プリアンプとアンプの違いってナニ!?アンプで音質が向上する?初心者のあなたに解説!

 

(オーディオ)アンプのことを、
プリメインアンプと呼んだりしますね。

アンプの正式名が、プリメインアンプ
だと思っている方も多いことでしょう。

 

プリメインアンプと言うのは、
実は別々の働きをする、

プリアンプとパワーアンプ(メインアンプ)
一体になったアンプのことを指します。

 

早い話、プリパワープリメインも、
総称して “アンプ” と呼ぶことが多いんですね。

ただしプリパワーが分かれたアンプは、特に
“セパレートアンプ” と言う呼び方をします。

 

ところで、
プリアンプパワーアンプ違いは、
どこにあるのでしょうか?

 

どちらか片方だけで、
スピーカーを鳴らすことは無理?

 

今回は、
プリアンプとパワーアンプはどう言うものか、
その違いに迫ってみたいと思います。




 

CONTENTS

プリアンプとパワーアンプは根本的に働きが違う

 

初心者の方が分かりやすいように、
先にパワーアンプからお話しましょう。

 

良く「このアンプのパワーは何W?」と聞かれて、
「100W+100Wの合計200Wです」、
何て話を耳にしたことがあると思います。

このW数とは、
スピーカーで人間の耳に音が聞こえるように、
大きくするために必要な出力のことです。

 

このW数を出すために音声を増幅するのが、
パワーアンプの仕事。

 

仮にスピーカーがいくら小さくても、
プリアンプだけで鳴らすことはできません。

パワーアンプには大きなトランスが組み込まれ、
大きな電力も必要で、結構熱も放出します。

 

一方プリアンプは、
CDプレーヤー・レコードプレーヤーの信号や、

ハイレゾなどデジタル信号をDACを介して入力、
内部で整理する仕事をします。

 

入力信号を切り替えるセレクターを搭載し、
エフェクター機能もあるので

音質を変化させるトーンコントロールは、
プリアンプに付いています。

 

そして音量を調節するボリュームも、
プリアンプの方にあるんです。

 

パワーアンプは単純に音を大きくすると言う、
シンプルな仕事をするだけですから、

音の迫力はこちらに影響するものの、
音質そのものはプリアンプで決まります。

 

ですから迫力よりも音質を重視するためには、
プリアンプにお金を掛けるべきです。

 

で、プリアンプだけで
どれだけの音量が出せるのかと言えば、
それはヘッドホンを鳴らす程度。

ヘッドホンを鳴らすためのヘッドホン端子が、
プリアンプの方にあるのもそのためです。

 

プリアンプとは別に
ヘッドホンアンプと言うものが存在しますが、

これはヘッドホンを鳴らすためだけに作られた、
シンプルなプリアンプと言えますね。

 

アンプはオーディオコンポの中でそれほど重要じゃないってホント?

 

 

オーディオコンポの中で、
最も音質の変化を楽しめるのは、
一般的にスピーカーです。

 

で、単純にはアンプはどれも同じように、
整理した音声信号を増幅するだけなので、

音質はスピーカーのように
機種による違いはないとされています。

 

そのため、
「アンプはそれほど性能にこだわる必要はない」
と言う人もいます。

だから、
「アンプよりもスピーカーにお金を使うべきだ」
とも・・・。

 

本当にそうでしょうか?

私の考えでは、それは違うと思います。

 

私も長年オーディオを楽しんでいますが、
アンプの違いで音が変わるのを経験しており、
実際に何台も買い替えているんですよ。

 

これに付いては、次の項でもっと
突っ込んでお話をしましょう。

 

スピーカーほど音の変化はないが、これを生かすも殺すもアンプ次第

 

結論から申しますと、アンプで
音は変わると断言できます。

 

アンプで音が変わるからこそ、
プリメインアンプとは別に、

ボディが別々になったセパレートアンプが
存在するんじゃないでしょうか。

 

アンプにグレードがあるのは、
メーカーが儲けるため付加価値を付けているだけで、
ファンはそれに乗るべきじゃないと言う人もいます。

でも、それも違うと思いますよ。

 

現実に、私は同じスピーカーで、
Aのアンプだと大人しくしか鳴らないのに、

上級機のBのアンプだと低音が豊かになって、
迫力が増すのを感じたことが何度もあります。

 

