USB-DACを内蔵し、PCオーディオに適したプリメインアンプと評価される
「DENON(デノン) PMA-50-SP」
をレビューしてみたいと思います。
※DENON PMA-50-SPは、このたびPMA-60-SPに進化しました。
DDFAと言う新しいテクノロジーで、ハイレゾの魅力を
余すことなく発揮できるよう設計されたデジタルアンプですね。
パソコンと一緒にデスクトップに置いても違和感のないよう、
超小型のボディで縦置き・横置き
どちらでも使えるようになっています。
なりは小さくても出力は25W+25Wありますから、
小型ブックシェルフスピーカーを鳴らすなら十分なパワーですね。
では、実際にどんな音を楽しめるのでしょうか。
すでに使用している、ユーザーの
皆さんの声を聞いて検証しましょう。
★「デジタルアンプと言うことでホワイトノイズを懸念したが、全くない。本当に無音状態は静寂で、素晴らしいSN比だ。ただし、高域に少しクセがあるかな。ハイハットとかスネアの音域が、少しデジタル的。」
★「このアンプは安いが、ラックスマンの純A級アンプの8割くらいは、スピーカーの駆動力があるように感じる。綺麗で音場が広く、音を大きくしても聴きやすくて丁寧な音だ。またBluetoothが便利で、スマホやウォークマンから音源を飛ばして聴ける。ウォークマンをaptxでつなぐと、有線接続と違わない程だと思う。気軽にデジタルで音楽を楽しむには充分な音質だ。」
★「聴いた感想は、私が持っているスピーカーを鳴らせるようなパワーがなく、いかにも電子部品で作った電気臭い音だ。ステレオから鳴っている現実感を忘れさせてはくれなかった。フラットで聴いていたが、低音が貧弱だ。」
★「見た目は良く、価格相応の満足感はある。よく電源周りのトラブルが報告されているが、私のには問題がない。ただヘッドホンをつなぐと音が小さくなり、かなり音量を上げないといけないので、スピーカーとの切り替え時、面倒だ。」
さていかがでしょうか。
見た目とても小さいので、一瞬、普通のUSB-DACと
見間違えてしまいそうなプリメインアンプです。
このアンプの特長は、冒頭に書いたようにDDFAの技術を使い、
前段階でデジタルデータを
アナログデータに変換しない回路を用いていること。
出力を、最終段階にようやくアナログデータに変換することで、
音の劣化をできるだけ少なくするものなのです。
そのため、高音までデジタルらしい
スッキリと伸びやかな音質が得られる訳です。
ですから、デジタル音源に慣れている世代の方には、
おおむね好評のようです。
ただオーディオは、人により
好みの違いが大きく分かれるもの。
デジタルらしい音質を電気的・人工的と受け止め、
アナログ特有の暖かさ・良い意味でのあいまいさがないと、
毛嫌いされることもあります。
そんな意味で、酷評される
こともあるアンプと言えるでしょう。
出力を見ると、一般のアナログアンプと比較すれば、
ごく普通のパワーだと思います。
しかし、こんな小さなボディサイズからすると、
とても25W+25Wを出せるようには見えません。
そこが、このようなデジタルアンプが
なせる技なんでしょうね。
これだけあれば、一般のブックシェルフ
スピーカー程度なら充分に鳴らせるはず。
ただし、その小さなボディにパーツが詰まっているゆえ、
熱がこもりやすい弊害も発生しています。
放熱のために、できるだけ
縦置きに使用するのが良さそうです。
初期モデルは、
電源が入らなくなるトラブルが頻発していましたが、
現在はどうやら解消された様子。
デジタル特有の音質に抵抗がなく、気軽にハイレゾを使った
PCオーディオを親しみたい方におすすめの、
デジタルプリメインアンプではないでしょうか。
※DENON PMA-50-SPは、このたびPMA-60-SPに進化しました。
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