かりました。
シングル接続するのなら難しく考えずに、
プラス極とマイナス極を間違えないよう
下側端子にケーブルをつなげば良いと言う訳です。
ですが、もしあなたが使用しているアンプが
2系統のスピーカー端子を装備しているなら、
ぜひ、ケーブルを各スピーカー2本ずつ用意して
バイワイヤリング接続に挑戦してみると良いでしょう。
音質の変化を楽しむことができて、
さらにオーディオへの愛着が深まりますよ。
アンプとスピーカーの接続に関しての説明は、
オーディオ初心者のあなたには
少し理解しにくいことかも知れません。
でも、もっとオーディオの醍醐味を伝えたくて、
強いて記事にしてみました。
オーディオは、ほんのちょっとした
音の変化に一喜一憂する、奥の深い趣味です。
あなたにはこれから、この奥深い沼に溺れるのを
私は期待してやみません。
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