洋酒の樽材をエンクロージャーに使用した、
緻密な音を奏でるピュアモルトスピーカー
「Pioneer(パイオニア) S-A4SPT-VP」
の音質を、ユーザーレビューで評価してみたいと思います。
サントリーウィスキーの醸造材料を利用して話題になり、
最新のスピーカーにはない深い味わいを醸し出すと
評判になっている2ウェイスピーカーシステムですね。
では、もうずっと愛用しているユーザーの皆さんの
レビューを元に、S-A4SPT-VPの魅力を探ってみましょう。
★「低音をボンボン鳴らすスピーカーではないが、今まで聴こえて来なかった音を再生してくれることに驚いた。アンプはSHARPのSM-SX10を使用しているが、アンプの特性を素直に出すので、アンプを変えただけで音が大きく変わる。」
★「小型なのにずっしり重く、素材の良さ・作りの良さを感じ、出て来る音も地味ながら艶っぽくしっとりとしている。高音は艶があるものの、鋭さはなくて耳に優しい。中音はややこもった感じもするが、しっとりしている。低音は見た目より良く出るが、ややぼやけている。自分としては満足。」
★「エイジングに時間が掛かり、個性の強いスピーカーだ。曲によって得手不得手がある。ボーカルが遠く、高音がかなり奥にある。中音がその手前。低音が前面に出て、全体的にはこもった感じだ。」
★「サントリーのウイスキー樽を使っているので、何となくふくよかなウィスキーの良い香りがするのが嬉しい。エイジングはまだ完全にできていないが、このサイズにしては高中低音そこそこ出ていると思う。決してガンガン鳴るタイプではなく、落ち着いて聴ける感じだ。大人しめだが、解像度・分解度もありそうだ。」
では、色々と語ってみます。
冒頭にも記述した通り、ウィスキーの樽材を使用して、
緻密な音作りを目指したスピーカー。
新品を箱から取り出すと、ほんのり
ウィスキーの香りがするのがオシャレな感じですね。
全体的には、落ち着いたじっくり聴き込むタイプの音なので、
大音量でガンガン鳴らすのではなく、小編成のジャズや
クラシックのようなジャンルが合うスピーカーだと思います。
ウーファーは100㎜口径と小さいので、低音が
タップリ出るタイプではないですが、高音から
低音までのバランスは良い方だと言えるでしょう。
一部で低音が出過ぎと言うレビューがありますが、
アンプの音質特性が素直に出る傾向があるので、
そのせいかも知れませんね。
この製品は販売開始後10年近く経っており、
最新のオーディオ製品ではないですが、ロングセラーに
なっているのは、飽きの来ないしっとりした音質が
ファンに好まれ続けている証拠なのではと思います。
突出した特徴がない代わりに、流行にとらわれない
製品を求める人におすすめのスピーカーです。
※この商品は、現在販売されておりません
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