『Nobsound NS-01G Pro パワーアンプ』シンプルな構成で接続は簡単、アップグレード版はチップが変更され音質が向上!

 

プリメインアンプは、以前なら、大きな電源部を持ち重いものほど高音質だと言われて来ました。

しかしデジタルアンプが登場してからは、必ずしもそうとは限らないものになっているようですね。

シンプルな構成で接続を簡単にし、また電源部を外部に設けることでボディを小型化させ、置き場所にも困らなくしたことで、近年とても人気のアンプ型式になっています。

 

今回取り上げる「Nobsound NS-01G Pro」もその1つ。

大きさは写真にある通り手の平サイズで、重さもわずか120gほどしかなく、見た目、まともに音を出せるようには思えません。

 

ですが定格50W+50Wのパワーを持つことで、オーディオスピーカーをちゃんと駆動できる能力を秘めているのです。

このNS-01G Proアップグレード版を、ユーザーレビューを参考にしながら、本当に使える製品なのか、検証・評価してみたいと思います。




 

NS-01G Proは同じ品番で旧バージョンとアップグレード版がある

 

 

Nobsound NS-01G Proは、中国のDouk Audio社の製品ですが、ネット上では本機と同じデザインながら、違ったブランド・製品名でヒットすることがあります。

これらはどうやら中国製品に多い、OEM(相手先ブランド生産)で作られたモデルである可能性が考えられそうです。

 

でも今回取り上げているのは、知名度の高いNobsoundと言うブランドのもので、しかもその2023年アップグレード版になります。

以前のバージョンとアップグレード版では、採用されているチップが異なるようで、この新しい方はNobsound特製の高級タイプが使われているのです。

メーカーでは、こちらの方が音質・品質ともども向上しているとうたっており、購入する際はアップグレード版かどうかを確かめた方が良いでしょう。

 

また、中国の製品で気になるのは製品保証。

同じデザインの製品でも、保証期間をハッキリ明示していないものがあり、ここにも注意が必要です。

本機の場合、付属する説明書に6ヶ月と記されているので、ちゃんとNobsoundのものならこれが正解と認識して良いようですね。

アップグレード版は、ボディカラーがブラックのみとなっています。

同じNS-01G Proでも、ゴールドやシルバー、ブルーとレッド、またブラックが選べるようですが、これらはアップグレード版とはうたっていません。

新しいモデルにこだわるユーザーなら、カラーバリエーションより高性能化されたチップを使う、アップグレード版に注目しましょう。

 

NS-01G Proは接続や使い方は簡単で取扱説明書も日本語

 

 

NS-01G Proは、正真正銘のデジタルアンプですが、超小型ボディだけに機能は最小限のものしかありません。

なので、日本のメーカー製アンプと同等に扱うのではなく、小型なのを生かしてデスクトップに置き、PCやスマホのアンプとして使うのに向いていそうです。

 

PC音源にはUSB入力(micro USB)を利用し、スマホやタブレットにはBluetoothを利用するのが良いと思います。

AUXは、DAP(アナログオーディオプレーヤー)の再生に使いましょう。

 

 

入力の切り替えはスイッチではなく、使う入力端子にケーブルを挿し込むことで切り替わる仕様です。

Bluetooth接続はケーブルを全て抜くことで切り替わるので、アンプの電源を入れペアリングすれば、自動的に本機を認識してチェックを入れれば再生が可能に。

取扱説明書は日本語でも書かれていますが、特にこれがなくても接続や使い方は簡単なのではないでしょうか。

 

 

スピーカーは、自宅で使っていないスピーカー(パッシブタイプ)があったら、それを利用すると安く上がります。

スピーカーケーブルとの接続には、バナナプラグが使えますよ。

なお、アンプを内蔵したアクティブスピーカーや、Bluetoothスピーカーは接続できませんので注意して下さいね。

 

NS-01G Proの音質(評判だからと期待し過ぎない)

 

 

NS-01G Proは、ボディが小さいだけでなく価格もとても安くて、外見からは想像できない高音質だと評判になっています。

確かに聴いてみると、全域に渡り元気で粒立ちの良い音です。

わずか数千円のアンプには、とても見えません。

 

本機の音が最も良い接続方法は、USB入力を使う方法。

次に良いのはAUX入力で、残念ながらBluetoothは一番劣ります。

 

音質は全体的に言えば、低音は締まっている割にはそこそこ量感はあり、高音は透き通るほどではないにしろ、伸びは結構あるほう。

ただこれがBluetoothになると、やや大人しくまとまる感じに・・・。

 

