『JVC RV-NB250BT』レビュー:価格は音質/機能から見れば安いオールインワンコンポ!

屋内屋外を問わず、ド派手に音楽を楽しみたい人もいると思います。

もしそんな人がパワフルに重低音を響かせたいのなら、こんな一体型オーディオはいかがでしょうか?

 

それは「JVC RV-NB250BT」です。

若い人なら新鮮に、40代以上の人なら懐かしい形に見える、オールインワンCDシステムですよ。

 

どこをどう見ても、かつてのCDラジカセを思い出してしまうでしょ?

今回は、このRV-NB250BTがどんな音を奏でるのか、ユーザーレビューを参考に迫ってみたいと思います。




 

JVC RV-NB250BTはかつて人気のCDラジカセをパワーアップした復刻版だ!

 

 

RV-NB250BTは、1本の太いチューブの中にアンプとCDプレーヤー、そしてスピーカーを詰め込んだコンポで、見た目にかなり派手なデザインと言えるもの。

1980年代から1990年代にかけて流行った、CDラジカセの復刻版そのものだと思います。

 

現在はオーディオのパーソナル化が進み、イヤホンやヘッドホンで楽しむのが主流です。

しかし一方でスマホの音源をBluetoothを介し、アクティブスピーカーで鳴らす人も増えて来ましたね。

 

それをもっと本格的に、オーディオコンポらしくしたのが本機なんです。

スマホを使って楽しめるのはもちろん、CDやFMラジオも一緒に楽しめます。

 

またUSB端子がフロントに装備されているので、PCに溜めた音源をUSBメモリーを介して聴くのも良いでしょう。

リアには外部入力端子も装備されており、イコライザー付きのレコードプレーヤーをつなげば、アナログレコードを聴くことだってできますよ。

 

音質の方に話を移すと、正面に10W+10Wの10㎝フルレンジスピーカーを内蔵し、左右側面には20W+20Wの16㎝大型ウーファーを装備、ハイパワーな仕様です。

ウーファーは、後ろから出る音圧をチューブ構造でフロントへ送り、重低音を増強させるとともに、余分な振動を抑制することに寄与。

見事なドンシャリ系のサウンドで、体に響く重低音をタップリ味わえる音なんです。

 

それだけに消費電力もハンパじゃなく、定格で60Wと並みのミニコンポ以上の電気食いであることで、いかにパワフルなシステムであるかがお分かりでしょう。

それだけに、本体重量だって8㎏もあるんです。

 

ところがこんな重量級コンポでありながら、実は、本機は持ち運びができるポータブル仕様になっています。

そこで、電源が確保できない場所でも使えるよう、充電式のリチウムバッテリーを搭載。

さらにできるだけ楽に運べるよう、キャリングベルトも付属しています。

 

 

マイク入力端子やギター入力端子も装備しているので、ちょっとした路上ライブも開催できそうですね。

それぞれの端子にはレベル調整ツマミがあり、バランスの良い音で演奏を楽しめます。

マイクの音声はエコーも掛けられるとのことですから、ソースとミキシングしてカラオケ大会にも利用できそうです。

 

ちなみに海外では同じJVCに、RV-NB300DABと言うCDシステムがあります。

形を見るとRV-NB250BTにソックリなので、同機はNB250BTの海外版と言えそうです。

こちらにその映像がありますので、その重低音ぶりを感じてみて下さい。

 


協力 Meister Meisterさん

 

いかがでしょうか?

