『ミニコンポ Victor EX-HR99』レビュー評価:設置方法の工夫でウッドコーンの音質がはるかに向上!

 

かつてはオーディオが好きで、コンポを集めていたんだけど、歳を重ねて断捨離をしたため、まともに音楽を聴いていない人もいることでしょう。

それが何かのきっかけで “音” を思い出し、最初からオーディオをやり直したいと、望むようになったなんて話を聞くことがあります。

 

ならばそんな方は、今さらバラバラにコンポを集めるのではなく、システムコンポを始めてみると良いと思います。

つまり場所を取らない、ミニコンポに食指を動かすのがおすすめです。

それも、オーディオ初心者が購入するリーズナブルなモデルではなく、ある程度ピュアオーディオに精通した人向けのハイクラスなもの。

 

例えばこんなモデルなど、相応しいのではないでしょうか?

それは「Victor EX-HR99」です。

 

Victorと聞いて、懐かしいと感じたあなたなら注目して下さい。

今回は、このVictor EX-HR99をユーザーレビューを参考に、その魅力を検証/評価してみましょう。




 

Victor EX-HR99の特徴

 

 

EX-HR99を見て気付くのは、製品にVictorの冠を付けていることだけでなく、ミニコンポながら10万円を超える価格であること。

JVCだったら、値段が高いだけで終わってしまいそうですが、Victorだと、10万円超えもあるでしょうと思わせてしまうんですよね。

あなたがもし50歳を超える方なら、きっとピンと来るのではないでしょうか?

 

本機は、ある程度オーディオを知るユーザーに向けて、中身は時代に沿ったデジタルアンプ構成ながらも、操作性は比較的アナログ的です。

Bluetoothを備えスマホ音源を再生できたり、同軸と光の2つのデジタル入力端子もあるので、PCやTVとも接続できるのは現代風。

ハイレゾ音源も再生が可能です。

 

 

ですが、CD再生を優先させたレイアウトデザインが、かつてのオーディオファン好みの製品と、アピールしているように見えるのです。

また、フォノイコライザーこそ内蔵してませんが、RCA外部入力端子を備えています。

 

イコライザー付きレコードプレーヤーを繋げば、アナログレコードも楽しめるんですよ。

長時間音楽を聴きたいユーザーのために、FMワイドバンドチューナーやUSBメモリー入力端子も搭載。

さらにそのUSBメモリーを使って、CDやFM放送を録音することもできるので、CDライブラリーを作ったり好きな番組を後から楽しんだりできます。

 

音質調整は残念ながらリモコンでしか行えませんが、音量は本体の大きなボリュームツマミで行えます。

アナログ派には嬉しいところですね。

それに加え、本体サイドパネルやスピーカーデザインなど高級感があり、ミニコンポらしくなくて所有欲をそそられます。

 

Victor EX-HR99はウッドコーンにこだわるユーザー向けコンポ

 

 

EX-HR99の注目すべき大きな特徴は、何と言ってもウッドコーンを使った、フルレンジスピーカーにあると思います。

一般のペーパーコーンとは違い、まろやかな音質で鳴るところが魅力ですね。

 

ただ、以前の製品では中高音は良いのだけど、低音域が物足りないとの評価がありました。

そこで本機では、ウッドコーンとしては大口径の90㎜ユニットを使い、マグネット後部に大きなウッドブロックを装着して低音を増強しています。

 

 

またキャビネット(エンクロージャー)は、縦横寸法より奥行寸法をうんと長く取り、容積を大きくしたバスレフ方式を採用。

低音エネルギーを多く排出することに成功して、これまでのウッドコーンコンポのファンの不満を解消しました。

 

 

フルレンジユニットながら低音から高音まで、バランスの良い音でウッドコーンの持ち味を堪能できます。

これらのシステムにより、リアルな2cステレオを感じ撮れるのです。

 

ところでEX-HR99には、特別仕様モデルEX-HR10000があります。

HR10000は見た目HR-99と全く同じですが、目に見えない部分の一部を仕様変更し、再生音に細かい変化をもたらしています。

 

その変更箇所は、マニアでないと理解が難しい部分なので、今回の記事の中では触れませんが、それだけHR-99はマニアも目を引くベースモデルなのは確かでしょう。

なお、HR99HR10000の詳しい相違点は、こちらの動画から。

 

 

そのHR-99をブラッシュアップしたHR10000ですが、特別限定モデルと言うこともあり、現在は手に入らない状況になっています。

少々残念ですね。

 

ではEX-HR99の実際の音質と、使い勝手はどんなものでしょうか?

