CD ⇒ DVD ⇒ BD とディスクメディアは、高音質・高画質・大容量へと発達して来ましたが、これが今になって頓挫。
ついに、BD(ブルーレイディスク)を開発したSonyが、BDレコーダーの生産終了を今年(2026年)2月に宣言しました。
同社は昨年すでにディスクの販売を中止していたのですが、ハードであるレコーダーまでこんなに早く止めてしまうとは、私は寝耳に水の気持ちです。
このあと、まだ生産を続けるのはPanasonicとSharpだけ。
この調子で行くと、両社とも撤退するのは時間の問題かも知れません。
なぜ、これほど早く高性能なBDが落ちこぼれてしまったのか、今回は触れてみたいと思います。
ブルーレイディスクがなくなろうとしている原因とは?

BDの生産を終了してしまう大きな原因とは、徐々にその需要が減って来ているからです。
需要が減っているとはどういうことなのかと言うと、ユーザーが録画をしなくなったと言うこと。
録画をしなくなったと言うのはBDに録画しないだけで、実はHDD(ハードディスクドライブ)にはちゃんと放送番組を録画しているんですね。

BDレコーダーは、ほとんどの機種がHDDとBDを搭載しています。
両方を搭載したメーカーのもくろみは、まずHDDでたくさん番組を録画し、その中で気に入ったものをBDに残してもらうことでした。
ところが、ユーザーはHDDで録ったものを1度見てしまうと、それを残すことなく消してしまう傾向があるんです。
あえて、メディアに残してコレクションしないんですね。
参照:TBSラジオ
でも、ビデオレンタルショップでレンタルしたソフトをレコーダーで見れるから、BDプレーヤーとしての機能は果たせるのでは?と考える人もいるかも知れません。
ところが、借りたソフトを返却するのがおっくうと感じた人も多いことでしょう。
そこで登場したのが動画配信サービス。
毎月サブスク料金を支払うことで、好きな時間に好きな音楽や好きな映画を、好きなだけ視聴することが可能になったんです。

動画配信サービスは、AmazonプライムビデオやWBCで話題になったNetflixなどが有名ですが、いずれも、視聴するのに自宅から一歩も出なくても良いのはとても魅力的ですよね?
なのでBDプレーヤーも必要としないことで、BDそのものが売れない時代に突入してしまったのがお分かりでしょう。
BDはなくなるのにDVDがなくならない理由

SonyがBDレコーダーの生産を終了させたことで、近い将来、家庭用BD全てがこの世からなくなるのは間違いないでしょう。
しかしここで、誤解のないよう申し上げておかないといけません。
それは「BDはなくなるのに、どうしてもっと古くからあるDVDはなくならないの?」と言うことです。
これには認識間違いがあります。
どういうことかと言うと、実はBDがなくなってしまえば、いずれDVDも後を追ってなくなる運命にあるんですね。
テレビ番組録画用レコーダーに付いては、HDD内蔵DVDレコーダーがテレビ放送全てがデジタル化された頃、すでに生産停止になっていました。
全てデジタル化するに従い、より大容量データ化されることで、番組録画するためにはディスクメディアはBDである必要があったのです。
ところがユーザーは、同時に大容量化されたHDDへの録画で十分と考えたことで、BDはそれほど重要ではなくなってしまった。
せっかくあるBDデッキはレコーダーとしてでなく、過去に溜めたディスクライブラリーを、視聴する役目を担うだけになりつつあるんですよ。

PCに付いても、似た現象が起こっています。
今やユーザーが残したいデータは、HDDかSSD(ソリッドステートドライブ)、またクラウドに保存するのが主流です。
データの一部を持ち出すには、ディスクならDVDの容量で十分で、それこそ、もっと少ないデータならCDだって不足はないでしょう。
まして、BDほどの大容量などほとんどいらないし、またその分高価なので買う気も起りません。
USBメモリーだったら、大容量モデルを買ってもデータを何度でも書き換え可能なので、少ないデータのやり取りでももったいないことはないですしね。
なのでDVDも決してなくならないのではなく、こちらもどのみち将来性はないのです。

HDDやSSDの大容量モデルが安く手に入る時代になった今、BDもDVDも生き残れるとは思えません。
ただCDに関して言えば、アナログレコード1枚の音楽データがCD-R1枚分での記録にちょうど良いので、音楽アルバムとして当分需要は続くと私は考えています。
BDレコーダーにこだわる人は現行品を抑えろ!

冒頭で、SonyがBDレコーダーの生産終了を宣言したと述べました。
しかしなんだかんだ言っても、気に入ったテレビ番組や映画をディスクで残す派には、やっぱりHDDとBDのハイブリッドになったレコーダーが重宝すると感じることでしょう。
そんな人は、現在愛用しているレコーダーが寿命を迎えた時の対策として、今のうちにもう1台、現行品の購入を考えると良いかも知れません。
現在のところ、まだPanasonicとSharpの2社が生産を続行中で、中止する兆しは見当たらないです。
そこで私がおすすめするのはこの2機種。

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どちらも、非常に使い勝手が良く比較的安く入手できるので、今がチャンスだと思います。
先に生産終了を決めたSonyは、家電店では在庫切れになっていたり、ネット販売でも整備品中古品が多くなっているので、精密機器だと考えるとあまりおすすめできません。
今後のテレビ番組を録る手段はどう変化する?

では今後、BDレコーダーがなくなったら、テレビ番組をどうやって録画すれば良いのでしょうか?
私は、PCで使うような外付けHDDでの録画が、主流になって行くのではないかと予想しています。
テレビは、地上波放送とBS・CSチューナーのほか、Wi-Fi機能でYouTubeや動画配信のチャンネルも搭載すれば、スマートテレビとして完成しますね。
調べると家電メーカーでは、このようなモデルを、すでに発売していることが分かりました。

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また外付けHDDも、PCで一般的になっているものとほぼ同じながら、留守録がしやすい仕様になっているモデルが登場しています。

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実は数年前には、HDDとBDレコーダーを内蔵させたテレビもありましたが、レコーダーが故障して修理に出した場合、テレビが見られなくなって不便だったのでしょう。
この一体型タイプのものは、ほとんど売れずに姿を消しています。

それにしても、ディスプレイと外付けHDDの組み合わせはPCのようですが、これを大型ディスプレイに置き換えれば、録画できるスマートテレビとして十分活躍するんじゃないでしょうか。
そして、キーボードとマウスを搭載してあらゆる作業を可能にしたものが、PCとして区別されるのではないかと思います。
大型ディスプレイを搭載したスマートテレビは、外付けHDDだけでなく、AVアンプと複数のスピーカーを組み合わせることで、ホームシアターが完成しますね。
HDDとSSDが安く一般家庭に普及することで、BDの活躍の場が限定的または消滅してしまうのは、致し方ないことと言えるでしょう。






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