立派なオーディオコンポを揃えてなくても、スマホやPCに溜めた音楽を、気軽にスピーカーで楽しみたいと言う要求は多いものです。
そこでできるだけ小型で面倒な接続がいらない、Bluetoothスピーカーの人気が今、高くなっています。
ただ購入するなら重低音が効いて高音質でも、なるべく価格を抑えたモデルが欲しい向きもあることでしょう。
ネットで探せばいくつもの機種が見つかりますが、その中で “日本メーカー製” にこだわるとしたら、こんなモデルを検討してみてはいかがでしょうか?
それは「FunLogy Portable (ファンロジー ポータブル)」です。
価格は5千円を切りながら重低音再生ができ、Bluetooth以外にAUX有線接続も可能で、防水機能も付いているスピーカーシステムですよ。
今回はこのFunLogy Portableが、どれほど私達音楽ファンの期待に応えてくれるのか、ユーザーレビューを交え検証してみたいと思います。
FunLogy Portableは価格が安くても機能は充実している
FunLogy Portableは、Bluetooth5.0に対応したアクティブスピーカーで、その中でもエントリークラスに属するモデルとなります。
スマホやPCとの接続はカンタン。
電源を入れるとLEDランプが青色に点滅し、Bluetoothモードに入るので、スマホやPC側のBluetooth設定で本機を選択すればこれでOK。
後は、電源入れるたび接続設定をする必要はありません。
Bluetooth機能のないオーディオプレーヤーとは、付属のAUXケーブルを使い入力ジャックにプラグを挿入するだけで、自動的に入力切替が完了になります。
内蔵するバッテリーの容量は2.400mAhで、通常の使用で約12時間再生が可能です。
このクラスの製品としては、まずまずの可動時間ですね。
大きさは横184㎜x高さ63㎜x厚み50㎜で、おおよそライバル製品と同じくらいの小さなサイズ。
小型で重さも460gしかないので、軽量でかなりポータブルだと思います。
それだけに、ボディはABS樹脂を使ったプラスチック製となっており、高級感はさほど感じられません。
ただしボディ表面は柔らかい肌触りなので、滑りにくいのは良いですね。
そして本体は防水機能が施され、雨水に強い構造になっています。
風呂場での使用も可能な、IPX7の規格にパスしています。
しかも音源は外部からの入力だけでなく、側面にmicroSDカードスロットがあることで、カードを差し込めばその音源も再生できますよ。
再生の順番はカードに入っている順から行われますが、曲を飛ばしたり後戻りしたりは可能です。
また本機はこれ1台でステレオ再生が可能で、充分広がりのある音を楽しめますが、さらに本機2台を使いシンクロさせれば、より広がりのあるステレオ再生が行えます。
それと、スマホの音源を再生中に電話が掛かってきたら、本機を介してハンズフリーで通話ができる機能も搭載。
価格からすれば、かなりコストパフォーマンスの高い製品と言えるでしょう。
FunLogy Portableは小型ながら低音の充実した高音質がウリ
さて今度は、FunLogy Portableの音質に付いて、述べて行きたいと思います。
本機は、42㎜口径のフルレンジユニットを2個内蔵しています。
アンプの出力は5W+5Wあり、本体の大きさからすればかなりパワフルです。
これに低音を増強するパッシブラジエーターを、本体裏面に搭載。
他機でもパッシブラジエーターを搭載したものがありますが、平均的な大きさの倍近い幅83㎜の楕円ラジエーターを、本機では採用しているんです。
そのため、見た目以上の重低音を吐き出すことに成功しています。
高音はやや硬質の音で、輪郭がハッキリしたものに味付けられているものの、決してドンシャリな音質と言う訳ではありません。
全体的には、フラットでシャープな音質を基本的な音とし、パッシブラジエーターで低音を持ち上げている感じですね。
ドンシャリ的な音にしていないのは、中音域のボーカルがこもって、聴きづらくなるのを避けるためだとか。
ハンズフリーで電話する際に、相手の声がボワ付いて、聞こえにくくなるのを防ぐ意味合いもありそうです。
本体がプラスチック製で軽く、少々チープな印象を受けるので、重低音が本体に共振するのではないか不安になりますが、その心配はありません。
では、あるユーザーが、実際に本機を鳴らしてみた動画がありますので、ご覧いただきましょう。
協力 Segorita the 3rdさん
いかがですか。
この動画の音を聴く限り、ズンズン重低音が出ている印象はありませんね。
ですが実際の音は、もっと迫力に満ちた音になっているハズです。
また本機にはイコライザー機能はなく、好みで高音を持ち上げたり、低音の量を増減したりはできません。
音量の大きさに従い自動で、高低のバランスが変化する仕様になっているようです。
次に、すでに本機を愛用中のユーザーの皆さんは、どんな感想をお持ちでしょうか?
