テレビやパソコンの音を高音質で聴きたいとか、CDプレーヤーだけを持っていて、これに直接スピーカーをつないで再生したいと思っている人は、結構多いと思います。
本来なら、間にアンプを入れないとスピーカーを鳴らせないものですが、意外にアンプを置く場所がない、なんてこともあるんじゃないでしょうか?
そんな場合、本体ボディにアンプを内蔵した、アクティブスピーカーを使うと非常に便利です。
とは言え、ただ音が出るだけで音質が良くないのでは、オーディオコンポとは呼べませんよね?
そもそも低音から高音まで、解像度の高いサウンドを奏でてくれないのでは、わざわざ導入する意味がないと思うんです。
またテレビやパソコンのスピーカーとして使うなら、本体がコンパクトでないといけないし、価格を抑えたコスパの高いモデルであることも重要な要素でしょう。
色々考慮すると今人気の高い、このメーカーの製品がおすすめできるでしょう。
それは「EDIFIERR 1380DB-BR」です。
小型アクティブスピーカーながら、サブウーファーのいらない、豊かな低音が再生できるのが特徴です。
別途にアンプを揃える必要がないことで、デスクトップに設置しても邪魔にならないし、デジタル接続できる上、Bluetooth機能も内蔵しています。
今回はこのEDIFIER R1380DBを、姉妹機「R1280T」との比較もしながら、レビュー評価してみることにしましょう。
そもそもアクティブスピーカーとパッシブスピーカーはどう違う?
スピーカーを駆動して音を出すためには、大きな電力が必要です。
CDプレーヤーなどごく小さな電力しか出せない機器では、とてもではありませんがスピーカーは鳴らせません。
なのでCDプレーヤーとスピーカーの間に、アンプ(プリメインアンプが一般的)を接続して電力を増幅することで、初めてスピーカーから音が出せるんです。
この場合に使われるスピーカーのことを、“パッシブスピーカー” と呼んでいます。
ミニコンポなどシステムオーディオは、アンプを別体で揃えているので、ここで使われるスピーカーはパッシブスピーカーになりますね。
一方 “アクティブスピーカー(別名パワードスピーカー)” は、本体の中にアンプを内蔵しているため、CDプレーヤーと直接つないで大きな音が出せます。
メリットとしては、別途にアンプを用意する必要がないことで、省スペースにすることができますね。
先のパッシブスピーカーはアンプを置く場所が必要ですが、違うアンプと組み合わせることで、好みの音質を作り上げられるのがメリットです。
本格的にピュアサウンドを堪能するなら、やはりアンプとスピーカーは別々にする方をおすすめしますが、省スペース優先ならアクティブスピーカーの方が良いでしょう。
でもアクティブスピーカーを付けるにしろ、やはり音の優れたHi-Fiなモデルが良いし、スペースを取らない小型ボディで、さらに価格が安いなら越したことはないと思います。
そのように考えてみると、小さいのに元気に鳴ると評判の、EDIFIERの1380DB-BRやR1280Tが候補に挙がるのです。
と言うことで、これら1380DB-BRやR1280Tはどんなスピーカーなのか、比較しながら詳細をご覧に入れましょう。
EDIFIER 1380DB-BRとR1280Tの違いとそれぞれの特徴
1380DB-BRは、116㎜口径ウーファーと25㎜口径ツイーターの、2ウェイバスレフ方式アクティブスピーカーシステム。
ボディサイズは、幅152㎜x高さ241㎜x奥行き200㎜と小さなブックシェルフ型です。
重さは2本合計で5.4㎏と、大きさの割には重くなっています。
これはアンプが内蔵されていることと、全体が木製なのが影響しているのでしょう。
サイズの割にしっかりした伸びのある低音を再生し、音量を上げてもボディが共振しない、しっかりした作りがなされています。
アンプ類は右側スピーカーに内蔵し、左側へはスピーカーケーブルで接続します。
小さくても総合出力は42Wあるので、大きさからすればかなりパワーがあるシステムと言えますね。
ボリュームとバス・トレブルのトーンコントロールツマミは、右側スピーカーの側面にあります。
入力端子は、アナログが2系統のRCA端子を装備。
そしてデジタルは、同軸入力と光入力が、それぞれ1系統づつ付いています。
最近のテレビやパソコンからは、高音質なデジタル音源を入力することが可能ですよ。
CDプレーヤーでもデジタル出力できるなら、これらの端子を使って接続できますね。
近頃人気が再燃しているレコードプレーヤーとも、フォノイコライザー内蔵モデルなら、RCA端子経由でダイレクトにつなげます。
さらにBluetoothも搭載しているので、スマホ愛好派には嬉しい仕様になっています。
