ワイドFM対応でAM放送がクリアに楽しめ、PCとつないで机上で
ハイレゾも堪能できるマイクロコンポ「ティアック HR-X101」
を改めて評価し、楽しい使い方を探ってみましょう。
このコンポは、レシーバーとスピーカーを含め
とにかく小さくて、パソコンデスクの上にPCと一緒に並べても、
全然邪魔にならない大きさが魅力。
ホントに小さいのに、一般のミニコンポと同じように、
ちゃんとCDデッキやFMチューナーが搭載されています。
いくらハイレゾ対応コンポだからと言っても、
過去に集めたCDがたくさんある方も多いと思うので、
これが今までと同様に聴けるのは嬉しいですよね。
最近の機種はハイレゾに特化して、
CDデッキを省略してしまうものも多いので、
とても感心する仕様です。
チューナーはFMのみとは言え、ワイドFMになっていることで、
一部のAM放送局を受信することが可能。
一見、過去の産物と思われがちなAM放送ですが、
現在でも潜在的にファンが多いのも事実なんです。
ですから、貴重な機能と言えます。
AM局でありながらも、FM波で流している放送の品質は
FM放送局と同じで高く、ステレオで放送しているんですよ。
これとは別に、USB-DACを内蔵していて、PCに保存してある
ハイレゾ音源をケーブル1本でつなぎ再生ができるんです。
その場合、予めハイレゾ対応プレーヤーソフトの
「TEAC HR Audio Player」をダウンロードしておく
必要があるので、注意して下さい。
ただ、こうやって述べてしまうと
「こうするとPCオーディオになって、敷居が高くなるなぁ」と、
思う方もいるかも知れません。
ならば、ここでPCを使わずに、
ハイレゾを聴く方法を教えましょう。
簡単に言えば、iPhoneをお持ちなら、
これを使って楽しめるのです。
事前にハイレゾ対応プレーヤーソフトを入れる必要があるのですが、
「Lightning-USBカメラアダプター」を介し、USBでコンポとつなげば、
みごとiPhoneに保存してあるハイレゾ音源を再生できるのです。
「PCはあまり使わないけど、iPhoneならいつも使っているよ」
と言う方なら、この方法でハイレゾを楽しんではいかがでしょうか。
さらにもう1つ、HR-X101の楽しみな使い方があります。
あなたがもし、以前レコードを集めていたのなら、
同じティアックのアナログレコードプレーヤーTN-350を使い、
これらレコードを聴くことができます。
TN-350は、フォノイコライザーとUSBデジタル出力を搭載して、
アナログ音源をデジタルデータに変換、
HR-X101に出力することが可能なんですね。
デジタルデータに置き換えられると言うことは、レコードを
鑑賞するだけでなく、PCに音源を貯めて行けると言うこと。
過去にお蔵入りしたお宝が、デジタルで甦るのです。
ただし、レコードをデジタルデータにするには、
等倍の速度で変換する必要があります。
つまり60分間のアルバムなら、デジタル
データ化するのに、同じ60分を要する訳。
少し根気のいる作業となりますが、これもまた
オーディオの1つの楽しみになるんじゃないでしょうか。
さて、ここで忘れてはならないのが、レシーバー同様、
コンパクトなスピーカーシステム。
直径70㎜の小さなウーファーながら、
なかなか高級感のある仕上がりで、
相応の低音の量感を再現します。
さすがに、たっぷりの低音とは行きませんが、
レシーバー側でラウドネス機能をONにすることで、
低音から高音までバランスの良い音が楽しめます。
ツイーターは、これでも40kHzまで再生が可能で、
ハイレゾ対応になっているんですね。
全体的にとっても小さなコンポですが、
デジタルのメリットを生かした面白い使い方ができる、
“準PCオーディオコンポ” となることでしょう。
※この商品は現在販売されておりません
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