また、全体がデジタル化されたアンプと、
アナログアンプとの違いも確認しています。

 

アナログはどちらかと言えば
ゆったり響く傾向があるのに対し、

デジタルアンプは傾向として、
クールで透明感のある鳴り方をします。


■デジタルアンプ marantz PM-6006

 

また、同じようにデジタル構成のアンプである
AVアンプは、ビデオセレクターや7.1chなど
多チャンネル仕様になっているだけじゃない。

壮大な映像に音像も付いて行けるように
音質に大きいメリハリ感を付けています。

 

高音にきらびやかさを付けたり、
低音のアタック感も強い音に誇張して
色付けしてあるんですね。

ピュアオーディオと言われるアンプとは、
また違った音にチューンを施しています。


■AVアンプ ヤマハ RX-V583

 

それから最近人気になっているのが、
かつて普及していた真空管式アンプ。

トランジスタとは異なった、
柔らかくて温かい音質が、
一部のファンに見直されているんです。

 

真空管アンプは、
トランジスタ式と比べパワーで劣りますが、

独特の音質が同じスピーカーでも
違う雰囲気にしてしまうんですよ。


■真空管アンプ TRIODE RUBY

 

このように使うアンプでスピーカの性質が、
コロッと変わる可能性があるんです。

まさにスピーカーを生かすも殺すも
アンプ次第、と言っても良いでしょう。

 

スピーカー同様、オーディオアンプも音質向上に活躍する

 

プリメインアンプと違い、プリアンプと
パワーアンプを分けたセパレートアンプは、

それぞれボディを別々にしたことで、
お互いが干渉することなく、
より歪の少ない音を楽しめます。

 

ただプリとパワーを別々にすると、
その価格はかなりのものとなり、
初心者には敷居の高いものになるでしょう。

なので、ここまでこだわらなくても、
普通はプリメインアンプで十分です。

 

そして購入する際は
パワーばかりに注目するのではなく、
音色に重きを置くべきですね。

ではスピーカーとアンプを同時に購入するなら、
その価格のバランス比は
どれくらいにすると良いのでしょう。

 

スピーカーの方が音の変化が大きいので、
アンプより予算を掛けるべきと言う人がいます。

確かに組み合わせるシステムによっては、その方が
結果的に満足する音を得る場合はあります。

 

しかし一般的には、
アンプ1に対しスピーカー1程度が良い
と私は考えます。

ここで言うスピーカー1と言うのは、
2本一組での値段ですよ。

 

購入したコンポの組み合わせを変えず、
ずっとそのまま使い続けるのなら、
スピーカーの値段が高いのもアリでしょう。

ところがいずれ音に不満が出て、
どれかをグレードアップしたいと考えた場合、
買い替えを考えるのは大抵スピーカーです。

 

そうすると、
グッと高価なスピーカーを購入することで、
アンプとの価格差が大きくなってしまいます。

 

その結果、
アンプの性能がスピーカーに追い付かなくなり、
アンバランスな音になる可能性があるんです。

そうならないためにも、初めからある程度、
アンプに予算を掛けておく方が良いのです。




 

プリとパワーに分けたモデルがあるくらい、アンプはコンポの中核として重要

 

いかがでしたか?

 

アンプでもプリアンプとパワーアンプは、
役割が大きく違うことがお分かりでしょう。

 

プリアンプは、入力信号をまとめて整理したり、
音質やボリュームを操作する役割を担うのです。

対してパワーアンプは、整理された信号を、
スピーカーを鳴らせるまで増幅する役目を担います。

 

またアンプはコンポの中核として、
重要な立場にあることも理解できたに
違いありませんよね?

確かに今まで使っていたアンプを
倍の価格のモデルに替えても、あまり
音の変化を確認できないかも知れません。

 

しかし使うアンプによっては、
大きくその影響を受ける
スピーカーがあるのも事実です。

初心者のあなたがグレードアップのため、
あれもこれもと、機材を買い替えるのは
そんなに簡単なことではないでしょう。

 

なので、
初めにアンプに最も予算を掛けておき、

その後、スピーカーでグレードアップするのが、
オーディオを極める楽しみ方なのです。

 

 

 

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