『Bose Wave SoundTouch music system IV』レビュー評判:bluetoothを加え価格に見合う内容としたパーソナルオーディオシステム

 

オーディオサウンドを本格的に堪能しようとすれば、アンプやスピーカーなど機器が分かれた、バラコン(バラバラのコンポ)で揃えるのが理想的です。

でも場所を取らない一体型コンポで、気軽に良い音を楽しみたい音楽ファンもいることでしょう。

 

今や各メーカー、色んな一体型コンポをラインナップしていますが、代表的なモデルの例を挙げるとしたら、まずはこの製品が思い浮かぶのではないでしょうか?

それは「Bose Wave SoundTouch music system IV」

 

小さなボディでありながら、CDやラジオ・ワイヤレスソースなど、あらゆる音源を大迫力で楽しめるんです。

パーソナルオーディオシステムとしては、少々価格が高めのWave SoundTouch music system IVを、今回ユーザーレビューを参考に検証・評価してみたいと思います。




 

Bose Wave SoundTouch music system IVの特徴

 

まずはWave SoundTouch music system IVの商品概要を、メーカーの動画でご覧いただきましょう。

本機の魅力を、おおよそ掴むことができます。

 

 

本機は梱包された箱から取り出すと、本体(Wave music system)とは別に、台座(Sound Touch pedestal)が付属しているのが分かります。

この台座の上に本体を装着することで、全ての機能を使えるようになっているのです。

 

 

そのためには、最初にセットアップ作業が必要になります。

アプリをスマホやタブレットにダウンロードし、セットアップが無事に終了すると、WiFiを通じAmazon MusicやSportfyなどの音楽サービスを利用できます。

 

またTuneInによるネットラジオを聴いたり、スマホに入れた音源も再生が可能です。

アプリはストアから、iOSでもAndroidでもダウンロードができますよ。

 

また、WiFiの他にBluetoothも搭載していますから、どちらからでもスマホの音源を再生できるんです。

ただ音質の点から見れば、WiFiの方が優秀で高音質です。

 

アプリをダウンロードしたスマホやタブレットは、それ自体がリモコンの代わりになるので、付属のリモコンは使わなくても済むようになります。

付属のリモコンはカード型でとても小さいので、これらを使用した方が使い勝手は良いでしょう。

 

 

本体(Wave music system)は、CDプレーヤーやAM/FMラジオを内蔵しています。

さらに裏面には外部入力(AUX)端子も付いており、従来からの音源を聴きたい場合は、カード型リモコンの操作で楽しむと言うことになります。

電源コードは電力供給だけでなく、FMアンテナの役目もするので、ロッドアンテナは付いてません。

FMを聴きたい時に、いちいちアンテナを伸ばす必要がないのは便利ですね。

ただし場所によっては電波が弱い場合があるので、そんな時のためにT型FMアンテナも付いています。

 

さて、本機の最大の特徴と言うか魅力は、やはりウェーブガイド・スピーカー・テクノロジーにあるでしょう。

Bose独自の、低音エネルギーを放射する共鳴管構造のことですね。

 

 

これはオーディオスピーカーで言えば、バックロードホーンシステムのことで、長い共鳴管を通じ後ろにも出る低音を前面に押し出すんです。

その結果、Boseならではの重低音サウンドが楽しめることは、もうご存知の方も多いでしょう。

 

ただこの重低音は、このスピーカー構造だけで再現しているのではなく、デジタルアンプによるアクティブ・エレクトロニック・イコライゼーションで、チューニングされているもの。

これを利用して、低音の強弱を切り替えられる仕様になっているんです。

 

「低音が出すぎる」「人の声がぼやける」との不満の声に応えて、セットアップメニューの中に低音の響きを抑える機能を加えました。

Boseの音質の魅力が重低音にあるのに、それが逆にデメリットにならないよう、配慮がなされている訳ですね。

 

CDの挿入方法はトレー式ではなく、ディスクを吸い込むスロットイン式。

取り扱いは楽ですがその構造に付いては、本機でも賛否両論あるようです。

 

では本機の音質や使い勝手に付いて、実際のところはどうなのでしょうか?

