『スピーカースタンド効果』スピーカースタンドで低音に大きな変化が現れる!

 

今までイヤホン等で音楽を聴いてたけれど、
オーディオに目覚めて、

部屋でスピーカーを使いたくなった
あなたもいることでしょう。

 

そしてお好みのコンポを見つけ、
やっとの思いで部屋に設置、
さあ鳴らすぞ!と意気込んだ。

 

ところが、

 

「あれ?なんか想像した音と違うなぁ。
しばらくエージングしないと、
まともな音って出ないのかな・・・」

 

と思ったことがあるのでは?

可能性として、そのエージング不足に
原因があるのかも知れませんね。

 

しかし、
1ヶ月以上鳴らし続けているのに

購入直後の時と印象が変わらないのなら、
疑ってみて下さい。

 

もしかしてあなたは
単純にスピーカーをラックや床に、
ポンと置いてはいませんか?

 

そんな場合は、スピーカースタンドを
使ってみることを強くおすすめします。

 

スピーカースタンドを使うことで
音の空気の流れに変化が生じ、

特に低音の響きに、大きな
効果を与えることがあるんです。

 

 

CONTENTS

どんなスピーカーにもスピーカースタンドは必要?

 

ここではスピーカーを
吊り下げたり壁掛けにするのではなく、
棚や床に置くものと考えて下さい。

 

オーディオスピーカーは大きく分けて、
床に置くフロア型と、棚などに置く
ブックシェルフ型の2種類があります。

フロア型は最初から
床に設置することを前提に設計されており、
基本的にスタンドは使いません。

 

本体に初めから
スタンド代わりの脚が付いていたり、

床の状態によりインシュレーター
敷く程度で済んでしまいますからね。

 

ところがブックシェルフ型は、
設置の自由度が大きいのがメリットですが、

固定の方法がまずいと、本来の
持ち味を発揮できないことがあるんです。

 

スピーカーは低音と高音では、
音の空気の流れが違います。

高音は直線的にリスナーの方向へ流れたり、
左右の方向へ広がったりします。

対して低音の空気は重いので、
下に向かって流れる成分が多いのです。

 

床に直接置いてしまうと、低音を担う
ウーファーの響きが床を振動させ、

ボヤけたりダブついたりして、
ベース音が不明瞭になってしまいます。

 

また、ブックシェルフ型は本体の高さが低く
高音を担うツイーターの高さも不足して、

高音成分が耳にあまり届かないことで、
物足りない音になってしまうのです。

 

そうならないために、
ぜひともスピーカー全体を
床から離してやって下さい。

 

どれくらいスピーカーを
床から離せば良いかと言えば、

椅子やソファーに座ったあなたの耳と、
ツイーターの高さが同じ位になる程度。

 

これがスピーカーの高さの基本的な位置
と、覚えておくと良いと思います。

で、ここで活躍するアクセサリーが、
スピーカースタンドと言う訳なんですね。

 

スピーカースタンドを使う効果を詳しく述べると

 

先ほども述べましたが、
ウーファーが出す低音の空気は重いので
どうしても下方へ流れます。

 

なのでこの流れをなるべく床に
当たらないようにすれば、

床の共振が減少して結果的に、クリアな
ベース音を楽しむことができます。

 

ただモデルによってはスッキリしたものの、
低音不足に陥ることもあるので、そんな場合は
本体背面を少し壁に近づけると低音を稼げます。

だからと言って近づけすぎると今度は
また低音がボアつくこともあるので、
背面と壁は最低10㎝以上離しましょう。

 

では、スピーカーを
ラックやデスクの上に置いた場合は、
どうなのでしょうか?

これらの上なら床からの高さがあるので、
低音がこもることはなさそうに感じます。

 

しかし、これらの天板は面積が広いですよね。

直接スピーカーを置くことで
低音成分が天板を共振させたり、
響きがあいまいになる場合が生じます。

 

天板が床のような影響を及ぼすので、
低いものでも良いですから

スピーカースタンドを使って、
良質な低音を手に入れましょう。

 

デザイン的に大げさになりそうなら、
インシュレーターを使うだけでも
音は違ってきますよ。

 

高音は前項で述べたように、
ツイーターを耳の高さに合わせることで、

最も高音の成分を聴き取ることができるし、
ステレオ感を感じられるようになります。

 

ドラムスのハイハットも良く聞こえて、
迫力が増すようになりますよ。

肝心なことはスピーカーの振動を抑え、
周囲に余分に伝えにくくすることですね。

 

なおスピーカー全体は
リスナーであるあなたの耳に良く届くよう、
少し内側へ傾けるようにして下さい。

壁とスピーカーの音の流れが垂直になると、
音が外側に広がり散って中央に集まらない、
音の「中抜け減少」が起きてしまいます。

 

では次の項で、
スピーカースタンドの本題に入ります。

 

スピーカースタンドの選び方はどのように?どんな素材が良い?

