『DENON DP-300F』レビュー:カートリッジ交換可能なアナログレコードプレーヤーの音質とは?

カートリッジが交換可能なレコードプレーヤー
「DENON DP-300F」
音質などを、レビューしてみたいと思います。

 

低価格ながらも高級仕上げの成型キャビネットや、
アルミダイキャストターンテーブルを採用した、
ベルトドライブ方式のレコードプレーヤー。

レコードサイズさえ選択すれば、自動的にアームが動く
フルオートプレーヤーとなっていますね。




 

では、DP-300Fの音質や使い勝手はどんなものでしょうか。

 

すでに愛用しているユーザーの皆さんの声で、
検証してみましょう。

 

★「懐かしい響きに感激した。ベルトドライブと、ストレートアームの良さが出ていると思った。イージーにレコードを楽しむには最高だ。」

★「何の問題もなく、ほぼ毎日1~2時間レコードを聴いている。以前使っていたプレーヤーは手動だったので、オートプレーヤーは便利。価格も大変満足だ。」

★「見た目も質感も満足だが、ダストカバーの角に付いているゴムが、少しずれているのが気になった。それと内蔵しているフォノイコライザーは、レコードに針を落としているにも関わらず、ソースの音が小さくなると勝手にスイッチが切れるようだ。一度パソコンにつないでクラシック曲を録音したことがあるが、曲中の無音部分でプチプチとイコライザーが切れるのが波形で確認できた。」

★「30年ぶりくらいに、レコード復帰した。以前はかなりオーディオに凝っていたほうで、ダイレクトドライブとかトーンアーム形状にこだわっていた。リターン入門機として、今回は購入。特に不満はないので、星4つの評価だ。」

 

さて、いかがでしょうか。

 

最近若い人を中心に、デジタルプレーヤーと同様に、
アナログのレコードプレーヤーに興味を持つ人が増えています。

そんな初めてレコードプレーヤーを購入する方には、
このDP-300Fは良い選択になるかも知れません。

 

安価ながら、自動的にアームが動くフルオート機構は、
手動でレコードを傷付けてしまう失敗を防いでくれます。

昔のレコード全盛時代を知らない方は、この “針を落とす” 操作に
最もリスクを感じるのではないでしょうか。

 

レコードプレーヤーは出力が少なく、
このままではまともな音を出すことはできません。

ですから、フォノイコライザーと言う
ブースターが必要です。

一般のプリメインアンプには、
たいていイコライザーが内蔵されていますが、一部の
デジタルアンプにはそれがないものがありますよね。

 

そこで、このレコードプレーヤーには本体にイコライザーを内蔵、
あらゆるアンプに対応したところは評価できるでしょう。

ただ、音の信号が途切れて無音状態になると、
イコライザーの出力がフェードアウトされる仕様に
なっているようです。

 

この点が、不自然な再生音になることで、
ユーザーの不満を買っています。

使用するアンプに、イコライザーが内蔵されているのなら
これを使い、レコードプレーヤー自体のイコライザーは
スイッチをOFFした方が良さそうですね。

 

また本機は、アームの先端を外して、
カートリッジが交換できる本格仕様になっています。

 

カートリッジを交換して、音の違いを味わうのもオーディオの
一つの楽しみですが、カートリッジ自体高価なものなので、

本機の価格からするとわざわざ買ってまで交換することは、
あまりおすすめできません。

 

付属するカートリッジは
オーディオテクニカ製であり、高品質なものです。

ジャズやロックなどポップな合う明るい音質なので、
まずは、このまま使用するのが良いのでは?と私は思います。

 

いずれにせよ、エントリークラスの製品ですから、
完璧を求めるのは少し酷でしょう。

 

気軽にレコード再生を楽しみたい、アナログ初心者に
相応しいレコードプレーヤーとしておすすめします。

 

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