低音が良く出るスピーカーでお聴きになった方なら、その鳴りっぷりがお分かりになったのではないでしょうか。

 

では今度は、すでにユーザーになった皆さんのレビューを覗いて、本機の使い心地等を確かめてみましょう。

そして最後に、私が本機の評価をいたします。

 

JVC RV-NB250BTのユーザーレビュー

 

★「CDラジカセとしてはかなり高性能・高機能なラジカセで、使用感はとても良い。まず外観は、見るからに頑丈なつくりになっている。スピーカーは両サイドに1個ずつあるが、ライトが点灯できるようになっている。私は家の中でしか使っていないが、ショルダーベルトが付属しているので肩にかけて持ち運びができるし、内蔵バッテリーもついているので、電源がとれなくても使用が可能になっている。操作性では、リモコンが付属されているのが便利だ。音質はすごく良いと思う。10㎝フルレンジスピーカーと16㎝ウーハーが両サイドにあり、重低音が特に迫力がありいい感じだ。CDの再生のほかにもUSB再生(mp3ファイル再生)も可能で、さらにBluetoothにも対応している。もちろんラジオも聴ける。」

★「音質が良いのもさることながら、デザインやサイズ感も最高だ。今のスタンダードとなってしまっている、1万円前後のラジカセとは比較にならないレベルの非常に満足度の高いラジカセだ。小さな音響機器しか知らない若い世代に是非おすすめしたい!ビクターよ再販をありがとう!」

★「思ったより大きく重たい。音がこもって聞き取れない。大きな音が出せない環境なので、大音量ではどうかな?野外ではどうかな?今の室内では使えそうにない。それと電源を切ると時計もリセット、タイマーも使えない。今時信じられない。時計は無視するしかないが消せない。未完成品みたいだ。」

★「この形を再度待っていた!持ち運びができるし、音量も大きくて期待通りだった。ダンスで使っている。」

 

JVC RV-NB250BTの評価

 

 

RV-NB250BTはデザインで見ると一体型コンポではなく、かつて人気のあったCDラジカセに近いオーディオシステムですね。

CDラジカセと言っても、本機にはカセットプレーヤーはありません。

正式には、CDラジデジプレーヤーと呼ぶのが正しいでしょう。

 

カセットプレーヤーがないのに本体がかなりデカいのは、迫力ある重低音を再生する構造を取っているためであり、結果的に大きくなってしまったのではないと思います。

重量も8㎏とヘビー級なのは、強力な重低音パワーにボディが共振して、音を濁らせるのを防ぐ意味もあるのでしょうね。

それだけに下手なミニコンポより、やや雑ながら押し出し感の強いパワフルなサウンドが楽しめるのです。

 

ただ室内で使うと低音が強調され過ぎて、ボーカルが聴きづらく感じるかも知れません。

そんな場合は、前面にあるBASSボタンを押して重低音を減らすか、OFFにしてしまえば聴きやすくなるでしょう。

 

本機で面白いのは、このパワフルサウンドがAC100Vだけでなく、内蔵バッテリーで野外でも楽しめること。

ただし前述のように、本機は重量がヘビー級であり、しかも本体幅だって70㎝ほどもあります。

 

いくらポータブルだからと言っても、おいそれと容易に旅行に持って行けるシロモノではありませんね。

自宅近くで数人でダンスを楽しんだり、カラオケに興じるには適していますが、どこでも好きな場所へ持って行き、野外コンサートとシャレ込むにはちょっと荷が重いでしょう。

 

バッテリーは公称14時間使用が可能とうたっていますが、電力使用量が多いので、実際はずっと下回ると思った方が良いでしょうね。

いずれにしろ、音質はポータブルコンポの域どころか、ミニコンポをしのぐほど優れているのは間違いないと思います。

 

使い心地に関しては、かつてのCDラジカセそのもので、上級のコンポとは使用感がかけ離れていることは否めません。

音質/機能はCDラジカセを完全に超えていることで、総合的には価格以上のパフォーマンスを感じられる製品です。

ポータブルアクティブスピーカーの音では満足できない、重低音が大好きなあなたにおすすめのサウンドマシーンと言えるでしょう。

 

なお補足ですが、ユーザーレビューで「電源を切ると時計やタイマーがリセットされる」云々の記述がありました。

これはコンセントを抜いたらと言うことであり、電源を切るだけではリセットしないことを付け加えておきましょう。

 

またスピーカー周囲のLEDイルミネーションは、必要に応じ点灯しないようにもできますから、就寝時使用の際に目障りになるようなことはありません。

悪しからず。

 

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