すでに愛用中のユーザーの皆さんのレビューを集めたので、本音を確かめてみることにしましょう。

 

Bose Wave SoundTouch music system IVのユーザーレビュー

 

★「我が家ではFMラジオを聴くことが多いので、FMラジオのアンテナが若干心配だった。鉄筋コンクリートで窓から5㎝ほど中に設置したが、付属のコードを聞きやすい位置に固定し、不具合があるときは微妙に位置を変えたりして今はしっかり聞けている。この大きさでこれだけしっかり音が出て、我々の耳に実に心地よく聞けている。CDについても非常に聞き心地がいい。我が家では最近CDを購入して、この製品に入れて聴くことが増えてきた。この製品は直接CDを入れた方が高音も低音もしっかり忠実に再現されるので、今後CDがまた増えていく事になりそうで、保管を考えないといけない。」

★「CDとFM放送を簡単に聴きたくてほしかった機種だが、アプリと連動したネットワーク再生がなかなかいい。Sound Touch appを利用すると、NASにためた音源も再生してくれる。再生されるフォーマットは限定的ではあるが、簡単に利用できるという点では結構便利。音質は気軽に聴くには低音が出すぎに感じたので、低音を控えめの設定にした。低音だけは弱めにする設定が可能だ。本体上部に手をかざすだけで、電源のオン・オフができるのも何気に便利だ。」

★「見た目、部屋の備品としては非常に様になる。見る人が見れば、Boseであるだけのことはある。ただ音質、使い勝手は価格に見合うとは言い難い。CDはスロットインしてもイジェクトされる時もあり、音も発売当時から特に良いものではない。この機種より実力のある機種は、半額で十分購入できる。あくまで高級感を味わいたい人へ。」

★「やっぱり音がいい。CDの音質の良さがあらためてわかった。6チャンネル登録できるインターネットラジオも、ラジオ局の数が多くワンタッチで聴けるので使い勝手がいい。CDがこわれるとのレビューがあったので、延長保証は必須だ。」

 

Bose Wave SoundTouch music system IVの評価

 

 

ここからは以上の事項を踏まえた上で、私がWave SoundTouch music system IVの評価をしてみましょう。

本機がオーディオ製品として良い商品かどうか、購入すべきものであるかどうか、その決め手はBoseの音質がそもそも好きかどうかに尽きると思います。

 

低音から高音に渡り、全体的にドンシャリで重低音が強く出るのは、まさにBose独特の音質。

スケール感があって元気なのが、本機の持ち味なんですね。

この音質が好きなユーザーは、本機に限らずBoseの製品を高く評価することでしょう。

 

 

操作が本体だけでできないとか、リモコンが小さく字が読めないなど批判的なレビューもありますが、これは他社製品も同じで本機に限ったことではありません。

全体的に見れば、使い勝手は悪くないのでは?と私は感じます。

本機の音質が気に入ったなら、機能を含めて内容に見合った価格と言えるでしょう。

 

ただCDスロットイン方式の不具合だけは、以前から指摘されたままであり、さほど改善はされていないようです。

これはいただけません。

 

スロットイン方式は、他社製品でも不具合が起こる傾向にあるので、根本的に構造上の無理があるのかも知れませんね。

不具合が起こりやすいスロットイン方式を避けトレー式を採用し、迫力より解像度の高い音を望むのなら、Victor EX-D6を選択する余地もあるでしょう。

楽器の音色を大切にした音が好きならEX-D6を、音色よりゴキゲンな音を望むならWave music systemを選ぶと良いと思います。

 

しかし、やはりBoseでしか得られない音にこだわれば、本機一択になるんじゃないでしょうか?

一度Boseの音質にほれ込むと、次もBoseを選ぶと言う話は、時々耳にしますからね。

 

※この商品は、現在販売されておりません

 

 

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