すでに愛用しているユーザーの皆さんのレビューで、探ってみることにしましょう。

 

Victor EX-HR99のユーザーレビュー

 

★「ウッドコーンのイメージが大きいとは思うが、やはりバイオリンやチェロなどの弦楽器の音がとてもいいように思う。もっぱらこれまで聴くことがなかったバロックなどクラシックばかり聴いている。ミニコンポで10万円超は正直高いと思うが、音や木の質感から買ってよかったととても満足している。」

★「フルレンジ小口径スピーカーとは思えない表現力だ。低音もそこそこ出ているし、ボーカル等中音域のニュアンスもタップリ。高音域にも伸びを感じる。リモコン操作等に使いづらさはあるが、ミニコンポとして考えた場合、その音質の点で完成度は素晴らしい。しかし、裏を返せば所詮はミニコンポ。ウッドコーンスピーカーのバランスの良さは確かに素晴らしいが、大口径のスピーカーシステムにかなわないのは当たり前。過剰な期待を持つと失望する。なおUSBメモリーへの直接録音機能はパソコンを使わなくてよいので、大変便利だ。」

★「なにしろリモコン操作が難しい。説明書も丁寧ではなく、不親切で解りにくい。マニアではないので音の判断はできないが、それ以前の問題として操作が解りにくい。マニア向けの説明書ではないかと思ってしまう程だ。古くからあるビクターのブランド、そしてケンウッドのブランドにひかれて購入したが残念だ。音は悪いともいいとも思っていない。

★「音の良い点:丁寧な感じの音。高音がつんざかない。歯切れが良い中音と低音。分離しているということだけでなく、音数が多くてうるさく感じていた曲などが聴きやすくなった。低音は “AHB(重低音)” をオンにして、”(バスコントロールを)+1″ にすれば自分には最適。スネア連打の音とか心地良い。ヴォーカルがしっかり聞こえる。きちんと正面に構えて聴けば、色々な場所から聞こえてくる。音の悪い点:迫力不足感。鳴っている空間のサイズが小さく感じる。高音は思ったよりシャリッとしている。(シャリは好きだけど、もう少し分離して聞こえてほしい) “K2” 効果がちょっと予想と違ってがっかり。オンにすると、誰でも違いがわかるだろうというレベルで加工されてしまう。疑似ハイレゾ化は、曲によって向き不向きがある、音質変更スイッチって感じの使い方になる。」

 

Victor EX-HR99の評価

 

 

以上を踏まえ、ここからは私がEX-HR99を評価してみましょう。

本機はまさにミニコンポですが、JVCケンウッドが力を込めて開発した製品です。

 

実力を存分に発揮させるには、それ相応の鳴らし方が必要だと思います。

左右のスピーカーは、上の写真のようにレシーバーに近付けて置くのではなく、ある程度離した方が(1m~1.5m程度)、定位の良い2chらしいサウンドが楽しめます。

 

また小型スピーカーとは言え、キレの良い重低音を再生するには、しっかりしたインシュレーターやスピーカースタンドを使うと良いでしょう。

これらはお好みのものを使っても効果は出ますが、別売の専用スピーカースタンドを使えば、デザイン的にも美しくておすすめです。

同時にスピーカーの振動を伝えないように、レシーバーも丈夫なラックや台の上に置くのがベターです。

これらのことをクリアさせれば、メーカーの主張する、スピーカーを楽器が鳴っているよう音で再生させられる訳です。

 

確かに耳を傾けると、生楽器がそばで鳴っているように感じるし、ウッドコーンの得意な中音でボーカルが引き立ちます。

重低音もちゃんと再生しますが、量感たっぷりとは言えずスケール感は少な目なので、ジャンルを問わず大編成のサウンドは苦手です。

その代わり、小編成の室内楽やジャズピアノトリオ、またはソロ楽器演奏ならリアルに聞こえます。

 

どうしてもスケール感ある重低音が欲しいのなら、サブウーファー端子を利用してサブウーファーを繋げば、迫力ある音に変化するでしょう。

そんな本機の味付けからすると、初めてコンポを購入するオーディオ初心者よりも、ある程度オーディオに慣れた経験者の方が、良さが分るでしょうね。

一度はオーディオから退いたけど、再び音楽を聴いてみたいと思っているあなたなら、検討すべきコンポと言えるのではないでしょうか。

 

2


または

3

3スピーカースタンド 2本1組 LS-EXHR99

 

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