手軽に良い音を楽しみたい方に人気の、
一体型オーディオシステム。
コンパクトなボディのおかげで、
リビングだけでなく色んな部屋に置いても、
邪魔にならないところがメリットです。
最近は、インテリアにマッチする
デザインを施したモデルも登場。
その中で、
昭和レトロオーディオを彷彿させる、
CDステレオシステムが注目の的です。
その1つが
「SANSUI SMS-820BT」。
本機のデザインは、まさに
昭和30年代のラジオそのもので、
内容はともかくとして、
レトロなスタイルだけで
選ぶ方も多いと言います。
では、このSMS-820BTの
オーディオ機器としての魅力は、
どのようなものでしょうか。
ユーザーレビューを基にしながら、
本機を評価してみたいと思います。
SANSUI SMS-820BTの魅力はレトロなデザインだけにあらず!?
サンスイブランドを展開するドウシシャは、
一連のレトロデザインの
オーディオ機器をラインナップさせ、
地道に売り上げを伸ばしています。
SMS-820BTが登場する前には、
SMS-800BTと言うCDステレオシステムがあり、
これも独特なレトロさが受け人気でした。
単純にデザインだけで評価すれば、
SMS-800BTの方が遊び心があり私は好きですが、
SMS-820BTがダメと言うことではありません。
キャビネットをリアルに木製とすることで、
高級感を持たせて、ゴールド調の
ツマミやボタンと良くマッチしています。
私のように昭和生まれの人には懐かしく、
平成生まれの人には新鮮さを感じるでしょう。
肝心の中身ですが、小さなボディに
15W+15Wのデジタルアンプを内蔵し、
70mm径のウーファーと30mm径のツイーターの
2ウェイスピーカー構成としています。
本体全体がバスレフ構造であるところも、
立派にオーディオ機器だと呼べますね。
CDプレーヤー部はこのクラスに多い
スロットイン方式ではなく、
イジェクトボタンでトレーが前に出る方式。
スロットイン方式に多い、CDが内部に
引っかかるトラブルもありません。
音源の入力はFMワイドバンドとCDの他、
今や当たり前のUSBメモリーによるMP3や、
スマホの音源もBluetoothで楽しめます。
基本的な操作は本体でも可能ですが、
音質調整など細かい設定は
付属のリモコンで行うようになっており、
操作性までレトロと言う訳ではありません。
スピーカーに使っているコーン紙も、
和紙を二重に貼り合わせた凝りようで、
地味に音質向上に貢献しています。
で、気になるのは、その
音質と使い心地ですよね?
そこで、すでに
ユーザーとなった皆さんのレビューを集め、
ご覧いただくことにしましょう。
その後で、私が本機を評価してみます。
SANSUI SMS-820BTのユーザーレビュー
★「お値段は、実物が届くまではちょっと高いかと思ったが、現物を見て使い始めたが、結果お買い得感があり満足のいく商品だった。Bluetoothで、気に入った曲を気軽に聴けるのも嬉しい。難点は、アラフィフにはリモコンが小さすぎ、ボタン機能が老眼で使えないことかな(笑)。」
★「前モデル(SMS-800BT)から踏襲された、クラシックラジオのようなデザイン。同じところはMDF素材のボディだが、表面仕上げが前モデルはグロス仕上げだったのが、上位機種の真空管ステレオと同じ凸凹のある木目化粧仕上げに。操作性ではようやくレジューム再生が搭載されたが、シャッフル再生モードを記憶していないという残念さ。ラジオアンテナが取り付けるタイプのケーブルから、背面設置ロッドアンテナに。電源ケーブルが、ACアダプターに変更されたのが残念。パワーは前モデル同様、小規模店舗で鳴らすならこれでもいい。」
★「時に音が飛ぶ。CD・BTが飛ぶ。ラジオは使っていない。そこだけが残念。リモコンの反応にタイムラグがある。一拍おく感じだ。最新のクオリティが欲しい方には向かないかも。サイズの割に音が良く、さすがサンスイさんだと思う。デザインとコンパクトさと音質が、とても満足している。」
★「Bluetoothの接続は簡単に出来たし、音質も満足がいくものだった。CDの音質は好みにもよるが、少し重厚感が足りないようにも感じたが、購入金額を考慮すると少し得したかなと思う。」
SANSUI SMS-820BTの評価
SMS-820BTの最大の魅力は何と言っても、
レビューにあるように、
そのレトロなデザインにあると思います。
普通に現代的な箱型デザインだったら、
いくら音質が良いとしても、あまり
注目されない製品だったかも知れません。
ただデザインだけで選んで購入し、
音質は期待しなかった
ユーザーもいることでしょう。
そんな人がスイッチを入れたら、
きっと「あら意外にいい音!」
と言う印象を持っに違いありません。
なりは小さくとも、決して
ラジオのクオリティで終わるのではなく、
メーカーはしっかりオーディオ製品として
設計したに違いありません。
ガンガンと鳴るタイプではないものの、
キレイにキメの細かい高音と、
見た目より低域の充実した音が
それを証明しています。
全域に渡り耳に心地良く、
BGMとして聴いていても疲れません。
ただオーディオ製品としてシビアに見ると、
メカニズムの部分の完成度がイマイチで、
音飛びが起こりやすいのが、
値段を感じさせる惜しいところ。
あれこれと使い込むよりも、
お店や事務所のインテリアの1つとして、
1日中FMやMP3の音源を流すのに相応しい、
ベストなコンポだと言えるでしょう。
※この商品は、現在販売されておりません
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