『サブウーファーの設定』ピュアオーディオにおける耳によるサブウーファーの使いこなし方

 

最近になってオーディオの面白さを知り、コンポシステムにのめり始めた、初心者のあなたもいることでしょう。

ところが思ったのほど低音の迫力が得られなくて、この際サブウーファーを追加購入しようと考えている、またはもう購入してしまったなんてことはありませんか?

 

ならばそのサブウーファーに、正しい使いこなしがあることをご存知でしょうか?

設定の良し悪しで効果的になったり、逆に使わない方がましと言うようなこともあるんですよ。

 

ただホームシアターのコンポとして使う場合と、純粋なオーディオコンポとして使う場合とでは、設定のしかたが違うんです。

今回は、2.1chピュアオーディオをメインとした「サブウーファーの設定」を、機器によらず耳による使いこなしに触れてみたいと思います。




 

サブウーファーとウーファーの違いとは?

 

 

現在使用中のコンポにサブウーファーを追加する前に、あなたはそもそも、サブウーファーとウーファーの違いを知っているでしょうか?

ウーファーと言うのは、スピーカーシステムにある低音域の再生を主として担う、最も大きなユニットのことを指します。

 

例えば3ウェイスピーカーシステムなら、ユニット名を高い方から順に、ツイーター・スコーカー(ミッドレンジ)・ウーファーと呼んでいます。

モデルによっては、スーパーツイーター・ツイーター・ウーファーの場合もあります。

通常はこのスピーカーシステムのウーファーで、低音・重低音を担っています。

しかしウーファーユニットや、エンクロージャー(キャビネット)が小型である場合、聴く人によっては低音(特に重低音)が不満に感じることがあるんですね。

そんな場合は、まずはシステムを壁や床に近付けることで、バランス良く聞こえるようになって解決する可能性があります。

 

それでも小さなウーファーユニットは低音再生に限界があり、最も低いところで70Hzまでしか再生能力がないモデルだと、豊かな重低音は望めません。

低音の美味しい音域は20Hzから100Hzくらいですが、これを手に入れるには、それが再生できる能力を持つユニットとエンクロージャーが必要。

そこで、この美味しい重低音を専門に再生できるよう作られたのが、サブウーファーと言う訳なんです。

 

 

サブウーファーはモデルにもよりますが、人間が可聴な下の限界の20Hzくらいから、200Hz位までの再生を受け持ちます。

この重低音域の量感にこだわる人は、サブウーファーを追加すると満足できると言うあんばいです。

 

サブウーファーには、パワーアンプを本体に内蔵する「アクティブ型(パワード型)」と、パワーアンプを内蔵しない「パッシブ型」がありますが、市販されている多くは「アクティブ型」の方。

重低音を再生するには大きなパワーが必要なので、専用のアンプを内蔵したアクティブサブウーファーの方が能力的に高いです。

コンパクトモデルもありますが、一般的にはユニットもエンクロージャーも大きいモデルが多く、重量も結構あります。

 

サブウーファーを追加するならシステムとのバランス設定が重要

 

参照 DENON

 

サブウーファーのプリメインアンプとの接続方法は、いくつかあります。

一般的には、アンプ側のサブーウーファー端子かプリアウト端子と、サブウーファー側の入力端子をRCAケーブルでつなぎます。

こうすることで、サブウーファーの音量レベルを、プリメインアンプで連動させられるようになるのです。

 

さてサブウーファーは、ただプリメインアンプとつなぐだけでは、低音バランスがめちゃくちゃなので、サブウーファー側のアンプ調整をしないといけません。

メインスピーカーとの音量バランスを取るため、レベルツマミはどのモデルにも付いていますが、ウーファーとのクロスオーバー周波数を調整できるハイカットフィルターも付くモデルを選ぶと良いでしょう。

 

 

ハイカットフィルターは、Frequencyと書いてあるツマミがそれに当たります。

サブウーファー設定は、本来なら測定器を使って行うのが最善ですが、初心者がこれを持っていることはまずないので “自分の耳” で行います。

 

サブウーファーの音と言うと、ズンドコズンドコ腹に響く重低音を想像しますが、ピュアオーディオでは歯切れの悪い音と評されるので、避けなければなりません。

コンポを鳴らしてみて、メインスピーカーでは得られなかった低音の広がりや、響きが感じられる程度までにレベルを抑えバランスを計ります。

 

ハイカットフィルターがあるモデルは、ウーファーの音と被ってダブらない程度にツマミを回し、クロスオーバー周波数を調整します。

耳を良く立てながら上手く調整すれば、響きの良いスケールの大きな低音が得られるようになりますよ。

 

低音は響いているのに、それがサブウーファーからではなく、ウーファーから鳴っているように聞こえる程具合がグッドな状態です。

それを確実にするためには、プリメインアンプのトーンコントロールも併用すると、良いでしょう。

 

古い機種ですが、私はサブウーファーを使ったシステムに、ONKYO SL-105(サブウーファー)、SELESTION F10(メインスピーカー)、DENON PMA-390Ⅳ(プリメインアンプ)を所有しています。

