『Nobsound 6P1』真空管アンプの入門機をレビュー評価する!

 

“真空管アンプはなぜ音がいい?”

 

最近良く聞かれる質問です。

それは簡単に言うと、
耳に心地良い音を奏でるからです。

 

真空管はトランジスタに比べて、
電気効率が悪く取り扱いも少し面倒で、
気軽に音楽を聴くには少し不利。

ですから、現在では
一般的にトランジスタ式のラジオや、
オーディオアンプが普及しています。

 

でも、オーディオと言う趣味の上で考えると、
その独特な音質にハマるファンは多いんですね。

初心者にも、アナログレコードとともに、
真空管アンプが注目されているんです。

 

日本では多くのアンプが、
デジタルアンプを含むトランジスタアンプが、
幅を占めています。

ですが、
ロシアなどヨーロッパや中国では、今も普通に、
真空管アンプが製造されているんですよ。

 

そこで今回は、
真空管アンプの入門機に相応しい
低価格の製品を紹介したいと思います。

 

それは、「Nobsound 6P1」
真空管プリメインアンプです。

 

このアンプを、ユーザーレビューを基に
評価してみましょう。




 

CONTENTS

Nobsound 6P1は真空管アンプの入門機に相応しい

 

 

Nobsound(ノブサウンド)と言う名前は、
日本のメーカーのように聞こえますが、
紛れもなく中国のメーカーです。

その中で6P1は、シンプルな
シングル式回路を採用しています。

 

回路が複雑ではなく、
使っている真空管も少ないことで、
パワーは6.8W+6.8Wと控えめ。

 

その代わり価格を抑えることができ、
オーディオ初心者にも購入しやすいです。

 

これがプッシュプル式回路のものだと、
トランジスタアンプ並みの出力を得られますが、
使う部品が多くなり価格も高くなるのが難点。

パワーアンプ部の真空管の交換など、
初心者では手に負えない部分もあるんです。

そこで、6P1のようなシングル式アンプの方を、
私はおすすめしています。

 

本機の魅力は、まずは
そのデザインにあると思います。

 

電源を入れると、
オレンジに光る真空管に心が癒されるし、

音楽再生時に振れるパワーメーターも
見ていて楽しいですね。

 

真空管独特の音質は、古い時代に録音された、
アナログレコードの音源に良く似合います。

 

最近の真空管アンプは昔のものとは違い、
音質をブラッシュアップしているので、

CDを再生しても違和感はないですが、
相性からするとやはりレコードの方が上。

 

サイズは幅260mm・奥行きは215mm、
高さは150mmと小さいので、
デスクトップでも邪魔になりません。

使っている真空管は、
5Z4Px1本・6H8Cx2本・6P1x4本と、
全部で7本使用します。

 

真空管はトランジスタと違って寿命があり、
いずれ交換の時期がやって来ます。

しかし毎日2時間ほど使用しても、
7年くらいはだいたい持つので、
それほど神経質になることはありません。

 

入力は一系統のみ。

CDプレーヤーかレコードプレーヤーを、
接続することになりますね。

レコードプレーヤーをつなぐには、
フォノイコライザー付きのプレーヤーを使うか、
アンプとの間に単体のイコライザーを介します。

 

スピーカーの出力も一系統のみで、
出力インピーダンスが8Ωとなっているので、
同じ8Ωの機種を使用することが必要です。

ただし、内部に4Ωの出力ラインがあるので、
変更して4Ωのスピーカーを使うことは可能。

 

ただその場合、スピーカーの音圧は、
90dB以上の高能率モデルを使うことを
推奨しましょう。

音圧レベルが低いと、音量不足に
なるかも知れないですからね。

 

では、音質や使い心地は
どんなものでしょうか。

次の項で、ユーザーレビューを覗いてみて、
後で、それを基に私が評価したいと思います。

 

Nobsound 6P1のユーザーレビュー

 

★「ジャズを中心に音楽を楽しんでいる。今までデジタルアンプの音源だったので、今回初心者として、当該真空管アンプを購入した。音質調整がなく、CDからそのままインプットで聴いている。きれいな音だ。こんな音が出ると後戻りできない。真空管を色々変えれば音質も変わると言われているが、当該品付属の真空管でも自分は満足している。」

★「商品の到着状態(梱包方法)は完璧だった。セットし電源を入れ、半日エージングを行った。肝心の音だが、まだ真空管が落ちついていないので確定はできないが、CDプレーヤーでジャンルを決めないで聴き比べをしたところ、音域は狭く中低音の再生がいまいちかな。低価格のシステムコンポよりは音楽的に伸びがあり、ポピュラーな曲なら十分音楽を楽しめる。またスピーカーを高能率なものに換えたところ、音域が増したような印象を受けた。コストパフォーマンス的には、最高の出来だと思う。」

★「開封後説明書が無く、びっくりした。初心者としては、万が一真空管が切れたときのパーツが問題。」

★「取説が一切なく、不安を持ちながら真空管7本を挿入したが、無事音が出た。梱包は頑丈で安心した。音は高音の伸びが素敵だ。低音はそこそこだが、JAZZオンリーで聴いているが、CDよりレコードの方が趣がある!!ノイズはほとんど気にならなかった。」

 

Nobsound 6P1の評価

 

6P1の音質は、高音の伸びに特徴があり、
一言でいえばキレイな音でしょう。

 

私達の世界では、周囲から聞こえる音に、
“倍音” と言う成分が含まれています。

これはオーディオの業界では、
難しい言葉で “高調波歪み” と呼ぶのですが、
これは本来の音を濁らせてしまうもの。

 

ただ、真空管アンプからも出るこの歪みの中でも、
特に音質を悪くする、“奇数次高調波歪み”

トランジスタアンプより少なく、
これが心地良く聞こえる要因になっています。

 

これこそ真空管アンプの音の魅力で、
本機もこの傾向にある音になっています。

全体的に6PIの音がキレイに聞こえるのは、
正にそのせいだと思いますね。

 

低音の量感の豊かさは、
他の真空管アンプと比べて弱いようですが、

中高音の良さの方を重視する人なら、
気にならないかも知れません。

 

また取説が一切ないのは、
初心者に取って不安になる要素ですが、

操作そのものは難しくないので、
いじって行くうちに使い慣れるでしょう。

 

長時間の使用でも聴き疲れしないのも、
本機の特徴ですから、

お持ちのコンポとは別のシステムを構築して、
聴き比べするのも面白いですね。

 

手軽に手に入る価格帯のアンプなので、
試しに真空管アンプを仲間に入れるのも、
オーディオの楽しみと言えると思います。

 

※この商品は、現在販売されておりません

 

 

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