【今こそ ピュアオーディオをおすすめしよう】組み合わせコンポの選び方

 

オーディオ好きなあなた、あなたはどんな構成の
機材で音楽ソースを再生していますか?

アンプやCDプレーヤー・レコードプレーヤーなど、
各機器が分かれたオーディオコンポ
スピーカーを鳴らし楽しんでいるのでしょうか。

 

それとも、
スマホやウォークマンなどのデジタルプレーヤーを使い、

ダウンロードミュージックをイヤホン・ヘッドホンで
ひとり独占して聴く派でしょうか。

 

その昔、システムコンポが流行った時代の後、
オーディオ不況がやって来て、

いくつものオーディオメーカーが
姿を消したりメーカー同士が合併したりしました。

 

それからと言うもの、音楽は
イヤホンを使ったパーソナルオーディオが主流となり、

まともなオーディオコンポは、
一部のマニアの趣味商品と化してしまいましたね。

 

ところで最近、「ピュアオーディオ」と言う
言葉が浸透しつつあります。

 

ピュアオーディオとは、
いったいどんな意味なのでしょうか?

今までのオーディオコンポとは違う、
オーディオ製品を指すのでしょうか?

 

今回は、このピュアオーディオに付いて
触れてみたいと思います。




 

CONTENTS

ピュアオーディオとは?(ピュアオーディオの定義)

 

オーディオメーカーはオーディオ不況の後、
何とか持ち直したいと躍起になりました。

その1つの回答が、
「ホームシアターオーディオ」です。

 

2000年頃からテレビがデジタル化され、
液晶大画面で音楽番組や映画が楽しめるようになり、

同時に音も迫力あるサウンドで楽しみたいとの声が
聞かれるようになったのです。

 

そして映像を補完する意味で、
新しい機器が開発されるようになりました。

過去に主流だった2チャンネルアンプが4チャンネル化され、
音の味付けもデジタルに合わせ誇張されたものに。

 

スピーカーは2本から4本に増え、
さらに中音域や重低域を充実させるため、

センタースピーカーやサブウーファーを追加した
5.1チャンネルシステムも登場しました。

 

そのおかげで音像の広がりが増し、
全体的にドンシャリな音質が
迫力ある映像の手助けをしたのです。

音はまさに作られた、人工的な
サウンドになってしまったのですね。

 

それでも一部のファンの中では、以前のように
映像のない純粋なオーディオサウンドを聴きたい
と言う根強い意見もありました。

 

そんな人たちが提唱した言葉が、
「ピュアオーディオ」と言う訳なんです。

 

ピュアオーディオは昔ながらの2チャンネル構成で、
臨場感よりも音の定位や音質そのものを優先した、

素朴な音を楽しもうと言うコンセプトからできた
オーディオ用語なんですね。

 

ピュアオーディオのコンポの組み合わせ方

 

 

ピュアオーディオは
熱心なオーディオファンが定義した言葉なので、
高価で特別な機材が必要だと思うかも知れません。

しかし、それは違います。

 

ピュアオーディオの “ピュア(pure)” とは、
「純粋」と言う意味を持つのです。

 

純粋に素直に音を楽しむための音響、
と言えるでしょうか。

映像がなく、自然な音質を楽しむべく
デジタル的に音を加工しない、
機材もできるだけシンプルな構成にする。

 

揃える機材としては、まずは中核となるプリメインアンプ
(FMチューナーの付いたレシーバーでも良いでしょう)に、

CDプレーヤーまたはレコードプレーヤー、
そして2本のスピーカーがあれば良いでしょう。

 

シンプルな構成で、楽器の音色や
ボーカルを楽しめる機材を揃えればそれで十分。

 

映画を観ながらゲームをしながらではなく、
じっくりと音だけを楽しむ、
それがピュアオーディオの基本なんですね。

アンプとCDプレーヤー、そしてスピーカーがあれば
それで立派にピュアオーディオが楽しめる訳ですから、
例えばミニコンポにだって可能ですよ。

 

もし、あなたが各機材をバラバラに選びたいのであれば、
まずスピーカーを先に選ぶと良いと一般に言われます。

オーディオコンポの中で、スピーカーが
音質に最も影響を与えるからでしょう。

 

それから、アンプ・CDプレーヤーまたは
レコードプレーヤーの順だとか。

しかし、私の長年のオーディオ経験では違います。

 

私の考えでは、
一番最初に選びたいのは “アンプ” です。

 

先ほど述べたようにそれ程高価なものでなくて良く、
2チャンネルのプリメインアンプで十分なのですが、
選ぶ機材の中では最もコストを掛けるべきと思います。

まずしっかりしたアンプを選べば、音の出口である
スピーカーの本領が発揮されることでしょう。

 

また、のちに違う音を楽しみたくなってもアンプはそのままで、
スピーカーを換えれば一番音の変化を感じ取ることができるはず。

スピーカーをそのままでアンプだけ替えても、
あまり音の違いを感じるものではありません。

 

かと言って、最初に高価なスピーカーを購入し、後で音質に
不満が出たところでさらにハイグレードスピーカーに買い替えても、
アンプの実力が追いつかず不満が解消できないかも知れませんよ。

 

私がおすすめするオーディオコンポのコストの掛け方は、
アンプ>CDプレーヤー>スピーカーの順です。

 

でもこれはあくまで個人の好みですから、
これが絶対良いとは言い切れないので、
最後はあなたの耳の判断にお任せしましょう。

断言できるのは、
「ハイグレードオーディオ」≠「ピュアオーディオ」
と言うことです。




ピュアオーディオは、ジャズやクラシックと相性が良い

 

ピュアオーディオは楽曲そのものに酔いしれたり、
音がもたらす雰囲気を楽しむと言うより、

楽器の音色やボーカルの美しさを優先して味わうのが
本筋と私は思っています。

 

それを前面に押し出すようにレコーディングされている
音楽ジャンルが、ジャズだったりクラシックだったりします。

これらのジャンルは、不自然な
味付けの音作りはしません。

 

昔からあまりマルチチャンネルにはこだわらず、
ステレオでは2チャンネルだし、ステレオ時代に入っても
モノラルでレコーディングされたりもしました。

 

なので、オーディオマニアを自称する人は、長年
2本スピーカー構成で音楽ソースを楽しんでいます。

オーディオマニアにジャズやクラシックファンが多いのは、
こうした背景があるのでしょう。

 

ところで、音の出口をスピーカーではなく、
イヤホン・ヘッドホンでCD・レコードを聴くのは

ピュアオーディオにはならないのか?と言う
質問を受けたことがあります。

 

ピュアと言う言葉の意味からすれば、ヘッドホンで聴いても
ピュアオーディオであることに間違いはありません。

ただ、色んな楽器・人の声もそうですが、
人の耳に音が届くまで空気を響かせてこそ、
本来の音色が味わえるものなんです。

 

できることなら、やはりスピーカーを通じて
音楽ソースを楽しむ方が、よりピュアに聴けるのでは?
とあなたにお伝えしたいと思います。

 

 

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