『マランツ M-CR612』レビュー評価:M-CR612とM-CR611の違いはどこ?

ハイレゾに興味はあるのだけど、
専用の機器を揃えたり難しい知識もなしで、

PCオーディオを楽しみたい方も
きっと多いことでしょう。

 

そしてデジタルを基本としながらも、
時々アナログ音源も楽しめる

欲張りなコンポがあれば・・・、と
あなたも考えたことはありませんか?

 

それを小さなレシーバーで、すでに
マランツが可能にしましたが、
さらにまた新しいモデルが誕生しました。

 

それが「M-CR612」です。

 

PCやスマホ、ネットラジオの
デジタル音源はもちろんのこと。

既存のCDやFMラジオまで楽しめる、
オールインワンタイプの
ネットワークCDレシーバーなのです。

 

今回は、
M-CR612の魅力を旧M-CR611との違いで比べ、

さらに、ユーザーレビューを参考にしながら
評価してみたいと思います。




 

CONTENTS

マランツ M-CR612とM-CR611の違い

 

元々M-CR611は他機とは違う、
オーディオ上級者をもうならせる、
面白い機能がありました。

小さなボディに4つのパワーアンプを組み込んで、
それぞれ同時にスピーカーに出力ができたのです。

 

使用するスピーカーが、
バイワイヤリング可能なら、高音/低音と
別々のケーブルでつなげられたのです。

つまり、バイワイヤリングを超える
バイアンプで音を楽しむことができました。

 

それを今回M-CR612では、
バイワイヤリングできないスピーカーでも、

バイアンプと同等な効果が得られる、
「パラレルBTL機能」が追加されたのです。

 

新しいパラレルBTL機能を使うことで、
ハイレゾの特徴である高音の伸びが、
より顕著に感じられるようになるとのこと。

同時に、低音も増強することが
できるのだそうです。

 

これは大きな進歩と言えますね。

 

また新しくスマートスピーカーである、
Amazon Aiexa(アマゾン・アレクサ)に対応し、

これを使って音声で、M-CR612
コントロールすることも可能にしました。

 

さらに、インピーダンスの異なる
ヘッドホンに対応するため、
ゲインの切り替えも可能になりました。

接続したヘッドホンに音量不足を感じたら、
3段階に補正ができるのです。

 

その他、
フロントパネルのレイアウトを一部変更し、
使いやすさが向上しています。

ただし、
M-CR611ではフロントにもあったUSB端子が廃止され、
M-CR612ではリアだけになったのは少し残念ですね。

 

マランツ M-CR612のユーザーレビュー

 

では実際に、
M-CR612を使っているユーザーの皆さんは、
どんな感想を持っているのでしょうか?

ネット上で集めた、ユーザーレビューを基に、
本機の音質などを確かめてみましょう。

 

その後で、私なりの
評価をさせていただきます。

 

★「値段のわりに、いい音している。私の環境では十分な音質だ。もちろんCDもGoodだが、パソコンでBluetoothでYouTubeのジャズ等も聴いている。5m離れているが問題なしだ。CDとほぼ同等の音質。」

★「M-CR612をBTL接続で聴いた印象は、『うーん、確かに低音の力強さ増したし、音場の広がりは感じる。でもマランツ特有の音の艶が、611の方があったような気がする。気持ちよく聴けるという点では611の方が上かな。批判を恐れずにいうなら、612は少し音ががさつ。持田香織の歌声で表現すると、ボーカルのぞくぞくするような艶がなくなっている。(もともとデジタルアンプだが)音がデジタルっぽいというか。』試しにBTL接続を解除してみると611の音が出力された。」

★「スピーカーは、JBLの4312Mコンパクトモニターを使っている。音はまあまあイイと思う。スマホとのBluetoothの接続も上手くいっている。ラジオは付属の簡単なアンテナでキレイに入る。マイナス点は、本体の電源を切っても!たぶんスマホとの連携でか?勝手に電源が入っている時がある。Youtubeでコンサートや映画を見ようにも、音ずいぶんズレるので、これはちょっとムリ。あと、マニュアルがちょっと分かりにくいかも。音楽を聴くだけなら、わりと満足している。」

★「部屋の広さの関係もあり、ブックシェルフスピーカーでクラシックを中心に聴いている。様々なソースに対応する多機能ぶりに加え、サウンドもピュアで反応も良く、細かな表現もはっきり再現しており、購入して非常に良かったと感じている。JBL(STUDIO230)とYAMAHA(NS1000MM)は大変相性が良く、いい音を鳴らしてくれた。TANNOY(MERCURY7.1)はエイジングが足りなかったのかも知れないが、相性はいまひとつと感じた。」

 

マランツ M-CR612の評価

見かけはコンパクトながら、そこそこの価格だけに、
機能満載のネットワークレシーバーだと思います。

 

DACを搭載し、パワーアンプまで
全てがデジタル仕様ですから、

ハイレゾ対応のスピーカーを接続すれば、
立派なPCオーディオコンポになりますね。

 

なりは小さいとは言え、
出力は50W+50W(6Ω)もありますから、

そこそこ大きなスピーカーでも
鳴らし切る実力はあるでしょう。

 

ただあまり大きいと見た目のバランスが悪いので、
せいぜいウーファーが16㎝程度の小型スピーカーが、
デザイン的にお似合いだと思います。

 

そして何よりも、
パワーアンプを4つも搭載していますから、

音質向上のために、ぜひ
バイアンプ接続をおすすめしたいです。

 

低音は締まって来るし、高音の伸びが
通常のシングル接続より期待できるはず。

全体的な音質は、
やはりデジタルアンプだけあり、
クールですっきりした傾向です。

 

アナログアンプにあるような、
柔らかで暖かい音とは少し違います。

冷たさは感じても、
解像度の高い音が好きな方なら、
抵抗を感じないのではないでしょうか。

 

組み合わせでおすすめのスピーカーは、
ユーザーレビューにあった
JBLやYAMAHAの2機種も良いでしょう。

私ならJBL STAGE A130や、
マランツと同じグループのDENON SC-M41も、
相性が良いのではないかと思います。

 

どちらもハイレゾや、
バイワイヤリングには対応していませんが、

新しく搭載されたパラレルBTL機能で、
バイアンプ同様の効果が得られます。

 

これら2機種はどれも低音に特徴があり、
BTLのおかげで、より
力強い低域を楽しめることでしょう。

それほど機材にお金は掛けられなくても、
デジタルからアナログまで楽しみたいし、
バイアンプも興味のある方は多いはず。

 

M-CR612は同クラスのレシーバーの中で、
ベストチョイスになるのは確かでしょうね。

 

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