『FX-AUDIO- TUBE-04J』レビュー・評価:真空管ハイブリッドアンプの音質とは?

 

近頃はプリメインアンプと言うと、
トランジスタアンプに並んで
真空管アンプに人気があります。

しかもパワーアンプ部をデジタルにした、
真空管ハイブリッドアンプが
特に注目されているんですね。

 

ただその主役は、
“中華アンプ” と呼ばれる中国メーカー製品
に集中しています。

正直私は、そもそも中華アンプ
と言うものをあまり信用していません。

 

価格が安いだけで、まともに
使うことなんてできないのでは?
と思うのです。

でもFX-AUDIO-と言うブランドは
ちょっと他とは違うニオイを感じ、
興味を持っています。

 

そこで今回は、このブランドの
真空管ハイブリッドアンプ

「TUBE-04J」をユーザーレビュー
で音質など評価してみようと思います。




 

CONTENTS

FX-AUDIO- TUBE-04Jは日本の息が掛かったモデルだった

 

 

TUBE-04Jは製造をFX-AUDIO-が担い、
販売を大阪に本社があるNFJ
(ノースフラットジャパン)が行っています。

 

他の中華ブランドの製品とは違い
本機は設計をNFJが関与した、

日本の息が掛かった
“ハーフ中華アンプ” なのです。

 

プリアンプ部に真空管を使い
柔らかでふくよかな音を味付けし、

パワーアンプ部をデジタル化して、
小型で大きなパワーを得ています。

 

真空管は一般に入手しやすい64K管を用い
パワーアンプのICはヤマハ製を使用して、
日本のニオイをさせているんですね。

他にもパナソニック製の
チップも使われています。

 

TUBE-04Jの “J” と言う文字は、
きっとJapanを指しているのでしょう。

 

出力は12W+12Wで
SPインピーダンスは4Ω~16Ωまで対応、

たいていのスピーカーは
パワー不足にならないと思います。

 

本体底部にはゲインスイッチが備えられ、
接続機器との入力音量調整が可能です。

入力はRCA端子一系統のみで、
トーンコントロール機能はありません。

 

小型で低価格と言うことで、
シンプルなレイアウトになってますね。

スピーカー端子も一系統のみですが、
バナナプラグには対応。

 

ちなみにデジタルアンプであることで
消費電力が非常に少ないため、
DC12V2AのACアダプターで稼働できます。

ACアダプターは付属していないため、
別途に購入しないといけません。

 

一般に冷たく硬い音のデジタルアンプと、
まろやかで柔らかな音の真空管アンプの

ハイブリッドである本機は、
実際にどんな音質なんでしょうか。

 

ユーザーさんのレビューを集めたので、
確かめてみましょう。

 

FX-AUDIO- TUBE-04Jのユーザーレビュー

 

★「既存の商品から脱却できる、驚きの音質ではない。きれいで柔らかいが音に厚みはない。TUBE-00Jの方が価格も安く、音質変化の可能性も高い。真空管とOPアンプの交換、ラインアンプなのでつなぐアンプで楽しめる要素は大きい。真空管は交換した方がいい。」

★「2万円クラスのアンプと比べてリモコンがない。デジタル入力がない。出力が弱い。入力が一系統のみ。その代わり値段が1/3。音場が広い。真空管で音質の変化を楽しめる。省スペース。気になった点は、真空管が思ったより光らないこと。光っているのは演出用のLED。付属の真空管は補修用と考え、6J1P辺りにさっさと変えた方がいい。出力は弱いと言っても、ブックシェルフ型を10畳間程度で使うには十分。D/Aコンバーターを使えば光デジタル入力ができ、セレクターを追加すれば入力の少なさがカバー出来る。」

★「ボリュームつまみを最小にして電源を入れたら、まだ音信号を入れていないのに接続してある8Ωスピーカーから、1.2秒間隔でプツップツッと言う。音信号を入れてボリュームを上げても音が出ない。それどころか、電源onのLEDや真空管を照らすLEDも点灯していない。試しに、真空管の脚を磨いたり他のものに替えたりACアダプターも替えてみたが、全く変わらない。で、返品。」

★「最初に付いていた真空管は中国製だったが、真空管のヒーター部の光り方が左右で違うのが気にかかり、ネットでお薦めだった米GEに替えた。スピーカーであまりボリュームを上げると歪むが、ヘッドホンでは歪まずに聴ける。通常の音量で聴く分には丸みのある低音と伸びのある高音が出る。とても7000円程のアンプとは思えない音だ。スイッチを入れた後のウォーム時間を気にしないのなら、買って損はない。」

 

 

FX-AUDIO- TUBE-04Jの評価

 

ここからは
私がTUBE-04Jの評価をして
まとめてみたいと思います。

本機は超小型ボディでありながら、
1つのプリメインアンプに
上手く収めた製品と言えます。

 

真空管とデジタルのハイブリッドなど、
そう言うアンプはそれほど機種が少なく、
とても興味をそそられますよね。

これが1万円を切る価格で手に入るなら、
思わず衝動買いしてしまいそうです。

 

出てくる音は
デジタルっぽさがなく真空管らしい、
とげのない優しい音質です

 

割と中低音に重心が寄った音でもあり、
デジタルアンプにある
ドンシャリ系のそれとは違います。

 

でも低価格の影響もあってか
完成度が今一つで不具合が出やすいし、

耐久性もどれほどあるのか、
未知の部分も多いと思います。

 

実用的に使うなら、少々高くても
日本メーカー製のモデルの方が、
ずっと無難に使えてお得でしょう。

入出力端子も日本の製品の方が多く、
拡張性は高いです。

 

ただ考え方によっては、オーディオは
実用性だけで語られるものではなく、
非常に趣味性が高いものと言えます。

所詮は道楽の一つなんですよね。

 

だとすれば完成度などは二の次にして、
ユーザーが楽しいと思えばそれで良し
とすべきものかも知れません。

 

とは言え、メインで使うには
やはり厳しいモデルだと思います。

 

真空管とデジタルの融合した音に
興味がわいてしまった方なら、

サブシステムとして
試してみる価値はあるでしょう。

 

本機には6ヶ月間のメーカー保証があるので、
そんなに品質を疑う必要もありませんしね。

 

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