総合出力50W・ハイレゾ対応で、
かつてのラジカセの性能を超えた一体型コンポ
「TOSHIBA Aurex TY-AH1000」
を、レビュー評価したいと思います。
小型ボディながら、ウーファーとツイーターの
2ウェイスピーカーを採用。
アンプまでウーファー専用とツイーター専用に分けた
マルチタイプを搭載するなど、
東芝の並々ならぬ意気込みを感じる製品となっています。
では実際の音質や、使い勝手は
どんなものなのでしょうか。
すでに購入して楽しんでいるユーザーの皆さんの
レビューを参考に、じっくり探ってみたいと思います。
★「手持ちのCDやMP3音源で聴いているが、情報量や臨場感はコンポレベルだと思う。ハイレゾに限らず録音が良い音源であれば、音域の広さやリアルさを感じる。ロックやポップスも良いが、大編成のオーケストラや繊細な室内楽・ジャズなど、通常のCDラジオやラジカセ物足りなくなる音楽も余裕を持って再生できる。」
★「この価格帯で、高グレードな再生音は素晴らしい。老舗のB社のものは、6万円以上するので手が出ない。」
★「機能やパワーも十分だし、コンパクトオーディオであることは間違いないと思う。だけど、ボディが安っぽい。写真で見るより、実際のシルバーのプラスチック感が強い。」
★「明るい音だ。高音の密度が良く、低音はあまり強調しないのが自分の好みに合った。少し前までビクターの中音重視のコンポを購入しようと思ったが、こう言う明るい音も良い。」
さて、検証に入りましょう。
見かけはラジカセそのものですが、音質に付いては、
なかなか本格的なものを追求したモデルだと思います。
スピーカーは、19mmのシルクドームツイーターと
80mmのパルプコーンウーファーの2ウェイで、
ボディ全体でバスレフ構造をしているため、
伸びの良い高音量感のある低音を再生できます。
また高音と低音とで別々のアンプで再生するところが、
だてにオーレックスブランドを
名乗っただけではないと感じますね。
ミニコンポ並みの音を再生するのは確かですが、しかし、
ハイレゾ音源ならではの音質を再現できるかに及ぶと、
ちょっとそこまでは分かりづらい気もします。
FMはワイドバンドになって、FM補完放送が聴けるのは
感心しますが、アンテナが普通のラジオと同じ
ロッドアンテナになっているのが残念なところでしょう。
スピーカーやアンプを本格的仕様にするなら、
アンテナも本格的に外部アンテナが
使えるようになっていたらなぁ、と思います。
ついでに言うと、もっとボディ全体に
オーディオ製品らしい高級感が欲しいですね。
まあそれでも、Bluetoothでスマホ音源も再生できるので、
FMはおまけと考えればそれほどプアな仕様のアンテナも
気にならなくなるし、安っぽいボディも許せるでしょう。
総合的に見れば、3万円を切る実売価格で、
オーディオ機器と名乗れる音質を実現した製品は
見事と言えるのではないでしょうか。
※この商品は、現在販売されておりません
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