加齢による聴力の低下が起こると、周囲の物音が聞こえにくくなりますが、テレビの音も、特に人の声が聞こえにくくなるものです。
そこで、曲面サウンドで聞こえを改善したスピーカーに、サウンドファンのミライスピーカーがありますね。
この商品は難聴の高齢者には大変評判が良いものの、あくまでも聞こえない音域を聴きやすくしただけのもので、リアルに高音質と言うものではありません。
そこで、少しでも臨場感が味わえるよう改善した、新機種が登場しました。
それがミライスピーカー ステレオ SF-MIRAIS6です。
今回は、このミライスピーカー ステレオにスポットを当て、実際にどのように効果的なのか、デメリットはあるのか、ユーザーレビューを参考にしながら評価してみようと思います。
ミライスピーカー ステレオは臨場感と使いやすさを改善したモデル
一般のスピーカーはユニットがラッパのような形をしていて音が広がる設計になっていますがその広がり方(指向性)は限定的となっています。
それをミライスピーカーはユニットを曲げ、曲面サウンドを奏でることで指向性をなくし、顔の向きを変えても、聞こえ方に変化が生じないようにしたのです。
このような原理で、聴力が衰えた人でも、聴きづらさから解放される仕組みになっているんですね。
この効果は、特に耳が悪くない人でも感じることができます。
実際に、モノラル仕様のミライスピーカー ホームで、テレビ内蔵スピーカーと比較した動画あるのでご覧下さい。
協力 NO REVIEW, NO LIFE.さん
このように、ナレーターなど、特に人の声が明瞭になることがお分かりでしょうか?
ただこの音は先に述べたように、Hi-Fiな音質とは言えず、まるで補聴器で聞いたような感じになっています。
音楽なんか聴くと、あまり面白くない音に聞こえると思うんです。
それを改善して、少しでも臨場感のある音にするため開発されたのが、ミライスピーカー ステレオなんですね。
たとえ耳が遠くなったとしても、人は誰でも音楽番組はやっぱり見たいもの。
それを少しでも楽しく見れるとすれば、人生豊かに過ごすせるはずです。
ならば本機を使うことで可能になるのなら、安い投資と言えるでしょう。
加えて、ミライスピーカー ステレオはミライスピーカー ホームと違い、光ケーブルによるデジタル音声入力が可能で、音質そのものを改善したことと、リモコンを装備し使い勝手を向上させているのも魅力です。
ミライスピーカー ステレオの接続方法はカンタン
ミライスピーカー ステレオとテレビとは、光デジタル接続すると言っても接続そのものは簡単で、メカに弱い人でもトライできると思います。
使っているテレビの光デジタル出力端子と、本機の光デジタル入力端子とを、付属の光デジタルケーブルでつなぐだけ。
もしテレビに光デジタル端子がない場合は、ヘッドホン端子と本機の音声入力端子とを、付属の音声ケーブルでつなぎましょう。
音質そのものは、光デジタルケーブル接続の方が良いので、できるだけこちらの方法でつなぐことを推奨します。
本機には本体とリモコンにボリュームがあり、本機のスピーカーの音とテレビのスピーカーの音を、聴きやすい音にバランス調整できます。
ヘッドホン端子とつないだ場合は、テレビの音がOFFになってしまうので、テレビ側でヘッドホンを使ってもスピーカーが切れない設定が必要です。
一応この下に、メーカーメーカー提供の解説動画を貼っておきましたので、参考にご覧になると良いでしょう。
いかがでしょうか?
決して難しいことはないですよね。
それでは実際に、ミライスピーカー ステレオを使っているユーザーは、本機にどんな感想を持っているのでしょう。
いくつかレビューをアップしたので、次の頁で読んでみて下さい。
ミライスピーカー ステレオのユーザーレビュー
★「だまされたと思い購入してみた。耳の遠い93歳の爺さんと86歳の婆さんも、今まで45のボリュームだったのが、約半分ぐらいのボリュームになった。8mぐらい離れたところでも聞き取りやすく購入してよかった。」
★「テレビとの接続も光デジタルケーブルで簡単につなげ、テレビ音量を上げずに言葉もしっかり聞き取れ、難聴気味の妻にも問題なく聞こえ、効果が直ぐに確認出来た。但しHDMIが無いため、TVの音声切り替えが面倒であったりサラウンドでは無い点が残念なところだ。」
★「最初電源が入ってリモコンには反応するものの、うんともすんとも言わなかったが、テレビ側の設定で無事音が出るように。高い音や雑音が省かれ、人の声だけ拾っているように聞こえる。元の音と比べるとくぐもったような感じで、人それぞれだと思うが、私にはよく聞こえるようになったと実感することができなかった。もしかすると、もうちょっと耳が遠くなってくると変わるのかもしれないが、いずれにしてもしばらく使い続けてみようと思う。」
★「サウンドバーをARC接続して使っていたが、ARCと接続すると音量調整が+か-表示制御しかできなくなるので細かな調整がやりにくくなり、声が聞こえるレベルまで音量アップの結果として爆音状態だったが、本機導入+テレビとの同時出力でARC接続のサウンドバーを撤去したら、爆音にしなくても高齢の母はテレビを楽しめるようになった。テレビの出力音量と本機の音量の、双方を勘案しながら調整すると結構イケる。本体単体の音質は3000円くらいのアンプ内蔵スピーカー程度だが、人の声の帯域は音量を上げなくても聞き取りやすいようだ。」
ミライスピーカー ステレオの評価
以上の記述を踏まえて、ミライスピーカー ステレオの評価をしてみましょう。
本機を実際に聴いてみると、一般のスピーカと比べ自分の聴く位置をずらしても、正面から聴くのと同じように聞こえる感じがしました。
音域も無理に高音や低音を出すことをせず、主に人の声の音域に集中して再生する設計になっているようです。
その代わり音質はHi-Fiとは言えず、サウンドバーのような迫力を期待すると、ガッカリしてしまうと思います。
ただし本機は、左右独立のユニットでステレオに対応することで、ミライスピーカー ホームと比べると、音の広がり感があり臨場感は高いです。
また多くのユーザーが述べるように、本機とテレビのスピーカーの両方で音量のバランスを取って再生した方が、不自然に聞こえることがないようです。
もし単にニュース番組やドラマのセリフが、ハッキリ聞こえればそれで良いならば、ホームを選んでも十分でしょう。
しかし音楽番組を楽しむ機会が多い人なら、こちらのステレオを選んだ方が、満足感は高いと言えるでしょうね。
ミライスピーカー ステレオは、本来オーディオコンポのカテゴリーから少し外れるかも知れません。
とは言え、歳を重ねてもテレビの音をキッチリ明瞭に聴きたいと願う人を、きっちり納得させるオーディオ商品になるのは間違いないでしょう。
または
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