『Bluetoothスピーカー』高音質でおすすめできるのはステレオタイプ?それともモノラルタイプ?

 

スマホやタブレット、またはPC音源とワイヤレスでつなげるBluetoothスピーカー。

小型でかさばらないポータブルモデルが、特に人気ですよね。

 

しかも高音質をウリにしている製品ばかりで、機種によりステレオ再生可能なものと、モノラル再生専用なものがあります。

どちらも音が良いとは言っても、でも聞こえ方には違いがあるハズ。

 

実際、ポータブルタイプに限って言えば、ステレオタイプとモノラルタイプではどちらが高音質なのでしょうか?

今回は、ステレオとモノラルの聞こえの違いに触れながら、Bluetoothスピーカーで高音質再生を目指すためのモデル選びに付いて、あれこれ述べてみようと思います。




 

ポータブルBluetoothスピーカーはなぜステレオ方式とモノラル方式があるの?

 

現在、多くのリスナーが聴いている音楽のほとんどが、ステレオ録音された音源になっています。

なぜステレオ録音されているのかと言うと、単純にその方が高音質だからなんです。

 

そもそも我々が普段耳にするあらゆる音は、立体的に聞こえていますよね?

それが自然なので、音楽もステレオ録音すると、立体的に聞こえて心地良くなるんです。

 

 

なので、当然ポータブルBluetoothスピーカーにも、ステレオ方式のモデルがラインナップされています。

本体からやや距離を置いて正面から聴くことで、広がりのある立体サウンドを楽しめるんです。

 

ステレオ方式の代表的なモデルに、Anker Soundcore2があります。

左右のスピーカーの中央にパッシブラジエーターを配置し、小型ながらサイズ以上の重低音再生が可能ですよ。

アンプのパワーは6W+6W。

 

Anker Soundcore 2 (12W Bluetooth 5 スピーカー 24時間連続再生)【完全ワイヤレスステレオ対応/強化された低音 / IPX7防水規格 / デュアルドライバー/マイク内蔵】

しかし一方で、ポータブルBluetoothスピーカーと言えば、ステレオ方式ではなく、モノラル方式がむしろ一般的でラインナップも多いです。

音質的にステレオの方が、モノラルより優れているのは明らかなのに、これはどう言うことなのでしょう。

 

単にコストダウンのため?

いえいえ、そうではありません。

 

実はポータブルな一体型スピーカーに限って言えば、あまりステレオの恩恵を受けることがないんです。

先ほど、ステレオ方式ポータブルBluetoothスピーカーの、ステレオ感を感じ取れる条件として、本体よりやや距離を置き正面から聴くことと述べました。

 

ところがポータブルを使用している時は、ダンスなど、リスナーは動いて何かしていることが多いので、必ずしもスピーカー本体正面から聴くとは限りません。

スピーカーの側面や背面から聴くのでは、ステレオ効果を十分に発揮できないでしょう?

 

ならば、むしろモノラル構造にする方が、離れてもボーカールがクッキリ聞こえるなど、メリットを感じる方が多かったりします。

野外では音色の響きより、少し離れても音が均等にクリアに聞こえる方が、周囲のリスナーには好まれるんですね。

 

※参考記事 ▼

『モノラル音声のメリット』そもそもモノラルってどんな意味?音が良いの?

 

そう言ったことから、ポータブルモデルに限っては、モノラル方式モデルが多いのです。

またモノラルだと、スピーカー1個で構成することもできるので、本体のデザインがしやすく、ファッショナブルな製品に仕上げることも可能になります。

 

モノラル方式として代表的なモデルに、JBL CHARGE Essential2があります。

モノラル方式にしたことで、ウーファーとツイーターの2ウェイ構造が可能になり、パッシブラジエーターの容積も大きく取れ、低音から高音までパワフルに鳴り響きます。

出力は40Wと強力。

 

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また野外向きではありませんが、屋内のどこにいても1台で立体音響が聴ける、全方位Bluetoothスピーカーと言うのもありますよ。

本体を部屋の中央に設置すれば、どこでもステレオ的音響が楽しめるものですね。

一定の場所にいなくても、部屋のどこに移動してもOKと言うことで、1台でステレオ再生する一体型モデルの弱点を補っています。

 

 

この全方位360度方式の代表的なモデルでは、SONY SRS-RA3000が有名です。

本体上部にディフィーザーを内蔵し、360度音を拡散させ、部屋いっぱいに音を広げてくれます。

 

80㎜口径のフルレンジスピーカー1基と、ツイーターを2基搭載して、さらにパッシブラジエーターを2基追加することで、迫力ある重低音も再生可能です。

非常に画期的な製品ですが、バッテリー駆動はできないことと、やや価格が高いのが気になる点と言えるでしょう。

 

ソニー 360 Reality Audio認定ワイヤレススピーカー SRS-RA3000 : 360 Reality Audio対応 / Wi-Fi / Bluetooth / 防湿 / Works with Alexa認定 / 2021年モデル / SRS-RA3000

ポータブルBluetoothスピーカーでは本格的なステレオ感は臨めない?

 

 

それではポータブルBluetoothスピーカーでは、本格的にステレオ音響を臨むことはできないのでしょうか?

結論を言うと、左右一体型モデルならば、ステレオ感を味わうことは難しいと思います。

 

何せ、だいたい左右の幅が200㎜程度しかない訳ですから、ちゃんとステレオ感を感じるには、スピーカーの真正面に顔を向けるようにしないといけません。

少しでも聴く位置がズレてしまえば、ステレオ感を感じないばかりか、耳の向きによっては、音が小さく聞こえてしまうこともあるんです。

 

これを解決するには、左右のスピーカーの間隔を広げれば良いのですが、小型がウリのポータブルスピーカーでは無理なこと。

ですが機種によっては、2台同時使用することで左右の距離を広く取り、ステレオ感豊かなサウンドを楽しむことができるんですね。

 

条件として必要なことは、TWSと呼ばれる2台同時再生する機能があることと、同じ機種を2台揃えること

2台同時再生時のBluetoothペアリングは、少々コツが必要なようですが、2台同時にペアリングすることで同期できるようになります。

 

これであなたも、野外でも素晴らしいHi-Fiサウンドを満喫できますよ・・・。

と言いたいところですが、これには多少リスクがあるのを覚悟しないといけません。

 

何と言っても、同じスピーカーがもう1台必要ですから、このために2倍の費用が掛かるので、ちょっと負担になりますよね?

また使用するにあたっては、いつも2台一緒に充電しないといけないので、結構面倒くさいことでしょう。

 

なので私のおすすめは、野外ではステレオで使うことはを諦め、室内での使用に限定されますが、据え置き型Bluetoothスピーカーを使うことです。

これなら初めから2台1組のシステムになっているので、価格的にも安くて、より高音質なモデルが手に入ります。

 

この据え置き型Bluetoothスピーカーとして、一例にEdifier R1280DBsがあります。

このモデルは約100㎜口径のウーファーと、13㎜口径のツイーターを搭載した2ウェイバスレフスピーカーとしたもの。

 

ポータブル型と比較すれば本体は大きいですが、大げさなパッシブラジエーターなしで、ゴキゲンな重低音の再生が可能です。

Bluetoothだけでなく、有線による光と同軸による2つのデジタル入力と、RCAアナログ入力も2つ搭載。

出力は21W+21Wとパワフルですから、迫力は十分感じられることでしょう。

 

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まとめ

 

 

Bluetoothスピーカーで高音質再生を目指すなら、ステレオ方式かモノラル方式か、どちらが良いのか述べました。

手軽に使えるポータブルBluetoothスピーカーでも、単純にどちらが高音質か問われれば、やはりステレオ方式に軍配が上がります。

 

しかし、野外でアクティブにしながら場所を選ばず聴くのなら、モノラルの方が音の取りこぼれがなく、クリアに聞こえることでしょう。

野外にいても、どうしてもリアルなステレオサウンドを聴きたいなら、TWS機能を使い同機種で2台同時再生することで、問題は解決できます。

 

ですが、Bluetoothスピーカーで、どうしても高音質なステレオ再生をしたいなら、ポータブル型より据え置き型をおすすめしたいです。

その方が、ポータブル型を2台揃えるより価格を抑えられるし、充電する手間も必要ないので、満足感は高いでしょう。

自分の使用環境に合わせ、あなたに相応しいBluetoothスピーカーを選んで下さいね。

 

 

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