音量と入力切替はリモコンを使ってできるので、スピーカーと距離を置いたまま操作でき便利です。
一方、デジタル入力はいらないと言う方には、R1280Tの方をおすすめ。
こちらは入力端子がRCA2系統のみで、テレビやCDプレーヤーとはアナログ接続するのであれば、これで十分にこなせます。
スピーカーユニットは、101㎜口径のウーファーと13㎜口径のツイーターを採用。
本体の大きさは、幅145㎜x高さ240㎜x奥行160㎜。
重さは4.3㎏ですから、1380DB-BRと比べ少し小型です。
こちらも木製でバスレフ方式となっており、1380DB-BRと同様に総合出力が42Wありパワフル。
音質はむしろこちらR1280Tの方が、元気で良く鳴る音と定評があります。
リモコンも付き操作性は悪くないので、アナログ音源派の方なら価格が安い分、こちらの方がお得と言えるかも知れません。
それではここで両機の音の実力はどんなものか、あるユーザーの比較録音動画がありますので、見て(聴いて?)いただきましょう。
1つ目は、1380DB-BRと同じEDIFIERの上級機との比較動画、2つ目はR1280Tと他社モデルを比較した動画です。
なるべくHi-Fiな環境でお聴き下さいね。
その方が微妙な音の違いが良く分かります。
協力 DSAUDIO.reviewさん
協力 DSAUDIO.reviewさん
いかがですか。
両機ともサイズの割に、深みのある低音を再生するのが感じ取れましたか?
次に他のユーザーの皆さんは、これらEDIFIERの製品に、どんな印象を持っているのでしょうか。
いくつかレビューを集めましたので、次頁で確かめてみていただきましょう。
EDIFIER 1380DB-BRとR1280Tのユーザーレビュー
★「PC用に使用中。デザインはシンプルだが安っぽさはなく、木目が綺麗。音質はちゃんとした機材を通せば、高音も低音も悪くない。スピーカーのサイドつまみも大きいしリモコンも見易いので、操作で苦労することはない。金額の割には質が良かったのでびっくりしている。中途半端に安いスピーカーを買わないで、コレを買うことを勧めたい。(1380DB-BR)」
★「購入後に気がついたのだが、家族が在住の時にヘッドホンで聴こうと思い、ヘッドホンを挿す場所を探したのだが、見つからなくてとても残念だ。(1380DB-BR)」
★「ウォークマンをつないで、クラシック・ジャズ・ポップスを聴いている。感想は一言で素晴らしい。音量は6畳の部屋には十分だ。音質はクリアだが温かい音。低音・高音の調整ができるが、私にはそのまま調整せずに丁度よいバランスだ。リモコンで音量調整やミュートの操作ができ便利。この値段でこのパフォーマンスで大満足だ。(R1280T)」
★「高音はきれいに聞こえるが、低音は少しくもり気味かな。ベースの音がつぶれて聞こえづらい。悪くはないが特別よいわけではない。値段相応ではないだろうか。PCスピーカーとしては少し大きめだが見た目は悪くないので、インテリアとしてはいいと思う。(R1280T)」
EDIFIER 1380DB-BRとR1280Tのまとめ評価
ここで1380DB-BRとR1280Tを、まとめて評価してみましょう。
両機はオーディオコンポのカテゴリーの中では、最安価格帯のスピーカーシステムです。
それを踏まえて評価するなら、かなりコストパフォーマンスが高いモデル達でしょう。
何と言ってもまずどちらも、ボディはこのクラスに多いプラスチックではなく、しっかりと木で作られ安っぽさがありません。
前面サランネットを外してみると、なかなかの高級感を醸し出してくれるデザインです。
音質に関しては、贅沢を言わなければこれで十分なレベル。
高音の伸びはそれほどある訳ではないですが、低音は本体サイズからすればしっかり出ているし、全域に渡って元気に鳴る感じが良いですね。
上手く設置を行えば、5~6万円程度のミニコンポに匹敵する音が、期待できるでしょう。
とは言え、やはり上級コンポにはかなわない感は否めません。
あくまでテレビやパソコンの音を、1ランク上げたい欲求に応じるレベル内と理解すべきです。
両機の大きな違いは、Bluetoothを含めデジタル接続ができるかどうかくらいで、音質的には大きな違いはありません。
音源にスマホを加えたいユーザーは、1380DB-BRの方が後悔しないでしょうし、デジタル機器は使わないユーザーならR1280Tで十分だと思います。
いずれにしろ両機とも、価格の割に良い音で鳴るアクティブスピーカーなのは、決して間違いではないでしょう。
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