『marantz M-CR611』レビュー評価:ハイレゾ対応ネットワークCDレシーバーの音質とは?

これ1台でハイレゾはもちろん、あらゆるソースを再生する
ネットワークCDレシーバー、
「marantz M-CR611」をレビュー評価しましょう。

 

この製品はM-CR610の新型で、基本パーツの
グレードアップを図り、高音質化を目指したモデルです。

本機1台で、ハイレゾ・ネットラジオ・MP3・スマホ、
そして従来のCDやFM/AMも楽しめ、また60W+60Wの高出力
アンプまで内蔵する、プレミアムなネットワークレシーバー。

 

FM/AMチューナーは、新たにワイドFMに対応。

 

スマホやタブレットとの連携を深めるため、
BluetoothやNFCペアリング、
さらにAirPlayまで使用可能になりました。




 

コンパクトなのに、
魅力をたっぷり備えていそうなこの製品、
実際にどんな音質なのでしょうか。

 

すでに使っている、
ユーザーの皆さんのレビューを基に検証、
評価してみましょう。

 

★「机の上に置いた本機と一緒に、スピーカーは小型JBLでCDを聴いている。机の下にはパイオニアのサブウーファーを置いてある。小さな音でも大きな音でも、もの凄くキレイで素晴らしいの一言だ。後はFM/AMを聴いたり、たまにスマホの音源をBluetoothで聴く程度なので、私にはもったいないほどのスペック。この金額で手に入るオーディオの中では、ピカイチに気に入っている。ボディの質感もさすがで、天板のピアノ塗装のような黒も良い。」

★「音質の9割以上はスピーカーで決定すると私は思っているが、このレシーバーはよほど低能率なスピーカーでない限り、十分に駆動する力を持っている。スピーカーはQアコースティックのコンセプト20を持っているが、輪郭のクッキリしたレンジの広い心地良い音を出してくれる。」

★「買って後悔した。1ヶ月間使わずして久しぶりに電源を入れたら、USBが全く反応しない。再生しても途切れ途切れ。FMチューナーの感度も悪すぎる。」

★「この価格帯ではとても良いと思うが、Wi-Fiが度々つながらなかったり、USBを認識しないなど不安定だ。ソフトでの制御なので仕方がないと言えばそれまでだが、もう少しデバッグして完成度を高めて欲しいのが本音だ。でも調子が良い時は、凄い良い音だと思う。細かいことを気にしなければ、おすすめだ。」

 

さて、いかがでしょうか。

 

このコンパクトなボディに、60Wもの出力のアンプを内蔵した上で、
デジタル音源だけでなく、以前からのCDやFM/AMまで聴けると言う、
大変欲張ったネットワークレシーバーになっています。

 

これだけのことなら他社でも似たような製品がありますが、
この中でもマランツは、独特の個性を出そうと努力していますね。

低音や高音をあえて強調してデジタルっぽい音色の製品が多い中、
クッキリと明るい素直な音質を特徴としています。

 

比較的低価格帯の製品でありながら、じっくりと聴き込んでみたい
ユーザーの気持ちを受け止めた音作りに好感が持てるのです。

 

ただ、デジタル再生に関する完成度が
もう一歩なところが、今後の課題となるでしょう。

ネットラジオが途切れたり、USBを
認識しない時があると言った部分です。

 

これはハード面だけでなくソフト面での問題でもあるので、
なかなか難しいところなのかも知れませんが、
PCオーディオのメリットはもう世間では周知の通り。

 

一刻も早く安心してデジタルオーディオが
堪能できるよう、企業努力を願いたいものです。

 

細かい点で不満は残るものの、純粋にオーディオ製品として
評価するなら、正に高音質を奏でるモデルとして、
初心者から中級者までおすすめのレシーバーと言えるでしょう。

 

また、高級感あるデザインも評価に値する
部分として、購入ポイントになると思います。

 

M-CR611は、このたびM-CR612に進化しました

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