『DENON DNP-800NE』レビュー評価:HEOSを使ったネットワークオーディオプレーヤーの音質とは?

最近はPCオーディオが一般のオーディオコンポと融合し、ネットワークレシーバーを使えばこれを中心にFMやCDのほか、色々なネットワークミュージックを楽しめますね。

これをプリメインアンプを中心としたシステムで楽しみたいなら、ストリーミングサービスを利用できる、ネットワークオーディオプレーヤーを追加することで可能になります。

 

ただこの手のプレーヤーは、ある程度パソコンの知識に詳しい方でないと、使いこなすのは難しいと言われます。

そこでHEOSと呼ばれる独自のアプリケーションを使い、容易に扱えるプレーヤーが販売されています。

 

それが「DENON DNP-800NE」です。

 

今回はこのDNP-800NEを、ユーザーレビューを参考に音質や使い心地に迫り、評価してみたいと思います。




 

CONTENTS

DENON DNP-800NEはHEOSアプリで音楽ソースを自在に操作できる

 

 

DNP-800NEはWi-FiやBluetoothを搭載して、パソコン・スマホの音源を再生できるし、インターネットラジオも楽しむことができます。

また、Amazon Music・Sportify・AWA・Sound Cloudのような、ストリーミングサービスに対応して聴くことも可能です。

 

本機だけであらゆる音源を楽しめて便利なのですが、このままでは一般に操作が困難な面があり、誰でも容易に使えるとは言い切れません。

そこでDENONでは、独自にこれらを楽に扱えるアプリを開発、HEOS(ヒオス)と名付けました。

 

DNP-800NEではこのHEOSを搭載することで、優れた操作性を手に入れたのです。

 

アプリをスマホにダウンロードすることで、スマホをリモコン代わりにして、容易にストリーミングサービスを利用できるようになるんですね。

パソコンが苦手な方でも、手軽にPCオーディオ(ネットワークオーディオ)を堪能することが可能と言う訳。

 

また、ハイレゾ音源を再生するのも簡単です。

 

ハイレゾデータをUSBメモリーに入れれば、フロントパネルにあるUSB端子に差し込んで楽しめます。

 

それから、本機はAmazon Alexaにも対応しています。

「アレクサ」と呼びかけると、あなたの好きな音楽を掛けたり情報を教えてくれるアイテムのことですね。

 

今まで、アナログでピュアオーディオを楽しんできたあなたが、デジタルオーディオにも興味を持ったなら、おすすめのプレーヤーと言えるでしょう。

 

では実際の、音質や使い心地はどんなものでしょうか。

すでにユーザーとなった、皆さんのレビューで探ってみましょう。

その後で、私がDNP-800NEの評価をします。

 

DENON DNP-800NEのユーザーレビュー

 

★「AmazonのAlexaに対応。D/AコンバーターがPCM1795なので、細くて綺麗な音だけかと思っていたら流石DENON。厚みのあるダイナミックな音で鳴っていた。ハイレゾファイルをヘッドフォンで聴いても、情報量の多さは価格以上だ。普段はjazzやpopsを聴いているが、Alexaから70年代の歌謡曲など呼び出してこのプレーヤーで聴くと、懐かしい曲が高音質でよみがえる。多機能でとても楽しいプレーヤーだ。」

★「これまでCDプレーヤー+DACアンプでパワーアンプに接続していたが、CDのピックアップ部がやや不調になったので、CDプレーヤー交換迄のつなぎとしてNASに入れた音源だけでなく、Amazon Music、Sportify、Air Playなどの音源もそこそこ良く鳴る・・・。たまたま手持ちのアンプ、スピーカーとの相性が良かったのかもしれないが、これが今の時代のオーディオなのかと驚きだ。価格からあまり期待していなかったけど、十数万円もするCDプレーヤーの入れ替えをむしろ再考しているところだ。」

★「外付けHDDにFLACで収録した音源を再生する際、ファイル名の表示画面がアルファベット順ではなく結構順不同で、ファイルを探すのが面倒。それとファイルの中の曲順も順不同で、特にストラヴィンスキーの春の祭典を再生すると、途中の曲から再生される。ストレス最大。」

★「DNP-720を9年間使用しての買い替え。720と比較してみての評価となる。アクセス反応性が良くなり、ストレスなく操作できる。音質も厚みが増した雰囲気で良いと思う。HEOSが思っていた以上に使い勝手が良く、Amazon Musicやインターネットラジオが快適に聴ける。ディスプレイがカラー表示されれば、もっと使いやすいと感じた。」

 

DENON DNP-800NEの評価

 

DNP-800NEは、DENONの製品としてはエントリークラスの位置付けですが、内容からすればミドルクラスの製品と言えると思います。

 

出力端子はRCAで可変と固定の2種類があり、一般のアナログアンプと直接つなぐことができます。

デジタル出力したいなら、光ケーブルでDAC(デジタルアナログコンバーター)内蔵のアンプと接続可能です。

お手持ちのアンプがDAC非搭載でも、本機とアンプの間にお好きなDACを介せば大丈夫。

 

音質は、やはりデジタル接続の方が解像度の高い音が得られますが、アナログ接続でもDENONらしい中低音にバランスを置いたダイナミックな音です。

デジタルの音質そのものより、ネットワークミュージックを楽しむことを優先する方が、簡単にアナログ接続を選んだとしても、十分本機の魅力を味わえることでしょう。

 

使い心地に関しては、本機の特徴は何と言ってもHEOSにあると思います。

アプリをスマホにダウンロードして、スマホをリモコン代わりに使えば、手軽に各ストリーミングサービスの音楽を楽しめるのです。

 

一部のレビューにHEOSは使いづらくて馴染めない、と言うものがありました。

しかしスマホ上のトップビューを見ると、各サービスのアイコンがずらり並んでいて、聴きたいものをタップすれば再生モードが現れますから、特に扱いにくさはないのではと私は感じます。

 

ネットワークオーディオプレーヤーは、各社色んなモデルが発売されていますが、あなたが音質的にアナログのようなダイナミックさも求めるなら、本機を購入候補の1つに挙げても良いのではないでしょうか。

 

※DNP-800NEは、現在販売されておりません。

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