『オーディオテクニカ AT-LP60X』レビュー:アクティブスピーカーとつないで簡単にレコードが楽しめる!

 

本格的にレコードを楽しみたいのだけれど、
レコードプレーヤーに詳しくないし、できるだけ
コストを抑えたいと思っている方もいるでしょう。

 

レコードカートリッジで有名なオーディオテクニカには、
そんな要望に応えたモデルAT-PL300があります。

操作が簡単なフルオートプレーヤーで、
誰でも失敗なくレコードを掛けることが可能です。

 

このモデルが新型になり、
「AT-LP60X」として登場しました。

 

このAT-LP60Xにはどんな魅力があるのか、
AT-PL300と比較しながら、
ユーザーレビューを交え評価したいと思います。




 

オーディオテクニカ AT-LP60XとAT-PL300との違い

 

AT-LP60Xは、初めて
レコードに触れるオーディオ初心者に向けた、
最もエントリーなレコードプレーヤーです。

 

難しい操作をすることなく、誰でも簡単に
レコードに針を落とせる機能が付いています。

レコードのサイズと回転数を設定すれば、
後はスタートボタンを押すだけで、
アームが自動的に動き出し演奏開始。

 

演奏が終了すればアームが戻って、
再びアームレストに戻るしくみです。

針をレコード上のどこに落とせば良いのか、
悩む必要は全くありません。

 

さらに、最近のデジタルアンプに多い、
Phono入力端子の省略化に対応しています。

本機は自身にフォノイコライザーを内蔵して、
どんなアンプにも接続できるんです。

 

では、前モデルのAT-PL300とは、
どこが異なっているのでしょうか?

 

フルオートプレーヤーであることと、それから
フォノイコライザーを内蔵しているのは同じ。

付属するカートリッジも、同じ
VM型と呼ばれるものを採用しています。

 

機能を見てもエントリーモデルだけに、
ピックアップしたアナログ信号を、
デジタル信号化する機能もありません。

アルミダイキャスト製ターンテーブルも、
AT-LP60Xに引き継がれています。

 

ただターンテーブルと言う名が、なぜか
プラッターと呼ばれるようになりました。

駆動方式もどちらもベルトドライブ式で、
回転ムラを示すワウフラッターも、
0.25%と全く変化はありません。

 

構造的に違うのは、
AT-PL300では電源トランスを本体内蔵だったのが、
AT-LP60Xは外付けのACアダプター化としました。

そのせいか、全体の重量が100gほど
AT-LP60Xの方が軽くなっています。

 

見た目に違うところは、
本体デザインくらいなものです。

では、決定的に違うところは
どこなのでしょうか?

 

それは「価格」です。

 

AT-PL300と比べAT-LP60Xは、
売価が5千円ほど安くなっているのです。

実はこのモデルチェンジの最大の目的は、
価格のコストダウン化だったんですね。

 

元々AT-PL300でも安かったのですが、
AT-LP60Xはさらに安価になって、
初心者に取っては嬉しい変更と言えるでしょう。

ではここで、AT-LP60Xを箱から開封した際の、
セットアップ方法と使用方法を、
メーカー提供の動画でご覧下さい。

 

 

次に実際の使い勝手はどんなものか、
ネット上で集めたユーザーの方々のレビューを
覗いてみることにしましょう。

その後で、本機を評価してみたいと思います。

 

オーディオテクニカ AT-LP60Xのユーザーレビュー

 

★「高級感には欠けるがセンスは悪くない。内蔵フォノイコライザーを使用した時の音は、バランス良く聴きやすい音質だ。質感や解像度の点でも、特に不満は感じない。回転ムラに関しては、気になりやすいピアノ曲を再生しても、特に音揺れは感じなかったので、ワウフラッター0.25%という(イマイチの)カタログスペックは気にしなくて良い。ただピッチの点では、33回転には問題がなかったものの、45回転は僅かに早いことが判明した。トーンアームのフルオート動作はギクシャクしている上、リードイン・カットアウトとも時間が掛かる。せっかちな方は、手動操作がお勧めだ。」

★「大好きだ。長い間放置されていたレコードコレクションに戻れるのは、素晴らしいことだった。予算重視の方に最適だ。」

★「アームの上下する際の音や、各種操作ボタンの音などは、確かに値段相応という感じだ。でもこの程度の音は全く気にならない。スピーカーはヤマハのNS-1000M、想像以上に満足できる音が出た。」

★「音質に関してだが、まずは背面の出力切り替えLINEに設定し、内蔵フォノイコライザーを使用して聴いてみた。価格から想像するより、ずっとしっかりした音。ポップス系だけでなく、クラシック系のソースも不満なく聴ける。次に出力をPHONOに切り替え、単体イコライザーのオーディオテクニカAT-PEQ20に接続して聴いてみたところ、音の立体感や低音の量感が増すなど、ワンランク上の音になった。AT-LP60Xは、単に “お陰で押し入れで眠っていたレコードが聴けました!” というレベルの製品ではなく、ハイファイオーディオ用として十分通用する製品であるといえるだろう。」

 

オーディオテクニカ AT-LP60Xの評価

 

 

AT-LP60XはAT-PL300と比較して、
ほぼ変わらない仕様ながら一気にコストダウンを施し、
アナログレコードを身近な存在にしたと思います。

 

エントリークラスの製品であるだけに、
自動演奏した時のアームの唐突な動きや、

電源を取り外してACアダプター化した点は、
安っぽいイメージが残るでしょう。

 

全体の見た目も、高級感は感じません。

 

しかし、
針の落とし方に慣れない方にオート機能は便利で、
性能に関しても上級機との差は僅かです。

ヘッドシェルがアームに固定され、
カートリッジの交換もできません。

 

でも、まずはレコードの魅力に触れたい方は、
余計な機能を省いてその分、
安く買えた方が良いと考えるでしょう。

 

それでも安いながらフォノイコライザーを内蔵し、
AUXなど外部入力しかないプリメインアンプと、
つなげるようにしたのは意義が大きいと思います。

アンプ内蔵のアクティブスピーカーに接続すれば、
これだけでレコードを再生できますしね。

 

「自宅でレコードを楽しんでみたいんだけど、
ミニコンポしかなくて聴けないよ~。」と悩む方には、
特に嬉しいレコードプレーヤーに違いありません。

 

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