SL-105の音量レベルはメーカーが基準とする、12時の位置からやや右側1時の位置にツマミをセット。

また同機の可聴再生帯域は30Hz~200Hzで、F10の可聴再生帯域は70Hz~20kHzです。

 

SL-105のハイカットフィルターは、50Hz~200Hzの間で調整可能です。

そこで、だいたい80Hz~90Hzくらいでクロスオーバーさせようと、11時の位置にツマミをセットしました。

 

 

PMA-390Ⅳのトーンコントロール調整では、バスをフラットの位置(12時)では低音がまだダブるので、9時の位置へマイナスに。

トレブルは、好みで2時の位置へプラス調整。

 

これで私の好きなジャズが、おおよそ満足できる音質で聴けるようになりました。

しかし、これはあくまでも自分の耳で判断したものであり、誰が聴いても評価が得られるものとは限りません。

 

音の調整にはどうしても自分の主観(好み)が入るので、あなたが設定をする時は、ベストポジションはあくまで自分で見つけて下さいね。

道路を走る車が、時々ズンズン重低音を鳴らして過ぎて行くのを見かけますが、あの音をそのまま部屋で再現するととても不快です。

あなたの部屋では、あのような音にならないよう注意しましょう。

 

サブウーファーは1台か2台かどっちにした方が良いの?

 

 

ピュアオーディオ用のアンプでは見たことがないのですが、AVアンプの背面を見ると、サブウーファー端子が2つあるモデルを見かけます。

「確か低音、特に重低音域は人の耳では指向性を感じないので、サブウーファーは1台あれば良いのでは?」

あなたはそう思うかも知れませんが、実は私も長年そう思っていました。

 

しかしオーディオメーカーの話では、低音でも比較的高い音域は指向性を感じ取れるので、2台揃えた方がより臨場感を得られると言うんですね。

2台サブウーファーをつなぐと言うことは、つまり左右チャンネルを分離させ、ステレオで聴くことを指します。

 

 

確かに昔のレコードで、特にジャズ系のアルバムの録音では現在と違い、中央にドラムス・左寄りにピアノ・右寄りにベースなんてものがありました。

普通に2本のスピーカーで再生すると、確かにベースが右方向から聞こえます。

 

これを1台サブウーファーを追加し聴いてみると、サブウーファーはモノラルですから中央寄りにベースが定位し、本来の録音とは違ったものに感じるのは確かです。

まんざらメーカーの主張することは、間違いではありません。

 

じゃあ、メーカーの言う通りにサブウーファーが2台つなげるなら、そうした方が良いのでしょうか?

私の考えでは、2台購入できる予算があり設置スペースに余裕があるのなら、ダブルサブウーファーシステムも悪くないと思います。

 

しかし、ウッドベースが右に寄った音だとは言え、ライブで聴くならともかく機械を通して聴く音は、それこそ不自然に感じられるものです。

サブウーファーを追加してベースが中央に寄れば、ステレオ感は減少するのかも知れませんが、全体的にはスケール感が増して、むしろこの方が良い音に聞こえるのではないでしょうか。

 

ま、これはあくまで私見であり、絶対的なものではありませんが、低音の響きは耳で聴くより腹で感じるものと私は思っているのです。

サブウーファーは1台でも、設置位置がメインスピーカーから遠く離れていない限り、特に定位に問題が出ることはないと断言できるでしょう。

 

エレキでもアコースティックでもベース音の高い成分は、ウーファーからも再生するので、そんなに定位の崩れは気にすることはないハズです。

それよりも前項で述べたように、サブウーファーとウーファーのクロスオーバー周波数を重視して、重低音と低音のつながりがスムーズになる設定の方に気を遣うべきです。

特にオーディオ初心者の方なら、それ程予算に余裕はないでしょうから、できるだけお金を費やさず、お持ちのコンポの持ち味を生かしてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

 

 

今回はリスナー自身の耳を使った、サブウーファーの使いこなしについて述べました。

ポイントは耳を研ぎ澄ませ、サブウーファーの音量レベルとハイカットフィルターを使い、メインスピーカーのウーファーとのバランス設定をしっかり行うことです。

重低音が欲しいからと言って、むやみにレベルを上げズンドコズンドコ鳴らすのは、ピュアオーディオ上では好ましくありません。

 

またサブウーファーは追加するなら、1台か2台かどちらがおすすめかに付いては、その効果を考えるとあえて2台揃える必要はありません。

予算と設置場所に余裕があるのなら、2台体制を試してみても良いでしょう。

 

ちなみに初心者の方におすすめの機種なら、FOSTEX PM-SUBmini2のような小さいモデルです。

ミニコンポをお使いのユーザーなら、かさばらず設置場所にも困りません。

よりスケール感を望むなら、250㎜ユニットを使ったSONY SA-CS9も良い選択です。

 

どちらも価格がお手頃で、気軽にサブウーファーの魅力を堪能することができると思います。

設置のしかたも重要なことと同時に、サブウーファーはバランス設定など使いこなしが大切なことを知って、ピュアオーディオを楽しく演出しましょう。

 

 

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