ですがHi-Fiであることは間違いなく、コストパフォーマンスが高いのは確かです。

数万円する日本メーカー製モデルに匹敵しそうな音質だけに、1日中BGMを流すぐらいの用途なら、十分納得できることでしょう。

 

気になるのは、電源ONの際にポップノイズが入ることがあり、スピーカーを痛めそうで、高級モデルと接続するのはおすすめできません。

それから、入力を切り替えた時にもノイズが入ることもあるので、音を出す前には必ずボリュームを絞った方が無難。

なので、本格的にオーディオコンポとして使うんじゃなくて、PCやスマホに使うのが最も相応しいと言う訳なんです。

 

ここで、本機で再生した音楽を録音したユーザーがいますので、お聴き頂きましょう。

ノートPCのスピーカーだと音質の確認が難しいので、その場合はイヤホンかヘッドホンを使ってみて下さい。

 


協力 ボルマサさん

 

いかがですか?

あくまでもYouTubeの音質なので、十分確かめられる訳ではありませんが、張りのある元気な音であることはお分かりでしょう。

 

では次に使い勝手も含めて、他のユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているでしょうか?

いくつかレビューをピックアップしたので、次の頁をご覧になってみて下さい。

 

NS-01G Proのユーザーレビュー

 

★「数年前から存在を知っていたが評判もよく、ロングセラーになっていて改良もされているようなので、ポータブルDAPを音源にした最小デスクトップシステムを組んでみようと思い入手した。普段は真空管プリアンプ+パワーアンプを使っているが、USB接続で鳴らすとこのアンプ単体でも結構良い音で、予想以上の音質に驚いた。」

★「普段は、タンノイにプリメインアンプを繋げている。10万ほどの一般的なプリメインアンプと、タンノイとBOSEの壁埋め込みスピーカーで聴き比べした。当たり前だがパンチは弱くなる。情報量、低音が明らかに落ちる。だがこの価格なので、コスパはかなり良いと思う。シャープでクリアな音が好き、尚且つBluetoothでイニシャルコスト・ランニングコストを下げて使いたい方はオススメだ。」

★「使用していないミニコンポのスピーカーをPC用にしようと購入した。あまり期待していなかったが、安い割にはかなりまともに聞こえる。ただ付属品はかなり微妙だ。ACアダプター:これはかなりお粗末。パワー不足なのか端子不良なのか分からないが、ちょっと触れるとパワーが落ちる。本体に挿すプラグ部も見た目がかなりお粗末?24V5AのACアダプターを別途購入したら問題なくなった。動作確認用と割り切ったほうが良さそうだ。RCAケーブル:RCAケーブルも付属していた。ただし赤がL白がRで、一般的な物と逆だった。」

★「TVの音声外部出力の赤・白コードを差し込み直した以外は、取説なしで音が出た。スマホでも問題なし。商品画像よりやや華奢だが、音源ランプの緑と青なのも分かりやすい。金額的にもコスパが良いと思う。」

 

NS-01G Proの評価

 

 

NS-01G Proはプリメインアンプとして考えると、とても数千円で買えるモデルとは思えない、高いコストパフォーマンスを持っています。

本格的なオーディオコンポとは、肩を並べることはできませんが、セカンドアンプやPC・スマホ用アンプとしてなら難なく使えそうです。

 

ボリュームをひねっても、音量が滑らかに大きくならないことや、音楽を再生していない時のノイズがわずかでも出るなど、気になる点は幾つかあります。

しかし、価格からすれば文句を言えるレベルのものではなく、ブックシェルフスピーカーなら、十分に力強く元気に鳴らしてくれます。

これで5年ほど使うことができるなら、十分に元は取れるのではないでしょうか。

 

もし本機を購入するとすれば、注意したいのは、既述したようにアップグレード版と言うモデルが存在すること。

シルバーやゴールドなどカラーバリエーションモデルは、それとは明記されていないので、もしかしたら中身が旧タイプのままのものかも知れないのです。

ボディカラーを優先するならそれも良いとは思いますが、そうでないのなら、やはり高性能チップを備えたアップグレード版を選ぶべきでしょう。

 

また本機は、電源(ACアダプター)を付属しないモデルもあるようですが、それほど価格差がないので、今回取り上げている電源付きモデルを購入した方がお得です。

電源を付属しない方のモデルを選び、別途ハイパワーなものを購入して、よりパワフルな音質を手に入れるのも悪くはないと思います。

ただそこまでして、高性能を目指す価値が本機にあるかどうかは、少し疑問に感じるところですね。

 

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