『Denon SC-N10』レビュー評価:RCD-N10と相性の良い元気な小型スピーカー

 

みかけは安価なミニコンポスピーカーに見えても、鳴らしてみると元気良くどのジャンルの音楽も、そつなく再生する小型スピーカーがあります。

しかもお部屋の雰囲気に合わせ、ブラックとホワイトの2色から選べる、そんなオシャレなブックシェルフスピーカーはいかがでしょうか?

 

それは、「Denon SC-N10」です。

今回はこの小型スピーカー、SC-N10をユーザーレビューで検証し評価してみましょう。




 

Denon SC-N10は単体でもコンポとして通用する実力を持つ

 

 

SC-N10は120㎜口径のウーファーと、30㎜口径のドーム型ツイーターを組み合わせた、バスレフ方式のブックシェルフスピーカーです。

ボディは小さく、幅は153㎜・高さは233㎜しかありませんが、奥行きは200㎜もあり大きさの割に奥深いデザイン。

 

見た目よりも容積を大きく取り、小型ながら低音再生に有利な形をしています。

単体販売しているとは言え、前面のサランネットが外れず少し安っぽいイメージは否めませんが、割と重いことで作りはあなどれません。

 

 

ユニットは本機専用に開発されており、ウーファーは低音の量感とキレ、ツイーターは透明感の高い音を実現したものになっています。

それを支えるのが、15㎜もの厚さのバッフル板を採用したエンクロージャーで、周りをしっかりと補強材で固めて、シンプルなユニットを十分に生かした設計です。

 

背面のスピーカー端子は、容易にケーブルを接続できるプッシュ式を採用。

バナナプラグは使えませんが、オーディオ初心者の方にはこの方が煩わしさがなく、良いかも知れませんね。

 

なお、バスレフダクトは背面に設置しています。

では本機は実際に、どんな音質で音楽を奏でてくれるのでしょうか?

 

すでに愛用している、ユーザーの皆さんのレビューで確かめてみたいと思います。

そして最後に、私が本機SC-N10評価しましょう。

 

Denon SC-N10のユーザーレビュー

 

★「色は白。希望は木目調だったが、まあ音が出れば何でもいい。ただ白いスピーカーは他にはない。白にこだわるならこれ一択だ。大きさ重さだが箱から取り出す時、片手で両端を掴んでギリギリ持ち上げられる。それ程のサイズだ。肝心の音はこの大きさにもかかわらず、しっかりとした低音が出る。高音に付いてはCDしか聴いていないが、シャリシャリした感じはなく、丸く収まっていると言ったらいいだろうか。これ程のスペックでこの価格ならば高コスパと言えるだろう。設置場所に制限があるとか、音質にシビアな要求をしないのであれば、お勧めの一品だ。」

★「ペアで1万円ちょととは思えない、とてもクリアな高音・中音を出し、低音を無理矢理強調して迫力を出すようなことはなく極めて自然。このくらいの価格のアクティブスピーカーから聞かれるような、安っぽい音がしない。デスクワークしながらこのスピーカーを鳴らしていると、ものすごく音の広がりのあるヘッドホンを聴いているような感じとなる。しかも何も身にこすりつけずにすむので、ヘッドホンを使うよりもずっと快適である。高級ヘッドホンは不要であることがよくわかった。他に所有しているアクティブスピーカーや、Boseの高級ワイヤレススピーカーはもう使うことはないだろう。アンプはFOSTEXのAP20dを使っているので、合計3万円弱で十分なリスニング環境を構築できたのは、うれしい誤算だった。」

★「無難な仕上がりで、低域から広域まで色付けのない好感の持てる音質だ。どんなアンプを使っても鳴らし切ると思われる。ミニコンポを前提として作られたスピーカーではあるが、単品としてもエントリーしているので、自信のある商品だと思う。」

★「RCD-N10に繋いでつかっている。”スピーカーの最適化” をしない方が、音に深みがあって良いように感じている。たぶんバスレフの共鳴するあたりを押さえてフラットにするのだろうが、おいしい(個人的な趣味に合っている)鳴りなので、そのまま出した方が気持ちよく聞こえると思っている。」

 

Denon SC-N10の評価

 

SC-N10は、DENONの製品としてはエントリークラスのモデルになります。

しかし低価格製品でありながら、ネガティブなレビューがほとんどないのは、少々驚きですね。

 

価格が安いだけに高級感こそありませんが、コンポを組む際に音質にはこだわるが、予算をうんと抑えたい場合に選択肢の一つとなるスピーカーだと思います。

本機は元々同じDENONのレシーバー、RCD-N10とペアを組むのに最適なスピーカーシステムです。

 

ボディカラーがブラックとホワイトの2種類があるのも、RCD-N10とのカラーコーディネートを考えたものでしょう。

相性を最優先して考えるのなら、このレシーバーとの組み合わせがベストではないでしょうか。

 

本機は、音圧が85dB(デシベル)・インピーダンスが6Ωと、小型スピーカーとしてそれほど高能率ではありません。

なので、65W+65W(4Ω1kHz)ものパワーがあるRCD-N10を使えば、音量的にも豊かで、元気に音楽を鳴らすことができるはず。

でもそれだと、面白くないあなたもいるかも知れませんね。

 

レビューにもあるように、他社アンプを使っても音のバランスは良いようなので、ある程度パワーのある機種と組み合わせれば、本機の持ち味を失わずに音を楽しめるでしょう。

ある程度パワーに余裕のあるアンプを使うことで、小型ながら元気で量感のある低音と、耳障りの良い中高音を再生できると思います。

 

小型であるだけに、スケール感豊かな鳴り方を期待することはできません。

しかし、初めて購入するコンポのスピーカーとして、多くのユーザーにおすすめできるモデルであることは確かでしょうね。

 

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