『オリオン SMC-160BT』レビュー評価:安いミニコンポでも重低音が欲しい人におすすめ

今までイヤホン音楽を聴いていたけれど、スピーカー再生に興味を持ち、ミニコンポに食指を動かしているあなたもいることでしょう。

でもどれが良いのか分からないし、予算もあまりないので、高級モデルは買えないと悩んでいるかも知れませんね。

 

もし安いコンポでも重低音が欲しいと思っているなら、こんなモデルを購入候補に入れてみてはいかがでしょうか?

それは「オリオン SMC-160BT」です。

 

ミニコンポの中でも特に小型でありながら、重低音から高音まで元気な音で鳴ると、今話題になっているモデルです。

今回はこのオリオン SMC-160BTを、ユーザーレビューを交えて音質や使い勝手に迫り、評価してみたいと思います。




 

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オリオン SMC-160BTはエントリークラスでもあなどれないミニコンポ

 

 

SMC-160BTは、大阪が本社の中堅家電メーカードウシシャが製造販売する製品です。

同社にはヒットモデル SMC-300BTがありますが、より本機は廉価なモデルになります。

 

エントリークラスだけに出力は10W+10Wで、スピーカーは75㎜径フルレンジユニットを採用。

再生できる音源は、CD・ワイドバンドFM放送・MP3/WMAフォーマットUSBメモリー、そしてBluetoothとなっています。

 

 

さらにアナログ外部入力端子も備えており、フォノイコライザーを搭載したレコードプレーヤーとも接続できるので、アナログレコードを楽しむことも可能です。

オーディオ初心者でも容易に操作できるよう考えられ、あえて機能を抑えた設計になっています。

 

とは言え、好みの音質が得られる5種類のプリセットイコライザーや、重低音を再生するS-BASS、それに小音量時に高低のバランスを補うラウドネスを搭載。

音量や音楽ソースの切り替えなど、基本的な操作は本体の前面パネルで行えます。

 

 

ただ細かい設定変更は、ワイヤレスリモコンを使うことになります。

このリモコンは小さいので、ややボタンが押しづらい点が気になりますが、テンキーが備わっているのでCDの選曲が一発でできて便利です。

 

さて本機の音質ですが、前述のように75㎜径の小さなスピーカーを搭載していることで、一見大したことことはなさそうに見えます。

ところが予想を超えて、見た目以上の重低音を再生するんです。

 

 

またフルレンジスピーカーと言うことで、それほど高音が伸びないのでは?と思いがちですが、意外にも解像度が高く高低のバランスが良いのが特徴です。

その秘密は和紙の手すき技術を用いて、1枚のコーン紙を使いながらも、表と裏で違った性質を得ることに成功。

 

そのため、メリハリのある音質で再生するんですね。

しかもエンクロージャー素材に丈夫なMDFを採用した上に、バスレフ構造としたことで、豊かな低音再生を可能にしました。

エントリークラスながら、なかなか手の込んだ製品になっているのです。

 

では、すでにSMC-160BTを手にしたユーザーの皆さんは、本機にどんな感想を持っているのでしょうか?

いくつかレビューを集めたので、次の頁でご覧いただきましょう。

 

オリオン SMC-160BTのユーザーレビュー

 

★「MP3の再生・Bluetoothの接続ができ、FMラジオが聴けるCDコンポ。リピート機能やランダムモードはもちろん、プログラムモード・スリープタイマーとオンタイマー機能もある。一つ不満をあげるとすると、CDを読み込んでいる音が少し気になるかも知れない。この価格なら音も悪くないと思うが、過度な期待はしない方がいい。いい音を希望するなら高い商品を選んでほしい。」

★「本体ボタンは最低限で、機能操作はリモコン必須となる。操作の反応速はワンテンポ遅れる。リモコンの機能内容はわかりやすいと思うが、基本的な部分の操作はもっとわかりやすい方が良いと思う。低価格でこの音質はとても満足!高音のクリアさはないが、上を目指すとキリがないので良いと思う。プリセットイコライザーやラウドネス、S-bassで好みの音になると思う。」

★「たった11.000円で音は悪くない。実際かなり良い。しかし1つ懸念がある:CDプレーヤーは振動が強い。ときどき音がする。不良品だと思って交換してもらった。しかし違いはなかった。柔らかいクッションの上に置けば、騒音や振動を減らすのに役立つ。FMチューナーの感度はそれほど高くない。強力なローカルFMステーションのみに適している。リモコンのラベルは非常に小さく読みにくい。しかしあまり批判的であるべきではない。たった11.000円。1年以上続くことを願っている。」

★「届いた時に余りにも軽いから、大丈夫かと思ったけど大丈夫だった。重低音が素晴らしい。ズンズン響きわたる。LOUDNESSとS-BASSが付いているので、小音量でもズンズン響く。また残念な点は、USB録音が出来ない。再生専用だ。本体が軽いからボタンを強く推すと動く。ヘッドホンで聴く場合も同じだ。本体を手で押さえよう。この値段で重低音がなんたらかんたら言う人は、もっと高いコンポでも買って欲しい。」

 

 

オリオン SMC-160BTの評価

 

 

ここからは、これまでの情報を踏んだ上で、私がSMC-160BTの評価をしてみましょう。

結論からすれば、1万円そこそこの値段ながら、良くできた商品だと思います。

 

このクラスのミニコンポは、大手メーカーのものでもコストダウン見え見えで、中堅メーカー製品と内容的にぶつかることも多いです。

オリオンブランドを展開するドウシシャも、中堅メーカーになるでしょう。

 

ブランド力で不利になる同社としては、大手メーカー製品とまともに戦うには、独自の機能や音質など他にはない魅力を持たねばなりません。

どうせ安い製品だからと、同額の一体型オーディオやCDラジカセ程度の音質では、見てくれはミニコンポでもきっと売れないに決まっています。

 

そこで本機SMC-160BTでは、他社にない和紙の技術を生かして音質の向上を図ったのでしょう。

結果、明らかに秀でた迫力ある重低音や、フルレンジユニットによる定位の良さを楽しむことができるのです。

 

現代のオーディオシステムに欠かせない、USBメモリー入力やBluetoothに対応していることも見逃せません。

たださすがに低価格に対応したため、犠牲になった部分もあるので、それは知っておいた方が良いと思います。

 

 

それは、本機の裏側を見れば分かります。

本機に使われているスピーカーケーブルは、スピーカー本体と一体になっており、交換することはできません。

またレシーバー本体を残して、他のスピーカーに交換することは可能ですが、スピーカー出力端子はワンタッチタイプで、構造上太いケーブルは使用不可です。

 

 

リモコンは使いやすいものの、ボタンを押しても本体側の反応がイマイチで、レスポンスの遅さにやや不満が募ります。

さらに全体的に重量が軽い上に、高級感が値段相応である点も認識する必要があるでしょうね。

しかしすでに述べたように、音質に関しては価格を超えたレベルのものであり、BGM用として聴く分には十分満足のいくものです。

 

なので、他の高級ミニコンポと比べるのは酷なことです。

今までイヤホンで音楽を聴いていたリスナーが、初めてスピーカーを使うコンポとして選ぶのに、十分おすすめのオーディオシステムであるのは確かでしょう。

 

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