音質に加え使い心地はどうなのか、レビューを次の頁で確かめてみることにしましょう。
FunLogy Portableのユーザーレビュー
★「低音は、このサイズでポップス、ロックなどを聴くには十分ではないか。それにしても音(特にヴォーカル)がきれいで気持ちが良い。店で試聴したン万円のBOSEよりも、(回りに雑音があったので比較にはならないかも知れないが)私にはいい音に聞こえます。」
★「思いのほかMAXの音量が小さいと感じました。音はPCのスペックがそこそこいいのでHPのノートPCからの音のほうがクリアで音も大きいです。iPhoneとペアリングしてお風呂で使用する用かもう一つ購入して2個使用すれば期待した臨場感があるのかもしれません。正直、PCのスピーカーで満足してしまって、PCの場合だと音はPCのほうがいいです。スピーカーをステレオのように勘違いしていました・・・。値段的にもこんなもんなんですかね。」
★「この手のポータブルスピーカーは、ほとんどがTWSで2台接続で初めてステレオ音声になるけど、これは1台でちゃんとステレオ音声でした。他にソニーが同機能製品を発売してるけど、かなり高くなるので、これに決めました。パッシブラジエーターと堅牢な躯体で、重低音のびびりがなく、買って大正解でした。」
★「色、形、重さ、価格はどれも問題ないと思いました。でも2つ。背面に2.3ミリの傷が1ヶ所と汚れのような黒いのが3ヶ所あったのが残念だったのと、もう少し重低音が欲しいなと思いました。なんだかAMラジオを聴いているようです。これに関してはiPhoneから普通に流してる方が心地よいと感じたので、わざわざこのスピーカーを買う必要はがなかったのかなと残念なところです。」
★「白色を購入。お風呂で使用するのでしっくりと馴染んでいます。 重要な音質ですが、バランスが良く抜けの良い音です。低音は少し弱いのですが、お風呂の中では丁度良い感じかも。逆にイコライジングで低音を補正するとこもってしまいます。 5000円以下の価格を考えるとかなりコストパフォーマンスか高い商品だと思います。」
出典: FunLogy website より引用
FunLogy Portableの検証・まとめ
Funlogyと言うブランドはまだ歴史的に浅く、なじみの薄い人もいるかも知れません。
この会社は、千葉県に本社を置くれっきとした日本企業で、しっかりジャパンクオリティで評判の良い製品を送り出しています。
その中でFunLogy Portableは、エントリークラスのBluetoothスピーカーと言うことで、大手有名メーカーのハイクラスモデルと比べれば、あまり注目されない向きもあるかと思います。
でも実際に聴いてみると、意外にも倍以上の価格のモデルと比べ、遜色のない音質であることに気付かされます。
小さいのに、低音から高音までしっかりと再現する音質で、腹に響くような低音の押し出し感こそないものの、クリアで素直であることは間違いありません。
確かに数万円もするモデルにはかないませんが、しかし、これがわずか5千円ほどの価格で手に入ると思えば、充分納得できる音ではないでしょうか?
Bluetoothのないプレーヤーともつないで再生できるし、音楽データ入りSDカードを挿せば、本機だけでも再生可能なのも嬉しいですね。
それと、これ1台で2chステレオ再生ができる仕様で、広がりのあるサウンドが楽しめるのも、同クラスの製品とは違う魅力があります。
加えて本機はTWSと言う機能も持っており、本機2台を使ってさらにワイドなステレオサウンドが再生できますが、まぁ、わざわざ2台も揃えるほどの必要性はないと思います。
並みのイヤホン程度の価格で買えて、インドアでもアウトドアでも手軽に音楽を楽しみたい、そんなアクティブな人に相応しいBluetoothスピーカーと言えるでしょう。
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