 

 

ここからのお話は、
個人の好みでかなり見識が変わるので、
選び方は一様ではありません。

 

最後はあなたの考えで、最終的に
どんなスピーカースタンドを使えば

ベストサウンドを得ることができるか、
判断していただきたいと思います。

 

市販のスピーカースタンドの素材ですが、
形が同じようでも素材が違うだけで
音の傾向は変わります。

 

使われる素材は、木材・金属・コンクリート
あたりが代表です。

 

最もポピュラーで人気なのは、
木材を使ったモデルですね。

素材が素材だけに柔らかなイメージですが、
出て来る音もやはり柔らかくなる傾向です。

効果的にクリアな低音を出せますが、
多少あいまいな音になる弱点もあります。

 

通常、ツイーターは高い位置にあるので、
素材による影響はなさそうな気がしますが、

実は意外にウーファーと同様、
柔らかな音が出る傾向があります。

なので、
硬くてキツイ音のスピーカーの高音を、
やや抑えることが可能。

 

それからとにかく
すっきりカッチリした音を求めるなら、
金属を使ったスタンドがおすすめ。

硬い素材のおかげで、
しっかりとスピーカーから出る
余分な振動を抑えてくれます。

高音が硬めに響く音が欲しいとすれば、
金属製モデルがピッタリでしょう。

 

低予算で抑えるため市販品でなく
素材そのものを使うなら、

コンクリートブロックやレンガのような、
武骨な素材を使えば良いと思います。

少々荒っぽいイメージがありますが、
重量があってスピーカーが生き生きと鳴り、
安くても効果の高い素材だと言えます。

 

スピーカースタンドの市販品にはどんなモデルがある?

 

それではあなたのスピーカーには、
どんなスタンドが相応しいか、実用的で
リーズナブルな4機種を紹介します。

スピーカーの大きさやデザイン、
またオーディオルームのレイアウトで、
お好みのものを選ぶと良いでしょう。

 

スタンドの高さが15㎝の、ロータイプ
スピーカースタンドです。

木製のしっかりとした作りで、
天板の大きさは幅19㎝x奥行23㎝。

 

比較的背の高いブックシェルフスピーカーを、
床に置きたい場合やローボードに置きたい場合に、
ちょうど良いモデルだと思います。

1台10㎏までの重さに耐えられるので、
そこそこ重いスピーカーまで使えますね。

 

部屋が和室である場合でも、
似合うことでしょう。

振動の吸収力はそれほど強力でなく
比較的柔らかめな音で、
クリアな音を提供してくれます。

 

先述のNX-B300Sの高さを、
45㎝まで高くしたスタンド。

小型スピーカーを高い位置まで
持ち上げたい場合に使うと良いでしょう。

 

ウーファーを高い位置に置けるので、
低音のクリアな再生には
持って来いのモデルと言えます。

耐荷重は1台あたり10㎏となっており、
背は高くても安定感は結構ありますよ。

 

こちらは金属製の、
ロータイプスピーカースタンド。

スタンドの高さは20.6㎝で、
天板の大きさは幅24㎝x奥行21㎝。

 

制振補強用インシュレーターを16個付属し、
スピーカーの振動をしっかり抑えます。

木製モデルと比べ音のクリアさが増しており、
硬めのサウンドが好きな方に
向いた製品と言えるでしょう。

 

トヨタ自動車系部品メーカー製造の、
金属製スピーカースタンドです。

得意の鋳物(いもの)技術を生かして
作られていると言われています。

 

スタンドの高さは60㎝で、
天板のサイズは幅16㎝x奥行25㎝。

耐荷重は明記されていませんが、
本体はかなりしっかりとした作りです。

 

とは言え高さが随分あるので、比較的
小型のスピーカーに適したモデルですね。

本機には高さ調整ができるスパイクが付き、
ガタのないセッティングが可能です。

 

音質は割とタイト(引き締まった)になり、
低音はスッキリ高音はやや強調される傾向。

1台ずつの販売となっているので、
購入は2台注文しないといけません。

 

まとめ

 

いかがでしたか。

以上、代表的なスピーカースタンドを
ご紹介しました。

 

オーディオメーカー純正品や、
高級志向の製品になるとかなり高額になり、
たかがスタンドと言えど千差万別です。

スピーカー本来の持ち味を生かすには、
スピーカースタンドは不可欠なものですが、
高価であれば良い訳でもありません。

 

見栄えを重視しないのであれば
ホームセンターで材料を購入して自作したり、

コンクリートブロックなどを使っても、
効果は十分に体感できます。

 

どんな素材・どんな形のものが最も良いかは、
リスナーの好みもあり一概には言えません。

 

でも、せっかく
気に入ったスピーカーを購入したのに、

それを無造作に部屋に置くのでは、
本来の性能を発揮できないのは事実。

 

価格を抑えたスピーカーを購入したとしても、
スタンド次第で1クラス以上もの上級モデルと、
遜色ない音を出すことが可能です。

面倒くさがらないで
少しスピーカースタンドにこだわって、
あなた好みのサウンドを構築しましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください