手頃な価格で購入でき、
リビングでも邪魔にならない大きさで
人気なのがミニコンポ。
この種のオーディオ機器は、
日本で生まれた独特のデザインで、
登場して20年以上の歴史があり、
すっかり市民権を得ています。
日本の狭い住宅事情と、メカに疎くても
オーディオを趣味にできるシンプルさが、
日本人の心を掴んでいるのでしょうね。
その中で、マニアをうならせるだけの
内容を持つ高級志向のモデルもあります。
今回紹介する「Victor EX-HR10000」
も、小さいだけでは満足できない
オーディオファンに向けた製品です。
本機の普及モデルにはない魅力を、
ここでユーザーの口コミレビューと共に
検証してみましょう。
Victor EX-HR10000の魅力はウッドコーンスピーカーとデジアナアンプにある
EX-HR10000はJVCでは最高級モデルで、
それを象徴するように頭にJVCではなく、
かつてのブランドVictorを冠しています。
スピーカーはJVCではおなじみの、
ウッドコーンユニットの9㎝径を採用。
一般のスピーカーはコーンに紙を使いますが、
本機はそのコーンに極薄の木を使い、
原音を追求すると同時に、フルレンジ
ユニットで音場空間を拡大しています。
その結果、飾りのない自然な音質と、
音像の定位の良さを実現しました。
ただ今までのウッドコーンスピーカーは、
音の迫力に欠ける弱みがありました。
それを磁気回路とキャビネットの構造を改良し、
重心の低い豊かな低音再生を実現して、
より音を楽ませることに成功しています。
一方アンプ内蔵のレシーバーは、
デジアナを組み合わせたハイブリッド構成で
これまでと違う、繊細な高音質を提供。
また、3点支持インシュレーターと
強固なシャーシを用いることで、
重低音の振動を抑える構造としています。
かっちりとスピーカーを鳴らして、
しっかりとその響きをサポートする
アンプになっているんですね。
このスピーカーとアンプの性能向上が、
それまでのJVCのミニコンポと違う、
音の良さを奏でていると言う訳です。
また機能として、
K2テクノロジーを搭載しています。
ハイレゾ音源再生に対応してさらに、
CDやUSBメモリーに収録した音源を、
ハイレゾ相当の音質で楽しむことが可能。
さらにBluetoothを搭載して
スマホの音源の再生もできますが、
このワイヤレス音源もハイレゾ的な
高音質で聴くことができますよ。
では、実際の音質と使い勝手は
どのようなものでしょうか?
すでに愛用中のユーザーの皆さんの
口コミやレビューを集めましたので、
いくつか覗いてみてみましょう。
Victor EX-HR10000のユーザー 口コミレビュー
★「憧れていたウッドコーン。その中でもいくつもの機種がありとても迷ったが、折角買うなら・・・と思い、こちらのセットを購入した。そうでないと、もっと上位機種はどれだけ良い音なんだろう?スタンドを付けたら更に良い音が聴けるのか?と思い続けてしまうと思ったので。配線音痴の私でも、20分程度でセットアップ出来た。今はジャズやアコースティックギターのCDを聴いている。こんなにコンパクトなのに、素晴らしい音の広がりで驚いた。このセットがあるだけで、毎日がとても優雅になり、楽しみが増えた♪」
★「以前HR9を使っていたが、それに比べてより音の空間を感じると共に、より密度の高い音を聴かせてくれる。セットものの美点が最大限に発揮されている印象だ。ネットラジオ等を除き、音の良さを素直なまでに追求した素晴らしい製品だと思う。今回ワイドFMに対応しているが、音質は勿論、感度の良さも特筆ものだ。又、蛇足だが、ボリュームもオーソドックスなデザインに変更されたのも好印象だ。」
★「本格オーディオシステム(の端っこ位の品質システム)が使えなくなって、20年くらい。寂しくなって探したら、このミニコンポを発見。記事を読んでこれなら、と思って購入。正直に言って、”ああこんなものか・・・” と思った。もう少しいい音を期待したが、ミニコンポではこれ位がいいとこなんだと。例えば、サイモンとガーファンクルやバロック音楽等々、小規模の繊細な音楽ならそこそこ聴けると思う。音の洪水のようなロックや交響曲など、の大規模な曲の音の広がりや深さを期待するなら止めた方がよい、と思う。」
★「スピーカーが小さいので期待はしていなかったが、いざ購入し聴いたところ、小さいスピーカら迫力ある音質に驚かされた。マンション住まいの為、ボリュームを大きく上げることはできないが、本機に満足している。」
Victor EX-HR10000の評価
EX-HR10000は、
JVCでは定番のEX-HR99をベースに、
主にスピーカーをブラッシュアップした
特別限定モデルと言う位置付けです。
EX-HR99もウッドコーンミニコンポの
上級モデルとして人気ですが、
EX-HR10000はさらにスパイスを加えて
旨味を出したモデルと言えるでしょう。
具体的にEX-HR99と違うところ。
それは・・・。
ユニット後部に、より大型のウッドブロックを装着、
さらにキャビネット内に2種類の響棒を追加設置。
主として、この2ヶ所が変更点です。
さらに詳しくは、こちらのメーカー提供の動画を
ご覧下さい。 ※現在試聴できません
スピーカー内部の素材をより吟味して
組付け方までも変えていますね。
このような改良で、
EX-HR10000はEX-HR99より締まりが良い上に、
一段と低音部が充実した音になっています。
ただEX-HR99の音質もとても良く、
低音を豊かに響かせ高音の伸びもある。
特に楽器1つ1つをクリアに表現する
音質に特徴があります。
ただでさえ、多数のファンがEX-HR99で、
すでに充分満足する実力を持っているんです。
なのにあえてEX-HR10000を選ぶ意味は、
マニアのこだわりの域に達するもの。
こちらを購入するのなら、
その実力を最大限に発揮させるために、
設置など鳴らし方にしっかり
気を使う必要があるでしょう。
そうしないと、
さらに5万円近くも高いお金を払って、
EX-HR10000を買う行為が、単に
自己満足に終わってしまいます。
ミニコンポで究極の高音質を求め、
色々工夫する上級ファンに向けた、
高級コンポシステムだと私は思います。
▼ 現在この商品はメーカーサイトで購入できます
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オリジナルセット以外にスピーカーをビクターの少し昔のモデル sx-500Spiritに変えると、音質が変化します。少し懐かしい音に変化、ソフトで品よく鳴ります。オーディオ歴56年の私が高校生の時に購入したパイオニアのステレオセットの音質と似ているような気がします。ゆったりと音楽を楽しむ時はこのスピーカーで聴きますが、やはりオリジナルセットのスピーカーは切れがよくクリアーで現代的な音質で、これも素晴らしい。この2つのスピーカーはメーカーが同じビクターですが、製作時期はずいぶん違います、しかし古いスピーカーもなかなかの性能を発揮しています。思うに、スピーカーはアンプなどと違って、古いモデルにも味わいがあります。ビクターの技術者さんこの事をじっくり考えて、更なるスピーカーを産み出して下さい。
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青山裕一様、コメントありがとうございます。オーディオが全盛の頃ビクターも数々のモデルを販売し、魅力的な製品が多かったものだと私も思います。JVCケンウッドになってからは元気がなくなり、基本的にミニコンポしか製造しなくなっているのは残念ですね。ウッドコーンスピーカーは確かに魅力的ですが、それぞれ現在発売中のモデルは皆、音が画一的。かつてのビクターブランドのバラコンの復活を、ぜひ願いたいものです。