『ポークオーディオ MXT15』レビュー評価:豊かな低音を再生するも程良い小型サイズのブックシェルフスピーカー

 

“オーディオコンポと言えば、音にこだわるマニアが購入するもの”

“コンポが高価なのは当たり前で、予算があまりない人はミニコンポを買うべきだ”

 

そんな風に思っている、音楽ファンのあなたはいませんか?

確かにアンプ・プレーヤー・スピーカーをバラバラで買うより、1つのセットを同じメーカーで揃えた方が安いのは理にかなっているでしょう。

 

しかし、それが当てはまらない製品もあるんですよ。

もちろんこれは、ちゃんとオーディオ製品として、専門家からも評価されるモデルの中でのこと。

 

スピーカーメーカーのコンポで言えば、このモデルがそれに当たるかも知れません。

このモデルと言うのは、「ポークオーディオ MXT15」のこと。

 

しっかり伸びやかな低音と、ハイレゾ音域までクリアな高音が楽しめる、今主流の小型ブックシェルフスピーカーなんです。

デスクトップ上に置いてもかさばらない大きさと、手頃な価格のポークオーディオ MXT15を、今回ユーザーレビューを交えて魅力を検証・評価して行こうと思います。




 

CONTENTS

ポークオーディオ MXT15はアメリカではお馴染みのブランドのスピーカーだ

 

 

ポークオーディオは、スピーカー製造を得意として50年ほど歴史のある、すでにアメリカ国内では知られたメーカーです。

ポークと言うのは、創業者のマシュー・ポーク(Matthew Polk)から取った名前であり、決して豚(pork)から取ったものではありませんよ。(^^;

ではどんないきさつから起業した会社か、その生い立ちをこちらの動画でご覧下さい。

 

 

さてMXT15は、13㎝フーファーと2.5㎝ドームツイーターで構成された、小型2ウェイブックシェルフスピーカー。

ツイーターは、40kHzのハイレゾ音域まで対応した設計になっています。

 

 

またウーファーは強力なマグネットと、バスレフ型エンクロージャーを採用したことで、幅166㎜x高さ270㎜x奥行き183㎜と小型ながら、豊かな低音域を再生します。

そして価格を抑えながらも、サイズの割に重量は4.1㎏と重くするなどして、安物とは思わせない雰囲気の持ち主なんです。

 

 

本体が重いのは材質に厚めのMDFを採用した上に、エンクロージャー内部を綿密に補強を行い、大きく強力なマグネットをユニットに使っているため。

本機は本来はXTシリーズと言う、ホームシアターシステムのリアスピーカーとして設計されたものですが、十分に2ch用スピーカーとして通用する実力を秘めています。

 

 

実際に鳴らしてみると、スケールの大きいバスドラのアタック音が印象的で、対して高音はホーンセクションがきらびやかに鳴り響きます。

これだけのものが、2台ペアで3万円を切る価格で手に入るとは、かなりコストパフォーマンスの高い製品と言えますね。

 

そこで、本機をスタジオで鳴らしてみた動画ありますので、見ていただきましょう。

録音なので、リアルに音質を確認できるものではありません。

しかし同じ曲を、同シリーズのサブウーファーMXT12を使った場合と使わない場合とで、本機の低音の実力のほどを感じ取ることはできると思います。

 


協力 オーディオ逸品館さん

 

いかがですが?

小型ボディでありながら、あえてMXT12を使わなくても、スケールのある低音を再生できていると思いませんか?

それでいて、低音に負けないクリアな高音が出ているのもお分かりだと思います。

 

では、すでにMXT15を愛用しているユーザーの皆さんは、本機にどんな印象を持っているでしょうか。

いくつかレビューをピックアップしましたので、次の頁で確かめてみて下さい。

 

ポークオーディオ MXT15のユーザーレビュー

 

★「ハイレゾ対応で24bit/192kHzのピアノ音源を再生してみて、破綻なく再生できている。ボーカルは中華のハイレゾDACアンプFX-AUDIO-D320J+なので、生々しさは足りない。低音は5インチサイズのウーファーなので迫力も量もそれなりだが、聴いていて不快な低音ではない。なんとなくAKGのヘッドフォンみたいな感じだろうか。PC作業中もそれなりに良い音で聴きたいので、PCスピーカーの類は色々使ってみたが、やっぱりパッシブスピーカーはいい。このスピーカーはどんなジャンルの楽曲もそつなく再生してくれるが、ピアノソロの音源は気持ちよく聴くことができる。低音がドスドス!鳴るような楽曲はこれで聴くと、若干抑え気味の低音の出方になる。高音はキレイな音が出るので、トーンコントロールで少しだけ持ち上げるとバランスが良くなった。」

★「サイズを超えた低音の量感に感動した。鑑賞向きというよりはノリを重視したい音楽好きに向いている。高域の伸びは控えめで繊細な音よりも、しっかりと必要な解像度を求める音楽ファン向けのスピーカーだ。」

★「値段なりの音だと思う。低音はしっかり出ているけれど、ボーカルの声はクリアとはいえないと思う。」

★「音質は低音に迫力がある。サイズの割に重低音も出ている。とても気持ちがいい。高域もきれいに出ている。音質は満足。ダンス・クラブ系・EDM・ロック・ポップスなど乗りの良い曲が向きそうだ。サイズの割に重く、バナナプラグ対応端子を搭載。」

 

ポークオーディオ MXT15の評価

 

 

ここからは以上の記述を踏まえた上で、私がMXT15の評価をしてみたいと思います。

本機は、まさにブックシェルフと言える小型スピーカーで、デスクトップ上のパソコンの両脇に置いても、邪魔にならないのが1つのポイントです。

小さいことで、低音が量感不足ではないかと心配になりますが、セッティングを正しく行うことで、大きさ以上の重低音を期待することができます。

 

高音はドーム型ツイーターであるものの、効率良くエネルギーを放出するため、ホーン型に近いデザインを採用しています。

低音とのバランスが崩れないような、伸びのある高音が良いですね。

 

それに比べると中音は、やや平凡な感じに聞こえます。

艶やかさには欠けるようなので、ボーカル中心の楽曲は苦手と言えるかも知れません。

しかし全体的には元気な鳴り方をするので、インスツルメントなジャズや、ポップス系の曲なら相性が良さそうなスピーカーです。

 

 

2台1組で安価に設定されていますが、作りはしっかりしており、スピーカー端子もちゃんとバナナプラグ対応なのは、さすがポークオーディオだと思いますね。

MXT15は、価格を抑えたエントリークラスの小型ボディを選びたいが、迫力サウンドは外せないと思っているユーザーに向けたスピーカーと言えるでしょう。

 

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