『Lepy LP-2024A+』音質レビュー:使い方次第で価格の安い中華アンプも評価できる?

 

オーディオスピーカーを、キチンと鳴らすのに
必要なプリメインアンプ。

アンプの価格はピンからキリまであり、
一般的に数万円から100万円程度の幅があります。

 

価格が高ければ必ず音質が良いとは言えませんが、
使うスピーカーの実力をできるだけ発揮させるには、
そこそこ費用を掛けて選んだ方が良いのは事実です。

 

ところが、その事実を覆すように
最近人気なのが、中国製のデジタルアンプ

 

日本国内では中華アンプと呼ばれ、
今では定番となったデジタルアンプ仕様のため、
ボディがとても小さいのが特徴です。

それだけではありません。

 

小さいのはその大きさだけでなく、
日本メーカーの製品と比べ
価格も圧倒的に小さい(安い)

それこそ、
CDアルバム1枚分で買えるほど安い機種が、
ずらり揃っているんですね。

 

そこで今回は、この小さくて安い中華アンプが、ちゃんと
オーディオスピーカーを鳴らせる実力を持っているのか、
レビューで評価してみたいと思います。




 

CONTENTS

Lepy LP-2024A+とはどんなプリメインアンプ?

 

数ある中華製アンプの中で、日本でも
人気のモデルに「Lepy LP-2024A+」があります。

 

価格が安いために、若い人のファンの間に
良く売れていると言うことで、

このLP-2024A+を代表機種として、
音質をレビューで評価してみることにしましょう。

 

写真を見るとお分かりでしょうが、
本体がとても小さいために、
機能は最低限のものしか搭載されていません。

外部入力が一系統、スピーカー出力も一系統、
ヘッドホンジャックさえも非搭載です。

 

ただし、他機では
音を調節できるものはボリュームしかないのに対し、

LP-2024A+では、トーンコントロールが付いて、
低音・高音の音質に変化を与えることが可能です。

 

また、小さすぎるボディゆえ、
電源さえ組み込むことも不可能なので、
ACアダプターが別に付属しています。

 

出力は、公称20W + 20W。

ボディの大きさからすれば十分で、
小型サイズのブックシェルフスピーカーなら、

そこそこ鳴らすことはできるでしょう。

 

中華アンプのLP-2024A+は、
人気だったLP-2020A+の後継機。

これと比べ中身を改良して、中低音をより豊かに
再生することが可能になったと謳われています。

 

いずれにせよ、中身の構成をデジタルにしてシンプル化、
入出力の機能も最小限に絞って超小型・超低価格を実現した、
ある意味凄いアンプと言えますね。

 

Lepy LP-2024A+のユーザーレビュー

 

では、実際のLP-2024A+の音や、
使い心地はどんなものでしょうか?

すでに購入して愛用している、
ユーザーの皆さんのレビューを集めましたので、
ご覧いただきましょう。

 

この後、オーディコンポとして見た
評価をしてみたいと思います。

 

★「安いのに、きれいな音質だと思う。自分も含め普通の人が聴く分には、全く問題はない。外観はボリュームダイアル周辺に青色LEDが、リング状に明るく派手に光る。私はとても下品に見えて、これだけは好きになれない。」

★「これまで、デスクトップ用のアンプとして使っていた、JVCのEX-NW1と比較してみた。噂どおり元気のある音。ガツンガツンと押し出してくる音だ。心配だったポップノイズも今のところない。EX-NW1の音は良い意味で大人の音、いわゆる “美音” で、LP-2024A+の音は、ちょっとやかましく息苦しさも感じる音だ。」

★「ノイズがきつい。結構不快な音が聞えてくる。アンプ本体からも、少しうるさい音がする。妥協策で使うなら良いレベル。」

★「価格相応の出力音質。小さい部屋で普通に聴くには十分だが、システムコンポには遠く及ばない。過剰な期待はしない方が良いかも。」

★「メリハリがあって、ボーカルが前に出て来る元気な音。迫力ある素晴らしい音が出て来た。調子に乗って24bit96kHzの音を聴きたいと思い、USB-DACを間に入れたところ、これが大失敗!S/N比は高くなるが、メリハリのある音は消え失せ、フラットな音に。結局、USB-DACは外してしまった。」

 

Lepy LP-2024A+の評価

 

LP-2024A+の見た目は決して安っぽくなく、
作りも悪くない感じです。

ただ、電源ONと共に青く光る
ボリューム周りのLEDはかなり明るく、
その派手さに日本人なら違和感を感じますね。

 

音は、普通にCDプレーヤーなどと接続する限り
きれいに奏でてくれるし、

小型ブックシェルフスピーカーなら、
難なく鳴らしてしまうだけの実力はあると思います。

 

ただし音が少し小さいので、
ボリュームをやや大きく回さないといけませんが、

パワーがないと言うほどのものではなく、
20W + 20Wで足りないことは決してないでしょう。

 

全体的に元気な音なので迫力は感じますが、
ただ正直、上品な音とは評価できませんね。

また、使用するスピーカーによっても違うでしょうが、
メーカーが言うほど低音域の量感が豊富とは感じません。

好みによってトーンコントロールをONにした方が、
高低バランスの良い音質になりそうです。

 

さて、この製品を購入するに当たり、
注意した方が良いことがあります。

それは販売ページで、
「オペアンプを交換することで、音質を変えられる」
との表記に誤りがあることです。

 

ソケットタイプを採用したことで、実際に
オペアンプが交換できるのは初期モデルだけで、
現在販売のものは固定され外すことができません。

さらに、メーカー保証が1年と表記されているのに、
販売店の都合なのか、実際には6ヶ月なのが事実。

 

これらの点においては、
日本人なら非常に気になるところなので、
直ちに訂正すべきでしょう。

 

総評すると、高い性能を持ちながら
価格が非常に安くコスパが抜群なのですが、

まだメカに強くないオーディオ初心者の方には、
あまりおすすめできない製品だと思います。

 

どちらかと言えば、メカいじりが好きで
アンプを自作してしまうようなマニアな方なら、

多少の仕様の違いはものともしないでしょうから、
買っても損はない製品と言えるでしょうね。

 

ただ中華製の全てのアンプに、
このコスパが通じるとは限らないので、

安いからとどれでも安易に手を出してしまうのは、
後で後悔する羽目になるかも知れないので注意を。

 

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または

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