小型ながらも質の高い豊かな低音再生するピーカーシステム
「FOSTEX GR160」
の音質を、レビュー評価してみたいと思います。
フォステクスならではのエンクロージャー設計で、
底面にバスレフダクトを設けています。
そして、底面後ろ側スキ間に置かれたフォーム材の
位置を変えることにより、設置する部屋に合わせて
低音の量を調節できるのが良いですね。
それでは、実際の音質は
どんなものでしょうか。
購入したユーザーの皆さんのレビューを
参考にしながら、GR160の音の検証をしてみましょう。
★「届いた製品は思ったよりも高級感がなく、サランネットをつけた状態では、ダサさが目に付く。鳴らしてみると高音は綺麗なものの、中低域の音が奥に引っ込んだ感じで、キレが悪く輪郭もはっきりしなかった。エイジングが進み1年経った今では、何の不満もない音で再生してくれる。」
★「エイジングを始めて、15時間が過ぎた頃から変化し出した。低域にエネルギーが宿り、高域も繊細になった。そして30時間ほどするとボーカルがグッと前に出てくるようになった。この変化は驚きだ。中高域の抜けも改善され、ピアノの音も立っている。低音は、厚みとキレが両立している。」
さて、いかがでしょうか。
このスピーカーは、購入直後の評価は
しにくいモデルと言えるでしょう。
製造されたばかりの状態では、
全域で曇ったような音が出て来るからです。
少なくとも1ヶ月はガンガン鳴らし続けることで、
ようやくまともな音が再生されます。
エイジングが進むことで、高音はツヤがあって伸びのある
音になり、低音はタップリとぐっと前に出て来るようになります。
ウーハーは16センチと小さいながらも厚みと量感の揃った鳴り方で、
人によっては少し出過ぎに感じられるかも知れません。
そんな時は、底面にあるフォーム材で
低音の量を調整すると良いでしょう。
本来、低音から高音まで聞き疲れしないクセのない音なので、
特に音楽ジャンルを選ぶこともなく、
万人向けのスピーカーシステムだと言えると思います。
※この商品は現在購入できません。
コメントを残す